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ジャニーズの幹部たちが恐れる“マッチの逆襲”…「思うところある」発言は宣戦布告か?

ジャニーズの幹部たちが恐れる“マッチの逆襲”…「思うところある」発言は宣戦布告か?の画像
近藤真彦(写真/Getty Imagesより)

 2019年に亡くなった創業者・ジャニー喜多川前社長による未成年の所属タレントに対する性加害問題で渦中のジャニーズ事務所だが、5月26日、3点を柱とした対応策を発表した。

 発表された3点は、「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役の就任」。相談窓口は「心を痛めたジャニーズ事務所の所属経験者」を対象とした外部機関で、「特別チーム」は精神科医や性加害などの被害者支援を実践している臨床心理の研究者の女性らで構成。そして社外取締役には、コンプライアンス順守や再発防止策の確実な遂行などを目的として、今年のWBCで侍ジャパンのヘッドコーチを務めた元日本ハム白井一幸氏ら3人が7月1日付けで就任するという。

「発表のあった5月26日は、ジャニー氏からの性被害を告発している元ジャニーズJr.で俳優の橋田康が日本外国特派員協会で記者会見。橋田はすでに『週刊文春』(文藝春秋社)で一度被害を告発しているので会見自体のインパクトはそれほどなかったが、ジャニーズが同日に対応策の発表をしたというのが問題。どう考えても、会見の扱いが小さくなることを各メディアに期待する意図が透けて見えますからね。この期に及んで、真剣に問題に向き合うというアピールの裏で、まだ性加害問題のダメージを抑えようとしている」(テレビ局関係者)

 かつてジャニー氏の性加害疑惑に関する一大キャンペーンを展開したこともある「文春」には、このところ毎週のように被害者たちによる告発が掲載されることに。5月25日発売の最新号(6月1日号)では、1990年に「お祭り忍者」でCDデビューし、同年末に『NHK紅白歌合戦』にも出場したジャニーズグループの忍者のメンバーだった志賀泰伸氏が顔出し・実名で告発した。

 1994年に忍者を脱退およびジャニーズ事務所を退所した志賀氏は、藤島ジュリー景子社長が、叔父の性加害問題について「知らなかったでは決して済まされない話だと思っておりますが、知りませんでした」と回答したことに「ウソつけ!と思った」ことをきっかけに立ち上がったといい、ジャニー氏による性加害は1984年、高校1年生の15歳のときに始まり、18歳まで30回から40回にわたって続いたと告白した。

「志賀氏は、オーディションに合格してレッスンを受け始めたばかりのときに性加害を受けたといい、すぐに雑誌に登場。翌年には忍者の前身グループのメンバーに抜擢されたこともあり、他のメンバーから『お前はジャニーさんのオキニ(お気に入り)だもんな』と言われたこともあるとか。ジャニーズタレント内で、性加害を受け入れることと待遇が良くなることがイコールで認識されているという状態は、実に40年ほど前からあったという証言になります」(女性誌記者)

 さらに今回は、CDデビューした元ジャニーズタレントによる告発という点が大きな意味を持つ。これまで「文春」で被害を告白してきたのは元ジャニーズJr.ばかりだったため、「CDデビューできなかった腹いせでは」といった批判も一部で出ていたが、志賀氏の告発はこうした意見への反論ともいえるものだからだ。

 これを機に“デビュー組”の元ジャニーズタレントによる告発の流れがあるかも注目されているが、中でも可能性を指摘されているのが、かつてはジャニーズの“長男”とも呼ばれた近藤真彦だという。

「マッチは5月19日、古巣の問題について報道陣に訊ねられると、『ウソはダメだな』『知ってた、知らなかったではなく、知っているでしょ』と手厳しいコメント。さらに、ジャニーズを退所する一因となった不倫報道を報じた“天敵”である『文春』の取材に応じ、『私も思うところがあり、今非常に悩んでいます。元長男としての義務もあれば、ジャニーズ事務所に対する個人的な思いもあり心の整理がついておりません。もう少しお時間をいただければ幸いです』とのメッセージを返しています。素直に受け取れば、自身も告発するかどうか迷っている段階というところでしょう。

 マッチは2020年11月に『文春』に不倫疑惑を報じられ、それが尾を引いて翌年4月に退所することになったが、このときすでに社長はジュリー氏。メリー喜多川氏はすでに名誉会長になって一線を退いていたが、娘のジュリー氏の意向を受けてか、一時はジュリー氏と結婚させようとしていたというほど息子のように溺愛していたマッチに対し、メリー氏も擁護しなかったといいます。いわばジュリー氏に追い出されるような形で退所したので、思うところはあるはず。マッチは1977年に入所したとされ、2021年の退所まで40年以上在籍しており、事務所の“秘密”は相当な数を握っているはず。下手をすれば告発は性加害問題だけに留まらないかもしれず、“思うところがある”という発言は宣戦布告である可能性もある。ジャニーズの幹部は今や“マッチの逆襲”を一番恐れているようです」(同)

 近藤が告発すればさらなる大騒動に発展しそうだが、はたして――。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/05/30 07:00
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