阪神に今オフ激震再び…優勝なら「岡田GM誕生」で“反岡田・反阪急”を一掃する流れ加速か
#プロ野球 #阪神タイガース
優勝を窺えるポジションでもストーブリーグは容赦なくやってくるのが人気球団の宿命だろう。
8月23日発売の「週刊文春」(文藝春秋社)で報じられた阪神・岡田彰布監督の今シーズン優勝からの電撃勇退について、球団の杉山健博オーナーは30日、報道陣に対しこれを否定したが、関係者は「今オフの主導権争いのゴングが鳴った」と前のめりになって見ている。
「文春」の記事が伝えたのはこういうことだ。11月に66歳となる岡田監督は体力的な理由もあり、18年ぶりのリーグ優勝が叶えば就任1年目にして勇退することになりそうだという。とはいえ球団から離れるつもりもなく、退任後は、現在空席となっている編成トップのGM(ゼネラルマネージャー)に転じるつもりだといい、早大の後輩・鳥谷敬を新監督に据えた“院政”構想が持ち上がっているが、谷本修取締役オーナー代行が障害になりそうだとのこと。
岡田監督は確かに、昨秋の就任会見でも「年齢的にもそんなに長くできないと思う」と、短期政権を示唆していた。しかし杉山オーナーは30日、岡田監督勇退報道について「私、そんな話全然聞いてませんし、申し訳ありませんけど『かも』の質問に対しては、ちょっと答えられない」と否定。まだシーズンも終わっておらず、優勝するか否かも分からない状況で来シーズンの現場態勢を決めるのは岡田監督に対しても失礼なのが正直なところだろう。
ところが球団OBに言わせると「額面通り取ってたらえらい目に遭う」と様子がおかしい。どういうことなのか。
「今年で辞める・辞めないは置いといても、来年オフにはユニフォームを脱ぐ可能性は高い。そうしたらその先を考える必要がある。岡田監督誕生の背景には、球団親会社である阪急阪神ホールディングスの角和夫CEOの強い意向がある。当然影響力を保持したいから、阪急側から送り込んだ杉山オーナーと一緒に球団もろとも変えてやれ、というのが本当の狙い。岡田さんに編成面を任せられたら、他の球団幹部は経営に注力できるのもメリット。その観測気球を兼ねた報道だったと思う」(同)
現状、岡田監督の就任に反対した複数の球団幹部は残留したままだが、ホールディングス側にとっては「排除したい存在」という。
「ここ5年だけ見ても、金本元監督の電撃解任後の後始末、コロナ禍での選手のクラスター感染による管理責任、次代を担える指導者不足など、ツッコミどころは多岐にわたる。その首謀者たちを一掃するには、体制を変えるのが一番分かりやすく手っ取り早い。優勝すればその流れは当然、加速する。“反岡田・反阪急”を今でも訴える谷本オーナー代行、嶌村聡球団本部長は真っ先に更迭の対象になるやろね」
会社組織の力関係も鑑みれば、“親岡田派・親角派”が圧勝するのは目に見えている。今回の報道は、阪神が再び激震に見舞われる前触れと考えるのが分かりやすいだろう。
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