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木佐彩子「給料がタクシー代に消えた」発言に見る、キー局女子アナの経費問題

木佐彩子「給料がタクシー代に消えた」発言に見る、キー局女子アナの経費問題の画像
フジテレビより

 プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの石井一久監督の妻で、フリーアナウンサーの木佐彩子が、1月27日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)の中で、フジテレビ局アナ時代の意外な出費について語った。

 この日は「フリー女性アナウンサー大集合!SP」ということで、木佐アナと同僚だった元フジの中村仁美のほか、元日本テレビの馬場典子や上田まりえ、元TBSの吉田明世、元テレビ朝日の竹内由恵、元テレビ東京の秋元玲奈といった人気フリー女子アナが大集合。

 フジテレビ時代について振り返った木佐アナは、アナウンス室内での仲の良さを語りながらも、「今学生ならどのテレビ局に就職するか」との問いには、六本木に本社があるテレビ朝日を挙げた。その理由について、会食のため西麻布などへ移動する際、フジテレビの場合は社屋がお台場にあるため移動にはタクシーが必須だと説明し、「お給料の3分の2がタクシー代に消えた。会社員なので自腹です」と当時の出費事情を明かした。

 これを見たフジテレビ関係者は「正直に話していますね」と苦笑いしながらも、実情をこう語る。

「木佐さんは1994年入社、2003年退社ですが、彼女が局アナ時代はまだ制作費も余裕があったので、うまくいけば深夜でなくても番組からタクシーチケットの配布はあったと思いますよ。また営業セクション関連の接待会食の場合も同じ。行き帰りどちらかは経費で乗せてもらっていた時代だと思いますけどね」

 とはいえ、木佐アナが語った通り、すべてがお膳立てされている訳ではないのも事実のようだ。

「タクシーなんて贅沢と思われるかもしれませんが、アイドル路線で売っているフジテレビの女子アナは通勤だけでも大変なんです。会社最寄りのりんかい線、ゆりかもめに乗って出勤するアナウンサーもいますが、電車移動だととにかく一般人に絡まれますし、週刊誌などによる“プライベートショット”の餌食にもなりやすいので、人気の女子アナはどうしてもタクシー通勤になる。お台場へ行くにも一般道ではなく首都高速を使えばそれなりに運賃もかかります。かといって自家用車での通勤は事故の可能性などもあるので基本的に認められていない。そういえば、斜め45度のカメラアングルから夜の帯ニュースに毎日出演していた人気女子アナの場合は、パパラッチの裏をかいて浜松町駅から出ている都バスに乗って通勤という手段を取ったこともあったとか」(前出・フジテレビ関係者)

 在京テレビキー局関係者も女性アナウンサーのセキュリティ問題についてこう明言する。

「人気の女性アナウンサーがもっと大変なのは、セキュリティのしっかりした賃貸マンションに住まなければならないこと。ストーカー化するファンもいるので、家バレしたらすぐに引越ししなければいけないレベルのため、さらに金銭的な負担は大きくなりやすい。一見、タレントのような扱いを受けていますが、画面を離れたところでは会社員ならではの厳しさも味わっていますよ」

 不況も相まって、木佐アナが在籍していた当時と比べ、フジテレビの局員の年収はガタ落ち。今年1月には、勤続年数10年以上の50歳以上の社員を対象に早期退職の募集も行われたばかり。知名度や人気があれば、ある程度自由の利くフリーに転身したがるのも何だかうなずけてしまう?

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2022/02/04 18:00
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