阪神、失速で首位陥落! その裏で起こっている監督の采配と現場の不満
#阪神タイガース
プロ野球の阪神タイガースは8月30日の広島東洋カープ戦で負けを喫し、4月から守り続けたセ・リーグ首位の座を読売ジャイアンツに明け渡した。しばらくの間は東京ヤクルトスワローズと3チームで優勝を争うことになりそうだ。
試合後に矢野燿大監督は「最終的に一番上にいることが大事。気持ちが下がって落ち込む必要もないし前を向いてやっていくしかない」と自らに言い聞かせるようなコメントを残していたが、セ・リーグで最下位争いをしているカープに3連敗したチームの内情は悲惨なことになっているという。
28日の試合ではドラフト1位ルーキーで、新人王有力候補の佐藤輝明選手に今シーズン98試合目で初めて代打を送り、東京オリンピック明けから打率1割台と低空飛行のままの大山悠輔選手をスタメン外した。大山の本職は三塁手だが、外野の練習をするなど危機感を募らせている。
だがプロ野球OBは「間違いなく矢野阪神は今後泥船のように沈むしかないですね、残念ながら」と厳しい口調で予言した。どういうことなのか。
「まず、先発投手が圧倒的に不足しています。頼りにしていた西勇輝投手は10敗目にリーチがかかっているほど黒星を積み上げてしまい、28日の試合では若手の村上投手をプロ2度目の先発に送らなければならないほどです。中継ぎ投手も守護神のスアレスは盤石ですが、ほかが絶望的。特に同点、ビハインドに投げる投手のレベルが格段に下がっている。レギュラーシーズン残り40試合ほどになっていますが投手陣が崩壊したら巨人、ヤクルトとの差はますます広がります」
タイガースの現場が混乱しているのはバッターも同じで8月31日の中日ドラゴンズ戦には3番からマルテ、サンズ、ロハスの外国人助っ人を並べたが、結果は負け。今シーズン初めて4連敗となった。
「打てない日本人バッターが悪いという見え方もできるが、ここまで調子がよかったのに最初に取った打開策が外国人選手を並べるのは、誤解を恐れずに言うと誰でもできこと。ファーム新記録の14連勝と勢いのある2軍から、首脳陣の好き嫌いで判断せずに純粋に戦力になれる期待の若手を引っ張り上げるとかをしなければ、選手内で不満がたちまち爆発するでしょう」(同)
五輪再開後の8月13日から9月2日まで阪神は広島、中日、横浜DeNAベイスターズと下位チームばかりと対戦しており、言い換えれば貯金を稼げる試合が続いていた。ところが8月にあった16試合で7勝9敗に終わり早くも勝ち越しが消滅。9月3日からは巨人、そして7日からはヤクルトと、合わせて12試合を戦わなければいけない。
果たしてセ・リーグを制することはできるのだろうか?
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