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菅田将暉主演『ミステリと言う勿れ』、原作ファンが抱く“違和感”乗り越えられるか

菅田将暉主演『ミステリと言う勿れ』、原作ファンが抱く“違和感”乗り越えられるかの画像
ドラマ公式サイトより

 いよいよ今夜21時からフジテレビ系月曜ドラマ『ミステリと言う勿(なか)れ』が初回放送を迎える。原作は単行本の販売数が累計1300万部を突破している田村由美の同名漫画(小学館)。平凡な大学生・久能整(くのう・ととのう)が淡々とした口調でさまざまな事件を紐解いていくミステリーだ。

 整を演じるのは超人気俳優の菅田将暉。昨夜から始まった今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)では源義経役に抜擢されている菅田が、地上波の連ドラでは、超人気作品の映像化で主演を務める。

 菅田が各方面から引く手数多な役者であることは疑いようもないが、原作漫画の人気っぷりにも根強いものがある。ドラマ化と主人公のキャスティングが発表された当初、原作ファンからの反発も多かった。SNS上には「個人的には菅田将暉じゃなかった」「ぬぼーっとしてる整くん役が菅田将暉はイケメンすぎるな(笑)」など、想像していたキャスティングではなかったという意見は今も一定数ある。代わりにもっとも多く名前が上がっていたのは、くるくるの天然パーマがトレードマークの俳優・渡部豪太。髪型だけでなく、線の細さや“塩顔”の穏やかな雰囲気など、その風貌は整そのもののようだと連載開始当初から言われていた。ほかにも中村倫也や坂口健太郎、岡田将生、神木隆之介など、実写化にあたりそれぞれに思い描くキャスティングがあったようだ。

 原作ファンが違和感を抱く理由として主に指摘されているのは、予告動画で見られる“菅田版”整の空気感だ。原作の整は、事件に対しては淡々とした態度だが、大好きなカレーをごきげんで作ったりと、マイペースだがユーモラスな面もあり、人当たりは柔らかい。しかし予告動画で自分の見解をつらつらと物申す“菅田版”整は、“アレコレまくしたてる面倒な奴”という印象が強いのだという。菅田の端正な顔立ちや声のトーンが鋭さを感じさせてしまっているのかもしれない。また、予告で公開されている多くがミステリー色を強く打ち出しており、原作の持つ、空気の読めない整が生み出すシュールさがいまひとつ感じられないのもひとつの要因だろう。

 しかし、一部で解禁されているみたらし団子を幸せそうに食べる整のビジュアルに「おいしそうにお団子頬張る整くんの表情かわいい」という声が上がっているところを見ると、整のかわいらしい部分や“おかしみ”も含めてしっかり映像化されていると期待できそうだ。

 菅田はドラマの公式サイトに掲載されたインタビューで「要所要所に原作完コピなキャラクターも出てくるので見つけて欲しいです。キャスティングが本当にすごいですよ」と予告していた。整を含め作中に登場する完コピキャラが誰なのか、この“絶賛キャスティング”に選ばれた役者は誰なのか、原作ファンは予想してみるのも楽しそうだ。

■番組情報
月曜ドラマ『ミステリと言う勿れ』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:菅田将暉、伊藤沙莉、尾上松也、門脇麦、白石麻衣、鈴木浩介、筒井道隆、遠藤憲一 ほか
音楽:Ken Arai
脚本:相沢友子
プロデュース:草ヶ谷大輔、熊谷理恵(大映テレビ)
演出:松山博昭、品田俊介、相沢秀幸
主題歌:King Gnu 『カメレオン』 (ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/mystery

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/01/10 12:00
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