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井ノ原に亀梨…滝沢秀明氏との“友好アピール”に透けるジャニーズ事務所の狙い

井ノ原に亀梨…滝沢秀明氏との“友好アピール”に透けるジャニーズ事務所の狙いの画像
ジャニーズ事務所

 ジャニーズ事務所が3月31日、ジャニーズJr.の「22歳定年制」の導入を開始した。今後は定期的に退所者が相次ぐことになるとみられるが、ジャニーズ側がその受け皿の役割を、滝沢秀明氏が設立した新会社に期待しているのではとの指摘も出ている。

 「22歳定年制」は、東西合わせて200人以上いるジャニーズJr.メンバーが、満22歳到達後に最初に迎える3月31日までに事務所と活動継続について話し合い、合意に至らなかった場合はジャニーズでの活動を終了するというもの。滝沢氏がジャニーズJr.を統括する「ジャニーズアイランド」の社長を務めていた2021年に導入が発表され、デビューの見込みがないJr.への事実上の“肩たたき”であるとして賛否が起こった。さらに、昨年10月いっぱいで滝沢氏がジャニーズを退社したことで、制度の行方も注目されていた。

 導入開始前日の3月30日、ジャニーズアイランドの現社長である井ノ原快彦がメディア取材の場で、「とてもいい制度だと思う。ある種の区切りがあるから頑張れるし、ジャニーズに入ったからといって、グループを組んだからといって、それで安心しないでほしいという意味もある」と話し、予定通りに制度をスタートさせると宣言。22歳という年齢で区切ることについては、「そのぐらいにならないと芸能界に向いているかどうか分からない。まだやり直しがきく年齢だから、あの時に決断してよかったって思えるような人生になってほしい」と説明した。

 実際、今回の導入と同時に退所するメンバーは「何人かいる」とのこと。井ノ原は「中には、僕と一緒に裏方の仕事をやりたいと言ってくれている子もいる」と明かしており、タレントを辞めてスタッフに転身する者もいるようだ。また、23歳以上でもジャニーズJr.内でグループを組んでいるメンバーらとは事前に合意が取れており、活動継続が決まっているという。

 いずれにしても、今後は毎年3月末にジャニーズで“人員整理”が行なわれることになりそうだ。ただ、ジャニーズJr.が増えすぎていたという事情は理解できるものの、小中学生のころから先輩のバックダンサーやレッスンなどに励んできたのに、22歳で急に放り出すというのは非情なようにも思えてしまう。もし退所後に芸能活動を継続する意思があっても、「元ジャニーズ」となると他の事務所が敬遠しがちとなり、移籍が容易でないという問題もあるためだ。他事務所で成功している人間もいるが、「元ジャニーズ」という事実について不自然なほど公では触れられなくなってしまう状況もある。

 そんな中、退所者の受け皿になるのではと注目されているのが滝沢氏の新会社だ。滝沢氏は今月21日、「もう一度エンターテインメントの人生を歩もうと決意いたしました」として自らが代表取締役を務める新会社「TOBE(トゥービー)」の設立を発表。早くも公式サイトで「新人募集」を開始しているが、年齢、性別などの条件も特になく、事務所を退所さえすれば元ジャニーズJr.も受け入れ可能のようにみえるからだ。

 元ジャニーズJr.が滝沢氏の会社に移籍、あるいは新人募集に応募するという形はあり得るとみられ、「22歳定年制」導入によって今後退所者がますます増えるであろうジャニーズとしても、受け皿になってもらえたらありがたいはずだ。ある意味で「言い出しっぺ」の滝沢氏に責任を取ってもらおうという腹づもりもあるかもしれない。ただ、滝沢氏はジャニーズ退社時に弁護士を立てていたとの情報があり、事務所上層部との確執が噂されたため、そのような“協力関係”が成り立つのかは疑問だった。

 しかし、どうやらジャニーズ側は滝沢氏と良好な関係を結びたがっているようだ。井ノ原は先述したメディア取材の場で、滝沢氏が新会社を設立したことについて問われると、「頑張ってほしい。身体に気をつけて、人間ドックには行ってほしいと思う」とエールを送った。もしジャニーズ側が滝沢氏の存在を快く思っていなければ、この質問は「なかったこと」にされたはずだが、決してNGではないようだ。

 また、3月26日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『行列のできる相談所』では、KAT-TUNの亀梨和也が滝沢氏とのエピソードを披露。互いに10代だったころ、先輩である滝沢氏におごってもらったという高級しゃぶしゃぶ店を再訪し、「とにかく食え! 頑張ったらこういうの食えるようになるから!」と激励されたという思い出を語った。亀梨は「仕事に向ける姿勢であったりとか、すごく影響を受けた先輩のひとり」だとし、滝沢氏へのリスペクトを示した。

 先の『行列』では画面のテロップにもしっかりと「滝沢秀明」の名前が出ており、さらに事務所幹部のひとりである井ノ原が言及したことを踏まえると、ジャニーズは滝沢氏を「タブー化」しない方針に舵を取ったとみられる。創業者のジャニ―喜多川氏の性加害問題がふたたびクローズアップされている今、ジャニーズ側が滝沢氏と友好関係を結ぼうとしているとも見ることができるだろう。

 滝沢氏側がそうしたジャニーズ側の対応をどう捉えているかは不明だが、滝沢氏が名付け親となったジャニーズJr.グループ「IMPACTors」は退所予定であることを井ノ原が認めており、東京公演の終わった5月いっぱいで退所するとみられている。一部報道では表向きTOBE所属とはならないものの、メンバー全員の面倒を滝沢氏が見る予定とされており、退所者の受け皿となるのであれば滝沢氏としてもジャニーズ事務所とはよい関係でありたいはずだ。

 滝沢氏の新会社をめぐっては、5月2日をもってジャニーズ事務所を退所する元V6の三宅健の合流も噂されており、さまざまな意味で今後も注目を集めそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/03/31 21:00
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