新垣結衣、長澤まさみも…「ナレーション戦国時代」に突入する一方、あの人気声優は不評のワケ
#新垣結衣 #長澤まさみ #やんごとなき一族
大事なフィールドを荒らされる声優にとっては、面白くない話かもしれないが、このところ目立っているのが、有名俳優のナレーション仕事だ。
現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、長澤まさみの囁くようなナレーションが話題となっている。
「当初は“大河のナレーションっぽくない”と批判的な声も少なくなかったものの、回を追うごとに評価は上がっています。『鎌倉殿』は始まった当初、三谷幸喜さん流のコントっぽさが賛否を呼んだため、長澤さんの話し方も取り沙汰されたのでしょう。源平合戦が本格化していく中でシリアスなエピソードも増え、ドラマ自体の評価が上がっていく中で、落ち着いた語り口のナレーションもマッチしてきたのでは。先日放送された第19回では、西田敏行さん演じる後白河法皇が“脈を止めるワザ”を喜々として語る場面で『まねをしてはいけない』とツッコむようにナレーションが入り、アニメ『ちびまる子ちゃん』のキートン山田さんみたいだと話題になりました」(ドラマ・映画ライター)
もちろん、長澤だけではない。
「先鞭をつけたのは、2015年から始まったNHKスペシャル『新・映像の世紀』の山田孝之でしょう。『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ系)も今や3代目ナレーターである小日向文世のイメージが確立しましたし、松重豊や安田顕などもナレーションの仕事は多く、定評がありますすね。西島秀俊も、俳優としてすっかり売れっ子になってしまったため最近は耳にする機会が減りましたが、10年ほど前まではナレーションの仕事はけっこうやっていました。ナレーションはドラマ出演ほどのギャラは出ませんが、そのぶん拘束時間が短く、一度に2~3本まとめ撮りすることもできるので、時給にしたらかなりオイシイ。実力はあっても映像の仕事がまだ少ないような俳優にとってはありがたい仕事です。さらにコロナ禍の今は、撮影がなくなっても、ナレーション仕事はできるというメリットもある。最近は名のある俳優の事務所が売り込みに来るようになっているといい、テレビ局側も願ったりかなったりで、争奪戦の様相を呈しています」(テレビ誌ライター)
NHKドキュメンタリー『ふたりのディスタンス』の第三弾として5月5に放送された『千と千尋の神隠しスペシャル 橋本環奈・上白石萌音』では、舞台『千と千尋の神隠し』の主演を務めた橋本環奈と上白石萌音に密着して話題になったが、この2人以上に注目を浴びたのが新垣結衣だった。
「昨年から不定期で放送されている『ふたりのディスタンス』は、第1弾・第2弾ともに『新垣結衣ナレーションの開発番組!』と銘打たれていたことからも、新垣のナレーションを押し出した番組。新垣は過去にもNHKでナレーターを務めたことがありますが、以前より声が低くなって落ち着いた雰囲気が出たためか、まるで橋本と上白石を遠くから見守っている姉のようだったと評判になっています。重過ぎず軽過ぎない彼女のしゃべり口は心地よく、女優業をセーブしている傾向にあるだけに、ナレーション仕事が増えることが期待されます」(芸能ライター)
一方、本職の声優がナレーションを務めているにもかかわらず、あまり評判がよくないのが、現在放送中のフジテレビ系木曜劇場『やんごとなき一族』だ。
「大ヒットアニメ『鬼滅の刃』の主人公を演じたことで知られる人気声優・花江夏樹のナレーションが賛否を呼んでいます。原作に沿って、おとぎ話風にストーリーを挟んでいるのですが、ドラマの内容に触れるわけではないのでそもそもあまり必要ない。加えて、アニメに出てくる執事のような気取った語り口が『マジでクドい』『癖ありすぎ』『アニメみたいで浮いてる』『わざとらしいナレーションいらない』といった声も多く上がっています。花江ファン以外からは総じて不評という印象ですね。
ただ、このドラマ自体が『まるで平成の昼ドラみたい』と言われるほど、大げさな演技でバトルを繰り広げる芝居がかった作品で、花江の喋り方も演出の要望に沿っただけでしょう。花江にとっては貧乏くじを引かされた格好でしょうね」(エンタメ誌ライター)
今後、ナレーション仕事は人気俳優たちの「オイシイ小遣い稼ぎ」の場になっていくのかもしれない。
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