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阪神、矢野監督の「今期限り」退任宣言は“既定路線”も…チームは空中分解寸前か

阪神、矢野監督の「今期限り」退任宣言は“既定路線”も…チームは空中分解寸前かの画像
写真/Getty Imagesより

 プロ野球・阪神タイガースの矢野燿大監督が今シーズン限りで監督を退任すると先日発表した。

 2月1日から始まる春季キャンプ前日の全体ミーティングで直接、選手やスタッフに伝えるという発表だった。矢野監督は、「俺のなかで今シーズンをもって監督は退任しようと思っているので、それを選手たちに伝えた」と自ら切り出したことを記者に明かし、その理由について「“来年は監督という立場でここに来ていることはない”という気持ちを持って、自分も挑戦していきたい。それがチームのためにも選手のためにも、申し訳ないけど俺のためにもなるのかな、という決断だった」と、退路を絶った自身の決意を共有したかったと説明した。

 2019年から3年契約を結んだ矢野監督だが、昨シーズンは一時は独走で優勝すると思われるほどの成績で突っ走ったものの、まさかのリーグ優勝を逃した。雪辱を晴らすべくクライマックスシリーズでは読売ジャイアンツ相手に戦うも0勝2敗、ファーストステージで敗退している。

 プロ野球関係者はこう語る。

「昨年は東京五輪で1カ月近くの公式戦中断があり、さらにコロナ禍で予定よりシーズン終了が延びた。そのため、仮に矢野監督が辞意を口にしたとしても、次期監督を呼んだり組閣を組むための時間を満足に取れなかっただろう。それを見越した球団フロントが早めに手を打って続投を要請し、矢野監督は強い慰留に根負けして2022年限りでの退任を条件に引き受けたようだ」

 しかし、プロ野球界が始動する大事な時期に予告なしでいきなり自分が辞めると言い出したあたり、場の空気が荒れるのは避けられそうにもない。

「選手から人望が厚い監督であれば、あと1年頑張って胴上げで有終の美を飾ろうとモチベーションアップにもつながると思いますが、この3年間の選手起用を見ていると、偏った人選があまりに目立ちすぎて身内からも不評でした。ところが、矢野監督は非を認めるどころかテレビの密着インタビューで、『俺は学校の先生のようになりたい』と発言したため、選手らはドン引きしてしまった。さらに言えば、矢野監督は『(退任を)伝えたからって選手にどうしてほしいというわけではない』と選手を奮起させる意図はないとしていますが、キャンプの方針を伝える全体ミーティングの場での電撃発表に一番動揺したのはコーチ陣などスタッフサイドでしょう。もはや開幕前から空中分解は避けられない様相です」(同)

 昨年はドラフト1位ルーキーで、チームトップの24ホームラインを放った佐藤輝明選手などの活躍も、チーム順位上昇に大きく寄与した。だが、ショートのレギュラーだった中野拓夢選手は年明けから下肢のコンディション不良のため高知県安芸市のファームキャンプスタートを余儀なくされている。

 阪神恒例のお家騒動が開幕前から始まる非常事態に、選手たちは平常心でプレイすることはできるのだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2022/02/08 06:00
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