「松本潤は乗馬NG?」の声まで…『どうする家康』のCG多用演出が大不評
#松本潤 #大河ドラマ #どうする家康
「あたらしい大河」の誕生なのか、ただの迷作に終わるのか……。
嵐・松本潤主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』が1月8日にスタートしたが、前期の『鎌倉殿の13人』以上に賛否が分かれているようだ。
『どうする家康』は徳川家康を主人公に据えた大河ドラマとしては、『葵 徳川三代』以来、実に23年ぶりとなる作品。とはいえ家康そのものは誰もが知る戦国武将ということもあり、大河にはたびたび登場。特に、明智光秀が主人公だった『麒麟がくる』に続き、『青天を衝け』では語り部という形でたびたび姿を現し、『鎌倉殿』では最終回に松本演じる家康がサプライズ登場と、“4作連続で大河に家康が出る”と話題になった。
しかし、『リーガル・ハイ』シリーズや『コンフィデンスマンJP』シリーズ(ともにフジテレビ系)などで知られる脚本の古沢良太氏は、登場人物について、一般的な歴史的イメージから脱却して「先入観にとらわれずに人物をつくっていこう」などと話しており、その発言どおり、家康を「ナイーブで頼りないプリンス」として描くなど、これまでにない大河ドラマとなりそうだ。
その試みの一端は8日放送の初回からもうかがえたが、作風には早くも賛否が出ているようだ。
「家康の家臣団には大森南朋、松重豊、イッセー尾形、音尾琢真、小手伸也、甲本雅裕、波岡一喜ら実力派をそろえ、人質である家康の“親”代わりとなっている今川義元役には野村萬斎を起用。戦場から逃げようとした家康に怒りを見せる本多忠勝役の山田裕貴を始め、実力派のキャストが勢ぞろいで、俳優陣の演技は大満足という声は多い。野村萬斎が初回で退場、しかも“ナレ死”(ナレーションで死亡が明かされること)なんてNHKならではの贅沢さですよね(笑)。一方、これまでの大河とはやや一線を画す今っぽい演出や、CGの多用には違和感を覚えている視聴者も多いようで……」(テレビ誌記者)
たしかにSNSでの反応を眺めてみると、「まだ1話だけど、なんか演出がなんかなんかだなあ」「演出方針と古沢良太の脚本がマッチしてないような」「CGの違和感がすごい」「CG合成画面にはしばらく慣れないかも」「あまりにもゲームっぽく見えるCGには辟易としてしまった」「トンデモCGの多用でトンデモ戦国になりそう」「台詞も演出も画面もすべてスベってる」「CGは百歩譲ってまだいいとしても演出はどうにかしないと」など、演出とCGへの不満の声が多く上がっているようだ。
特に「興ざめ」として指摘されていたのが、乗馬シーンだ。
「馬に乗って戦場に駆けつけるシーンで、乗っている馬がすべてCGだったんですが、馬の動きが一定だったりとCGであることが丸わかり。しかも同じような画角の変わり映えのない画が続いたこともあり、『流石に馬がCG過ぎて注目してしまう』『馬のCGは勘弁していただきたい。役者が可哀想』『馬のCGが違和感ありすぎてもう脱落です』『馬に乗ってるシーンがコントみたい』と、特に乗馬のシーンが大不評。中には、『松潤は乗馬NGなのかな』『松潤が馬乗れないからCGだったわけ?』といった憶測まで出る始末です。実際には松本は今回の大河のために2021年頃から乗馬の訓練はしていたはずなんですけどね……。とにかくCGがあまりに不評で、さながら『どうする家康』というより『どうするCG』状態ですよ」(同)
一方で、一部の層が“沸いた”瞬間もあったとか。
「岡田准一演じる織田信長がいよいよ迫ってくるというラストの場面で、幼少期に信長と会ったときのことがトラウマになっている家康が怯えるのですが、回想シーンで信長が家康に『食ってやろうか』とささやき、さらに元の時間軸にもどってのエンディングは、信長が『待ってろよ竹千代(家康の幼名)、俺の白兎ぃ……』とねっとりとした口調でつぶやくというものでした。あまりにインパクトの強いセリフだったため『俺の白兎』もTwitterでトレンド入り。『家康が乙女ゲーのヒロインみたい』『家康があまりにも成人女性向けゲームの主人公すぎる』といった声まで出てましたよ。最近のNHKの傾向からすると、狙ったのかなという印象でしたが……」(同)
なお、さまざまな設定が史実と食い違うという点から一部では「ファンタジー大河」とも呼ばれているようだが、演出統括の加藤拓氏は「歴史に忠実でいて、それを上回っていく」と古沢氏の脚本を絶賛しており、視聴者との認識の違いが気になるところ。史実と違おうとも、話がおもしろければ視聴者の支持は得られると思われるが、はたして……。
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