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新庄ファイターズめぐる在京キー局の思惑…フジとTBSで争奪戦か

新庄ファイターズめぐる在京キー局の思惑…フジとTBSで争奪戦かの画像
新庄剛志(写真/Getty Imagesより)

 プロ野球オープン戦の注目を集めた、新庄剛志監督率いる北海道日本ハムファイターズ。3月20日、横浜DeNAベイスターズとの最終試合は白星で飾り、16試合を戦い8勝6敗2分け。12球団中5位の成績で実戦調整を終え、3月25日、福岡ソフトバンクホークスとの開幕戦にのぞむ。

 20日の試合では、6日の読売ジャイアンツ戦以来、久しぶりに出場選手の打順をくじ引きで決める通称「ガラガラポン」を実施。若手が躍動して4対1で勝利した。試合後には新庄監督自らスタンドを訪れたファイターズファンに、手を振り声援に応えていた。

「オープン戦序盤は各球団とも若手主体のため、本来なら2軍クラスの選手も多い。一方でファイターズはほぼ開幕1軍が決まっているメンバーの起用が多く、より実戦機会を積めたのは大きい。ただ、総じて言えることは、新庄監督以上に目立つような人材が開幕まで現れなかったことだろう」(プロ野球OB)

 そんな新庄ファイターズだが、「ローカル情報番組ではトップニュース扱い」が常識の北海道テレビ局はさておいて、特に東京の在京キー局では対応が割れ始めているという。

「スポーツニュースや情報番組などでの扱いが大きいのは、フジテレビとTBSでしょうね。フジは一昨年、新庄監督が選手復帰を目指してプロ野球合同トライアウトに挑戦する時から、バラエティ番組で当時居住していたバリ島とリモートで結んで何度もインタビューするなど、親密さがうかがえました」(在京テレビ局員)

 3月29日、埼玉西武ライオンズを迎えての札幌ドームでの地元開幕戦は、神宮球場での東京ヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツ戦と全国ネットで二元中継することも決まっている。

「新庄監督はとにかく『プロ野球を地上波全国ネットの枠に戻して人気を取り戻さないといけない』と意識していますが、その意向に沿った対応」(同)

 一方のTBSも、3月19日のスポーツドキュメンタリー番組『バースデイ』で、新庄監督誕生からの5カ月間の密着映像をふんだんに取り入れた1時間特番を放送。3月26日、福岡での開幕第2戦も、地元福岡の系列局が放映権を獲得したことを生かして関東ローカルでも放送することが急きょ決まった。

 同局関係者は「去年から局上層部から『新庄ファーストでやれ!』と大号令がかかっています。出足は鈍かったもののフジテレビに追いつけ追い越せでやった結果、今や一番手に躍り出ることができた」と話す。

 『バースデイ』1時間特番のエンディングでは「協力」として球団とともに新庄監督をマネジメントする大手芸能事務所の名前が同列で表示されるなど、「フジもTBSも、事務所との関係をどこまで強固にできるかで競っている」状態だという。

 いずれにせよ、まもなく待ったなしの真剣勝負の日々の火ぶたが切って落とされる。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2022/03/24 07:00
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