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新生キンプリ、最新アルバムはセールス3割減も「善戦」 正念場はこれから?

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永瀬廉と高橋海人

 King & Princeが8月16日に発売した5thアルバム『ピース』が初週34.2万枚の売り上げを記録し、オリコン週間アルバムランキングで初登場1位に輝いた。これによりKing & Princeはデビューアルバムから6作連続(※ベストアルバム含む)で初週売上30万枚超えを達成。これは令和初の記録となるほか、宇多田ヒカル『HEART STATION』以来15年5カ月ぶり・史上4組目、男性アーティストに限るとKinKi Kids『E album』以来22年1カ月ぶり・史上2組目の快挙達成となった。

 King & Princeは5月22日をもって平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3名が脱退し、現在は永瀬廉と高橋海人の2人体制。アルバムとしては初めてカタカナのタイトルが付けられた『ピース』は2人体制になって初のアルバムリリースとなったが、初登場1位の座をしっかり守ってみせた。

「2位は2万枚台ですから余裕の1位。2人体制になってから初のシングル『なにもの』も初週でハーフミリオンを売り上げましたから、さすがの強さです」(アイドル誌記者)

 とはいえ、一部で新生King & Princeの「パワーダウン」も指摘されている。実際、昨年6月発売の4thアルバム『Made in』の初週48.6万枚と比べれば、セールスは3割ダウン。もっとも初週売り上げが少なかった3rdアルバム『Re:Sense』の初週45.8万枚と比べても2.5割ほど落ち込んでいる。

 一部では、ジャニーズ事務所を退所した平野のInstagramでの人気ぶりと比較し〈平野紫耀とインスタコメント数で「10倍差」〉などと煽ってもいるが……。

「確かに、平野のフォロワー数は388万強で、キンプリの事務所公式アカウントのフォロワー数は234万強と、インスタ人気では平野が圧倒的に強い。もともと個人としてずば抜けた人気と知名度があったうえに、“これから何をするのか”と注目されている面も大きいでしょう。ただ、逆にいうと、メンバーが一気に3人も抜け、しかもそのうちのひとりがそれだけ人気だったにもかかわらず、新生キンプリはアルバムセールスを3割減に“とどめた”ともいえる。実際、半減してもおかしくないという見方は強かった。それだけ今のキンプリを支持している人が多いということで、立派な結果だと思います」(音楽業界関係者)

 過去のジャニーズグループのメンバー脱退前・脱退後の数字と比べても、5人から2人になったKing & Princeは善戦しているという。

「KAT-TUNは、2010年に赤西仁がソロ活動を活発化させ、グループの活動から一時離れました。結局そのまま同年7月16日に脱退を発表するのですが、脱退前に出した5thアルバム『NO MORE PAIИ』は、先行シングル以外には赤西が不参加だった影響でセールスが4thアルバムに比べて2.5割ほど減っています。赤西の脱退が正式発表されてから発表された6thアルバム『CHAIN』はさらに減少しており、初週13.3万枚に。これは4thアルバムに比べて5割近い減少で、前の5thアルバムと比べても3割近く落としています。

 NEWSも、2011年10月に山下智久と錦戸亮が脱退して6人組から一気に4人になりましたが、4人体制初のアルバムとなった『NEWS』は前作『LIVE』と比べてセールスが3.6割ほどダウンしています。NEWSの場合、間にベストアルバムを挟んでいることもあり、余計にキンプリと状況が似ていますね」(前出・アイドル誌記者)

 この「善戦」の背景には、永瀬と高橋の積極的な活動があったのではと指摘されている。

「7月26日放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)ではTOKIO・国分太一から『大丈夫ですか? (全員)おそろいですか?』と、番組冒頭からメンバー脱退をイジられる一幕があり、また永瀬が国分に相談していたことや、高橋が事務所の先輩たちとの食事会で泣いていたエピソードも披露。7月2日に行われたファンミーティングでは過去のキンプリの曲もパフォーマンスしていましたが、その後は地上波の音楽番組でも披露し、8月14日の『CDTVライブ!ライブ!!』4時間スペシャル(TBS系)ではダンス難度の高い『ichiban』にも挑戦。メンバー脱退や5人(6人)時代の楽曲の披露はデリケートな部分ではあり、一部で反発もありましたが、“タブー”にすることも“なかったこと”にすることもなく、2人でしっかりキンプリを引き継ごうとしている姿に応援したくなる人が多いのではないでしょうか」(同)

 それだけに、正念場はこれからとなりそうだという。

「今はある意味で“同情票”も強いですからね。ここからどれだけ活躍を見せられるかが勝負になるでしょう。折しも、コンビニ大手『セブン-イレブン』は2023年のクリスマスキャンペーンのイメージキャラクターにK-POPのSEVENTEENを抜擢。セブンのクリスマスといえば2019年から4年連続でキンプリを起用していましたが、ついに卒業となりました。いま問題になっているジャニーズ性加害問題の余波なのかは不明ですが、いずれにせよ事務所自体が逆風にあり、厳しい戦いが予想されます。永瀬、高橋ともに俳優業にも力を入れているので、そこでどれだけ人気と知名度を拡大できるかがカギとなりそうです」(芸能ライター)

 8月27日からアリーナツアーを敢行する新生King & Prince。大忙しなのは今のところ変わらなさそうだ。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2023/08/23 19:00
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