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新生キンプリ、新曲における3つの不安要素…“新主題歌”で『だが情』の追い風になるか?

新生キンプリ、新曲における3つの不安要素…“新主題歌”で『だが情』の追い風になるか?の画像
永瀬廉と高橋海人

 平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3名が脱退し、永瀬廉と高橋海人の2人体制で新たなスタートを切ったKing & Prince。5月23日にはデビュー5周年を記念した生配信を行い、2人体制では初のシングルとなる『なにもの』を6月にリリースすることや、King & Prince初のファンミーティングの開催、さらに2人体制での新たな冠番組が始まる予定であることを明かした。

 13thシングルとなる『なにもの』は、高橋が現在出演中のドラマ『だが、情熱はある』の新主題歌となる新曲「なにもの」を収録。6月21日に発売される。さらにこのニューシングルのファンクラブ限定盤の購入者のみ応募ができるファンミーティング『King & Princeと打ち合わせ』が7月2日に東京・有明アリーナで開催。さらにこのファンミーティングの前日となる7月11日には、先日終了した冠番組『King & Princeる。(キンプる。)』の後を引き継ぐ形で、新番組『キントレ(仮)』が日本テレビ系系列で土曜13時30分に放送スタート。平野らの脱退発表から半年あっただけに、新生King & Princeのスタートは万全の体制が築かれているようだ。

 生配信は、YouTubeやInstagramでの視聴者数がそれぞれ30万超えとなり、60万人以上が見守るという事態に永瀬と高橋の2人も驚き。大きな反響が寄せられる中、永瀬が「今日から2人で続けていくことになりますが」と切り出すと、高橋は「皆さんに恩返しをしたかった。あとは本当にこの活動が楽しい」と心境を語った。

 だが、必ずしもポジティブな反応ばかりではないという。ジャニーズに詳しいアイドル誌記者が説明する。

「最後のテレビ出演を20日に設定し、少し間を空けたとはいえ、5周年を迎える前に平野ら3人が退所し、その翌日に2人体制でのニュースを続々と発表という落差に、気持ちが追いつかないファンは多いようです。事務所としては、5月23日から2人体制となることは半年前から決まっていたことですし、記念すべき5周年というタイミングで情報解禁をしたかったのでしょうが……。『キンプる。』の後継番組が用意されているのなら事前に発表しておいてもよかったのでは?といった反応も少なくないですね」

 特に新曲が『だが、情熱はある』の主題歌になるという話は少なからず物議を醸したようだ。

「このドラマは高橋とSixTONES・森本慎太郎のW主演で、これまで主題歌はSixTONESの新曲『こっから』で、メンバー脱退の件があるのでキンプリが主題歌に起用されないのもやむなしという空気だった。しかし一部メディアが、公式発表前にキンプリの新曲が『だが情』の新主題歌になると第一報を流してしまった。これによりSNSでは一時、〈主題歌変更〉がトレンド入りする騒ぎに。ドラマも終盤というタイミングで主題歌をキンプリに奪われたと誤解した一部のSixTONESが怒りを見せる展開になりました」(芸能記者)

 実際にはW主題歌という形で、5月28日放送の第8話より、これまでエンディングで流れてきたSixTONESの「こっから」はオープニングに移動、King & Princeの「なにもの」が新たにエンディングを飾るというわけだが……。

「SixTONESファンからすれば、ドラマの余韻とともに響くエンディングの座から“押し出された”ような格好で、納得いかない人も少なくない様子。また、レコーディングのスケジュールなどを考えれば、ドラマが始まる前からW主題歌であることは決まっていたはずですが、キンプリから平野ら3人が脱退するまでは伏せ、2人体制になった途端に情報解禁&主題歌起用という事務所の売り出し方に引っかかりを覚えるようですね。無論、3人がまだいるタイミングで2人体制になってからの情報を解禁してもそれはそれで反発を買ったでしょうけどね」(前出・アイドル誌記者)

 ただ、事務所が新生King & Princeをここまで手厚くサポートするのには、3つの事情があるという。

「まず、今回の脱退&退所騒動でキンプリのファンの数は大きく減った可能性がある。一番人気の平野が抜けただけでも痛いが、さらに事務所自体、退所者の続出や創業者の問題などで世間的に不信感が高まっており、このタイミングでキンプリどころかジャニーズ自体を応援するのをやめてしまう人も少なくない。5月22日までにミリオン達成などファンが一致団結して“推し活”に励んでいただけに、燃え尽き症候群となって、2人体制についてはしばらく様子見という人もいる。『なにもの』で今回初めてファンミーティングを開くのは、セールス面での不安があるからでしょう。少なくとも以前のキンプリと変わらない水準の40~50万枚台という“数字”をなんとかつくって、『新生キンプリも安泰』と御用メディアに書かせることが狙いとみられます」(前出・芸能記者)

 2つ目は、2人体制そのものについて。

「キンプリでもっともボーカル面を支えていた岸が不在となり、歌唱力が心配されるところ。ダンスにおいても、高橋は平野と並んでずば抜けていた一方、永瀬は苦手としており、『ichiban』や『ツキヨミ』などで見せた高難度のダンスに挑戦することはないでしょう。今後2人が過去のキンプリ曲をどれぐらい人前で披露することになるかはわからないが、パフォーマンス面でも5人体制との比較の声がつきまとうことになります」(同)

 もうひとつは、“新主題歌”となるドラマ『だが、情熱はある』が大低迷中だということだ。

「21日放送の第7話で3.9%と微増しましたが、世帯視聴率は第3話からずっと3%台で推移し、第5話では3.3%にまで落ち込んだ。全話平均も現時点で3.94%と4%を切ってしまっている。かといって見逃し配信のTVerで見られているというわけでもなく、深夜ドラマ以下の再生数という状態。日テレとしてもキンプリの新曲が投入されることで、なんとか4%台にまで回復させたいところ。そもそもこのドラマは初回放送時、直前の『おしゃれクリップ』に高橋を出演させ、グループとしての今後を訊かれると30秒近く高橋が泣いてしまうという場面を放送。大きな反響を呼びましたが、今回も“キンプリ効果”を狙っていることでしょう。

 ジャニーズにとっても、同枠で昨夏放送された『新・信長公記 ~クラスメイトは戦国武将~』は永瀬主演ドラマでしたが、全話平均4.37%の大惨敗となったので、少しでも『だが情』の数字を回復させたいはず。とはいえ『だが情』の低迷のほうに新曲セールスのほうが足を引っ張られなければいいが……」(前出・芸能記者)

 もっとも、ドラマ初回に合わせた『おしゃれクリップ』の高橋回の放送は、高橋が嗚咽を漏らしてしまう事態に、「辛くてこのままドラマが見られない」と、ドラマの“リアタイ”視聴をやめてしまうファンも続出する結果となった。今回こそはドラマにポジティブな効果を与えることができるだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/05/28 06:00
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