名曲「ラブホじゃいや」から8年、MARIN始動!友人の物語+メンヘラ要素の新作
#MARIN
2000年代の東京ストリートシーンで頭角を現したR&BシンガーのMARIN。2013年に1stアルバム『UNCHAINED』をリリースし、日本のヒップホップ・リスナーたちのフェイバリット・シンガーとして活動してきた。が、アルバム発表以降は主だったリリース作品もなく、アーティストとしては長き沈黙期間が続いていた。そんなMARINが8年ぶりに新曲「Check on me」をリリース。
新作の話はもちろん、ラッパーとして活動し、彼女の私生活におけるパートナーでもあるVIKNとともに営むジュース・バー『Juice Bar Rocket』のこと、また〈MARIN SAKURAI〉名義で映像作品も手がけるクリエイティブな活動についてなど、余すことなく聞いた。
——まず、8年ぶりの新曲リリースおめでとうございます。このタイミングのリリースは、前から計画していた?
MARIN リリース時期に特に深い意味はないんですけど、最近、自分でも映像を撮る仕事を始めて、いろんな人の映像を撮りながら、「なんかシャクだな」と感じていたんです(笑)。自分のMVも撮りたいと思っていたときに、「リリースしたい」と思う曲ができたタイミングが重なったんです。
MARIN – Check on meOfficial (Music Video)
——低音域で訴えかけるように歌う、アトモスフェリックな曲で、「今のMARINさんってこういうテイストなんだ!」と新鮮に感じました。歌詞の内容も、ちょっと複雑な恋愛の様子を歌っていて。
MARIN 「Check on me」は自分の友達のことを歌った曲なんですね。彼女のストーリーにさらにメンヘラ要素を加えて書いたもの。今の時代、恋愛や結婚だけに限らず、好き嫌いだけじゃない、もっと深い感情を持つことが増えていると思うんです。なので、今だから書けた曲かなって感覚はあります。ほかにもいくつか制作した曲はあるんですけど、撮りたいイメージも含めて、発表したいなと思ったのがこの曲でした。
——自分が撮りたい画もセットにして、曲を書き上げていくイメージですか?
MARIN そうですね。今回は曲ができたのが先で、その後にMVのイメージも考えて。やらなきゃいけない仕事を終えて、やっと自分の番が来たって感じです。
——MVはローラースケート場で踊るシーンも印象的。全体的にグレイッシュなトーンも感じて、オトナ感が出てるなと思ったんです。
MARIN 今、一緒に自分がいる環境の中にいる人たちに協力してもらって作り上げていったんです。それこそローラースケート場で働いているKZ CREWっていうローラーダンサーチームのメンバーと知り合って、「何か一緒にやれたらいいね」と話していて、実際にそこで撮影することができました。海辺でパーティをしているシーンもあるんですけど、それも知り合いのDJ DADDY ROCKさんのお友達がやっている海の家を使わせてもらって。
MARIN – Check on me(Dance Video)
——8年ぶりのリリースということで、不安や焦りはありましたか?
MARIN もっと前は、そういう感情もありましたね。2013年にアルバム『UNCHAINED』をリリースして、そこからの数年は焦りがあった。でも、結局8年も経つと逆に不安とかはなくなっちゃって(笑)。そういったものも全部払拭して「やりたいときに、やりたいようにやれたらいいな」と思ってリリースしたんです。でも逆に、みなさんのリアクションがすごくポジティブでびっくりしました。「誰からも反応されないんじゃないかな……」とも思っていたんですけど、「待ってたよ!」という優しい声もたくさんもらえて。
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