AKB48は“世界最大手”ユニバーサル移籍で「国民的アイドルグループ」に返り咲けるか?
#AKB48 #本田仁美
AKB48が2月27日、ニューシングルを4月に発売することを明かすとともに、約15年所属したキングレコードを離れ、ユニバーサル ミュージック/EMI Recordsに移籍することを発表した。
4月26日発売予定の61stシングルは、本田仁美が59thシングル『元カレです』以来2度目のセンターを務めるほか、17期研究生の平田侑希、山﨑空が初選抜となるなど、16名が選抜された。この61stシングルより、ユニバーサル ミュージック内のEMI Recordsで再出発を図る。
母体となるユニバーサルミュージックグループは世界最大手のレコード会社。EMI Recordsのレーベルメイトには、姉妹グループのHKT48、NMB48、NGT48がいるほか、椎名林檎、東京事変、Mrs. GREEN APPLE、AI、ずっと真夜中でいいのに。、松田聖子、松任谷由実なども所属している。とはいえ、一般ファンからすれば、レーベル移籍で何が変わるのか、ピンと来ていない人も多いようだ。
「AKBはもともとソニーミュージック傘下のDefSTAR Recordsからデビューしたものの、売り出し方などの方針をめぐってトラブルとなり、2008年にキングレコードに移籍。そこから『国民的アイドルグループ』と呼ばれるまでに大ブレイクを果たしましたが、それも今は昔。ユニバーサルはHKT48など姉妹グループがすでに所属しており、合流させる狙いもあるのでしょうが、それ以上に現状を打破したいという思いが強いのでは。とはいえ、公開された16人の選抜メンバーは代わり映えしない顔ぶれ。近年のAKBは期待していた人気若手メンバーがことごとく卒業し、16期、ドラフト3期生、チーム8追加組が機能せず、ベテランメンバーに頼る形になっています。17期に期待したいものの人数は少なく、18期が戦力にならなかったらいよいよ厳しくなる」(アイドル誌ライター)
それでも「十分勝機はある」と語るのはベテランの音楽ライターだ。
「AKBは、IZ*ONEとして活動していた本田が再合流した2021年の58thシングル『根も葉もRumor』あたりからダンスパフォーマンスに力を入れるようになり、グループのイメージを刷新してIZ*ONEのファンも掴もうとしているところ。本田がセンターの『元カレです』で人気ダンスグループに振り付けを頼んでいたのもその一環で、ダンスにフォーカスしたバージョンのビデオも用意されるなど、坂道系とも異なるK-POP的な打ち出し方は好評を得ています。その路線ならキングレコードよりユニバーサルのほうが相性がいいし、移籍第一弾シングルで本田を改めてセンターに据えたのも、ユニバーサルが海外市場を見据えているからでしょう。拠点を秋葉原から原宿に移すという抜本的改革も噂されており、レーベルスタッフのプロデュース力しだいでは、再ブレイクの可能性は十分にありえそうです」
乃木坂46では1期生と2期生が全員卒業しパワーダウンが指摘されており、エイベックスから乃木坂46の公式ライバルが誕生することも発表されている。勝負を賭けるなら、まさにこのタイミングが最良だったともいえるが、新路線を目指すユニバーサル×AKB48が、ソニー×乃木坂46とどこまで渡り合うのか見ものだ。
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