香取慎吾からGANMI、KOJOEともコラボするシンガーソングライター・ZINって何者?
#香取慎吾
香取慎吾さんはピュアな人
――ZINくんのキャリアを振り返ると、1st EPの『YELLOW』を聞いたときはすごいビラルっぽいし、ジャケットはちょっとミュージック・ソウルチャイルドっぽいし。
ZIN 完全にパクってます(笑)。
――(笑)。当時はルーツがネオソウルにあるっていうのがすごくわかりやすい作風で。でも今は、いい意味で幅が広がったというか。
ZIN 昔は多分、すっごいネオソウルっていうのに影響されまくって、他の音楽は聞いてないぐらいの感じだったんで。でも、TOKYO CRITTERSとかSoulflexをやって、自分が普段やらないようなジャンルもやったっていうのがデカかったですね。昔は、めちゃくちゃ尖ってたんで(笑)。「ポップな」とか「キャッチー」って言葉が無意味に嫌いで。「かっこよければいい」みたいなことしか考えてなかったから、そこからやっぱり、聞いてくれる人のこととか考えたり、そういうことを意識しだしてから今のスタイルになったのかな。
――個人的な印象では、2020年1月に出した5th EP『PINEAL GLAND』あたりから、またすごく変わった感じがあるんですよね。さらにもっと届きやすい音楽になったというか。核がしっかりしたぶん、より遠くに手が伸びるみたいな、そういうイメージがあって。いろんなコラボが続いてるのもそういう変化にあるのかな、と。
ZIN 嬉しい。確かにけっこう周りにも言われたんです、「あのEP以降のZIN、なんか違うね」って。何なんだろう。多分、CRITTERSが活動停止した時期で、自分に集中し出したっていうのがあるのかも。CRITTERSがあったから出来なかったとかじゃないんですけど。Soulflexもそこまで当時動いてなかったのかな。それですごい、「自分のいいものを作りたい」みたいなモードに入って。
――そういうタイミングだった、と。
ZIN 何か一つ終わると何か一つ始まるじゃないけど、906 / Nine-O-Sixと出会ったのもちょうどそのときぐらいで。すぐ何か作品作ろうみたいになって、ZIN & 906でコラボEPを出したんですよね。
――そういう広がりで言うと、びっくりしたのが香取慎吾の最新作『東京SNG』に曲を提供したっていうところで。プロデュースがSoulflexのMori Zentaroでしたが、その繋がりで?
ZIN そうですね。(Mori Zentaroが)前作で1曲やってて、また参加することになって。それで今回は僕がトップラインを担当しました。曲のテーマとかは香取さんがイメージされたものが元々あったんですけど、歌詞とメロディについては、ほぼほぼお任せな感じでしたね。
――ジャズというかエンターテイメントみたいなイメージのアルバムの中で、「Slow Jam」というのも意表を突かれたんですけど、それも香取さんのチョイス?
ZIN 前回がもうちょっとダンサブルなアルバムだったと思うんですけど、今回は“もうちょっと大人”みたいなテーマがあって、そこから、ちょっとムードがあるような、セクシーな感じをイメージして。「Slow Jam」ってタイトルは香取さんが付けたんです。元々は違うタイトルだったんですけど、歌詞の中にslow jamってあって、香取さんが「Slow Jamのほうがいい」って言ったんですよね。
――香取さんは、一緒に制作した人たちとの写真をInstagramで公開したりしていて、そういう人たちにもスポットを当てようとしているのも素敵ですね。
ZIN そうですよね。なんかピュアな人でした。レコーディングブースの中に人と一緒に入るって僕は初めての経験だったんですけど、英語をけっこう多く使ってくれというオーダーだったんで、発音指導とか。あとフェイクのディレクションもさせていただいたり。ブースに2人、向かい合わせで歌って。初めての経験すぎてどう振る舞っていいのかわからなかったです(笑)。
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――これほど知られているスターと一緒にやってみて、どうでした?
ZIN 音楽だけの方じゃないじゃないですか。いろんなことをされてる、役者もされてるし、エンタメ全部されている方で。だからなのかな、すごい“吸収が早い”って印象でしたね。
――香取さんとは音楽の話とかしました?
ZIN 休憩してるときに。Soulflexのことに興味持ってくれてたので、Soulflexってどんなの?って話とか、僕らが好きな音楽の話とかして。ジャスティン・ティンバーレイクが一番好きみたいで、そういう話だったり。あとマイケル(・ジャクソン)に会った話とか、ライオネル・リッチーと一緒に歌ったとか。
――スターだから当然でしょうけど、改めて言われるとすごいエピソードですよね(笑)。
ZIN 普通に言ってるけどやばいな、みたいな(笑)。気さくに話してくれましたね。(2/3 P3はこちら)
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