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ジャニーズ性加害問題で「手越祐也の告発」に期待の声も 過去には古巣の「情報操作」揶揄?

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手越祐也

 ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏による未成年タレントへの性加害疑惑が、国内外に大きな波紋を広げている。

 事の発端は、英BBCが先月放送したドキュメンタリー『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル(原題『Predator: The Secret Scandal of J-Pop』)』で、日本国内での反響の大きさを受け、4月18日までAmazonプライム・ビデオにおける「BBCワールドニュースチャンネル」で無料配信されたが、この流れに、ドキュメンタリーにも協力した「週刊文春」(文藝春秋)も乗っかり、ジャニー氏から被害を受けた元ジャニーズJr.たちの告発記事を次々と発表。そして最大のインパクトを起こしたのが、4月12日に日本外国特派員協会で行われた記者会見だった。

 ここに登場したのは、2012年にジャニーズ事務所に入所し、当時TOKIOの山口達也が司会をしていたNHKの『Rの法則』や、2014年に放送されたリメイク版ドラマ『GTO』第2期(フジテレビ系)にも出演するなど、2016年に退所するまで人気のジャニーズJr.だった、現在歌手のカウアン・オカモト(当時は岡本カウアン名義)。カウアンは顔出し実名で告発の場に立ち、ジャニー氏の自宅で「合計で15~20回ほど、ジャニーさんから性的被害を受けた」「ジャニーさんが気に入っている子、推している子が基本的にデビューする。ジュニアの中でも『マンション行かないと売れないよね』とか、『むしろ自分から行かないといけないよね』と言うこととかも多かったので、そういう認識」「(被害に遭ったと)はっきり分かるのは僕以外に3人。正直(前社長宅を訪れた)ほぼ全員だと思っている」などと明かし、「一番は、事務所のトップや事務所の人たちに認めてほしい」と訴えた。

 この会見に対し、国内メディア主要メディアの多くはスルーしていたが、世間から猛批判を浴びたためか、会見翌日にようやくNHKが夕方のニュースで紹介したほか、ニュース記事をウェブ版に掲載。新聞各紙、キー局系のニュースサイトなども扱い始め、ジャニーズをめぐる報道環境は変化しつつある。

 もっとも、カウアンは同様の内容をガーシー氏のライブ配信でも以前に語っており、現在は国際指名手配中となっているガーシー氏との関係性について疑問を持つ声も。また、3月11日には「先ほどYahoo!ニュースにもなりましたが ジャニーズに訴えられてしまいました」「皆さんの力が必要です。 助けてください」などという内容をURLとともにツイート。リンク先はYahoo!が実施している、検索するごとに10円が東北支援などに寄付されるという取り組みのもので、目的がチャリティにあったとはいえ、きわどい内容の嘘で“釣る”やり方には批判も多くあった。

 こうした中、14日には実業家の堀江貴文氏が動画を公開。カウアンの告発について、「めちゃくちゃ売れてる人よりは、売れてない人が告発をしたわけじゃないですか。そのレベルであれぐらいやられると(中略)売れてる人たちはもっとやられてんじゃないの、って考えるのが普通ですよね」とコメント。欧米諸国では特に未成年への性加害に対する風当たりが厳しいため、「ジャニーズ事務所の人たち欧米では活動できないんじゃないかなと思いますね」と、問題の大きさを指摘している。

 カウアンに対するさまざまな誹謗中傷も飛び交っているようだが、一方で世間では「売れてる人」からの告発を期待する声も出ている。中でも、NEWSのメンバーとしてCDデビューを果たし、16年以上にわたって第一線で活躍していたものの、2020年にジャニーズ事務所を退所した手越祐也がネット上では有力視されているようで、「ここで手越くんあたりが暴露に走らないかしら?」「手越に今一番求められてるのってこの件の詳細な告発じゃない? 再生数500万回くらい行きそう」といった無責任な声も飛び交っているようだ。

「手越はジャニーズ退所後の2020年6月にYouTubeチャンネルを開設し、わずか12日で登録者数100万人を突破し、出す動画はほぼ毎回ミリオン再生と順調なスタートを切りました。ところが、半年ほどで登録者の増加はストップ。2022年には登録者減少ランキング3位という有り様で、確かに暴露を展開すれば大きな起爆剤となるでしょう。もっとも、手越は今回の騒動を完全にスルー状態で、歌やゲーム動画の投稿に夢中になっています」(芸能ライター)

 手越の腰が引けているのは、ジャニー氏への感謝以上に、以前の“失敗”が響いているとの指摘も……。

「手越は退所2カ月もしないうちに、名目はフォトエッセイとして『AVALANCHE~雪崩~』(双葉社)を発売したものの、内容はほぼ“暴露本”のようなものだった。付き合いのある芸能人を実名で数々挙げ、流れ弾に被弾した人間は多数。特に、交際疑惑を否定するために挙がったAKB48・柏木由紀については、『文春』に撮られた写真はふたりきりの旅行ではないと言いたいがために、他に男性2人が同行していたと証言してしまった。現役アイドルが女1人・男3人でお泊り旅をしていたと暴露してしまったわけで、これに柏木が所属するナベプロが大激怒したとか。その結果、出版からわずか5日後に謝罪動画を出す羽目に。相当な覚悟がなければジャニーズ事務所の暴露などできないが、テレビ復帰を希望している手越には難しいだろう」(週刊誌記者)

 自身の個人事務所・株式会社で、書籍のタイトルにもなった「AVALANCHE」について、手越は以前、テレビゲーム『ファイナルファンタジーVII リメイク』をプレイ中に思いついたと説明。アバランチは、劇中に登場する巨大企業・神羅カンパニーに反発する組織だが、「神羅カンパニーっていう古参というか、巨大企業があるわけですよ。巨大企業っていうのはよくも悪くも影響力もあるから、正しい情報、間違った情報っていうのを情報操作をする」と説明し、古巣のジャニーズ事務所を揶揄しているのではと一部で話題になった。

 「俺らは国民を助けたい、人助けをしたい」「もちろん敵を作るかもしれないし、潰されるかもしれない。でも、(中略)絶対、いつか信念を持ってたら、いろんな人が味方になって、真実が伝わる日が来るよ……っていうチームがアバランチ」と意気込んでいた手越。“神羅カンパニー”の情報操作を正すため、手越が被害者のために立ち上がり、雪崩を起こす日は来るだろうか。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2023/04/19 12:00
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