俳優として抜擢続くハナコ岡部 片桐仁が見抜いていた「ドランク塚地に通じる才能」
#岡部大 #どうする家康 #しろめし修行僧
芸人としてバラエティで活躍しているお笑いトリオ「ハナコ」の岡部大が、俳優としても快進撃を続けている。初主演ドラマの放送に続いて大河ドラマ初出演も決定し、若手「実力派俳優」として頭角を現しつつあるのだ。
ハナコのリーダーを務める岡部は、コント師として数えきれないほどのキャラクターを演じ、ライブでも演技力を絶賛されるほどの”演技派”。お笑いの実力は2018年の『キングオブコント』(TBS系)で優勝したことでもすでに証明されているが、その演技力を買われてドラマにも進出したことで「芸人俳優」として覚醒し始めている。
岡部の俳優デビューは、当初2020年4月期に放送予定だったTBS火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』。ドラマ初出演ながら、多部未華子演じる主人公の同僚役でレギュラー出演となった。同作は新型コロナウイルス感染拡大の影響により放送開始が7月に延期となったが、これと前後して、NHK朝の連続テレビ小説『エール』に、窪田正孝演じる作曲家・古山裕一に弟子入りを志願する青年役で6月26日放送回から出演。奇しくも近いタイミングで俳優としての顔を見せることになったが、いずれも、新人俳優らしからぬ達者な演技が評判となった。
翌年にはハナコ秋山寛貴が脚本で参加した深夜ドラマ『でっけぇ風呂場で待ってます』(日本テレビ系)にメンバー全員でのゲスト出演も経験。そして、今年4月から始まった深夜ドラマ『しろめし修行僧』(テレビ東京系)で主演に抜擢された。俳優デビューからわずか2年での初主演だ。
『しろめし修行僧』が放送されているのは、過去に『孤独のグルメ』『きのう何食べた?』などの人気グルメ系ドラマを生み出してきた「ドラマ24」枠。今作も、寺の息子・米田たくあん(岡部)が全国で托鉢の旅をしながら「白飯に合う最高のおかずは何か」を追求するグルメドラマとなっており、食リポが高く評価され、「いまグルメ系の企画なら岡部」とも言われる岡部のキャラクターがそのまま生かされている。
さらに今月15日には、来年放送される嵐・松本潤主演の『どうする家康』で早くもNHK大河ドラマ初出演も果たすことが明らかになった。家康と同年生まれの武将・平岩親吉役で、人物紹介では「いつもスマイル、正直でまっすぐな楽しい男」「懐に入るのが得意で、どんな任務も笑顔で引き受ける」などとされており、こちらも岡部のキャラと重なる部分が多い。
「20~30代の俳優の多くは小顔で線が細く、岡部のように太眉で大きな顔、がっしり体型で朴訥としたイメージという存在は貴重で、コントで培った演技力もあることから抜擢が続いているのでしょう。純朴なキャラクターは男臭すぎる印象にもなりがちですが、そう感じさせない『かわいさ』も持ち合わせている。同じく純朴キャラとかわいさを持ち合わせ、役者として大成したドランクドラゴンの塚地武雅のような俳優になっていくかもしれません」(ドラマ関係者)
実際、俳優としても活躍する元ラーメンズの片桐仁は、2020年に「週刊女性」(主婦と生活社)で「ハナコの岡部大クンはスゴイと感じます。出演中の『エール』で見せる素直さや若々しさは彼の武器ですし、今後オファーが殺到すると思いますよ。ドランクドラゴンの塚っちゃんみたいになるんじゃないかな」とコメントを寄せており、塚地に通じる岡部の才能をいち早く見抜いていた。
ドラマ初主演をしっかり務め上げ、来年の大河ドラマでも演技力の高さを見せることができれば、片桐の言葉どおりに役者としてもオファーが殺到しそうだが……。
「おそらく大河ドラマ効果もあってオファーが相次ぐと思われますが、岡部は”コント愛”が非常に強く、あくまでコントが中心というスタンスは崩さないのでは。やたらとオファーを受けるのではなく、コントに軸を置きながら自身のキャラを生かせるような作品を厳選し、一つひとつの役を大事にしていったほうが評価を高めそうです」(前出)
生粋の「コント師」である芸人として、貴重な朴訥キャラの演技派俳優として、双方の分野で躍進していきそうな注目の存在といえそうだ。
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