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松本潤『どうする家康』が大河「ワースト2位」発進でメディアはヨイショに四苦八苦?

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ドラマ公式サイトより

 どうする?と頭を抱えているのは、NHKよりも芸能マスコミのほう?

 嵐・松本潤主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』が1月8日に初回を迎え、平均世帯視聴率が15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前作の『鎌倉殿の13人』の初回17.3%から1.9ポイントダウンとなっただけでなく、2018年の『西郷どん』初回15.4%と並び、1989年の『春日局』の初回14.3%に次ぐ過去2番目に低い数字となった。

「初回では『桶狭間の戦い』が描かれ、野村萬斎演じる今川義元が、いきなり“退場”する高速展開。CGをこれまで以上に駆使する新たな試みも見られたが、大河ファンの反応はイマイチでした。始まったばかりで評価を下すのは時期尚早とはいえ、ネット上では『過去の感性を持ってる人の中に一人だけ現代の感性を持った人が放り込まれたような印象』『演出が薄っぺらくてギブアップ』などと、脱落宣言している人も目立ちました」(テレビ誌ライター)

 しかし、嵐はデビュー当時からジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が育ててきた看板グループ。このまま低視聴率に甘んじているわけにはいかない。

「『どうする家康』については、かなり早い段階から盛り上げるよう、ジャニーズから御用メディアに指示が入っていたと言われています。その結果、出演者が参加する初回放送日のパブリックビューイングとトークショーの観客募集の当選倍率が196倍だったことを、木村拓哉が参加した『ぎふ信長まつり』の倍率64倍と比較し、分母が違いすぎるにもかかわらず『松本が木村超え』と報じたメディアもあったほどです」(前出・テレビ誌ライター)

 今回も、視聴率はワースト2位の惨敗だったにもかかわらず、メディアは「同時間帯横並びはトップ」「『#どうする家康』が放送中からツイッターの世界トレンド1位に」と持ち上げ、“褒める要素”を無理やり絞り出している印象だ。

「さらに、物語の舞台が静岡県、愛知県であることから、一部では『静岡地区で22.7%』『名古屋地区で18.4%』の“高視聴率”とアピールもしているところもありましたが、初回視聴率がタイだった『西郷どん』は、鹿児島では初回34.9%で、年間通じて30%前後をキープしていましたから、それに比べたら“地元の数字”も寂しいかぎりです」(週刊誌記者)

 松本といえば、嵐活動休止後としては連続ドラマ初主演となった2022年の『となりのチカラ』(テレビ朝日系)も世帯視聴率の全話平均が9.2%に沈んでいる。

 『どうする家康』の初回視聴率を見て、ジャニーズサイドからは各メディアに“さらなる大号令”がかかっていると思われるが、2話目以降で巻き返せないと、御用メディアの苦労はこのまま続くことになりそうだ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2023/01/13 11:00
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