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『紅白歌合戦』司会決定の裏事情 内村光良は“マンネリ”危惧による辞退か

『紅白歌合戦』司会決定の裏事情 内村光良は“マンネリ”危惧による辞退かの画像
内村光良

 今年の大晦日に放送される『第72回NHK紅白歌合戦』の司会者が10月29日に発表された。

 今年の司会は、大泉洋が続投となったのに加え、来年度前期のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』への出演が決まっている川口春奈の初司会が決定。そして同局の和久田麻由子アナウンサーが2019年に二度目の司会を務める。

 また今年は、昨年までの「紅組司会」、「白組司会」、「総合司会」という呼称をすべて「司会」に統一。歌手・アーティストが紅組と白組に分かれて出演するのは変わらないが、司会は「番組の進行とともに、紅組白組はじめご出演いただくすべての歌手・アーティストを応援する存在」になると説明している。

 芸能ジャーナリストの竹上光氏は語る。

「司会の呼称の統一に関しては昨今のジェンダー的な配慮なのかもしれませんが、驚きましたね。人選については、大泉さんの続投、今年の東京五輪の開会式で中継放送を担当した“エースアナ”の一人である和久田アナの起用はまあ順当なところでしょう。川口さんに関しては、今年2月に終了したNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で急きょ降板となった沢尻エリカさんの代役出演の功績が評価されたのでしょう。『紅白』は同局への貢献度も出演者の選定に反映していますからね。来年の朝ドラ『ちむどんどん』ではヒロインの姉役で出演することも決まっていますしね」

 『紅白』の「総合司会」といえば、ウッチャンナンチャンの内村光良が昨年まで4年連続で担当していたが、同局の関係者はこう明かす。

「実は、内村さんは昨年に総合司会のオファーがあった際も、マンネリを危惧したり、自分よりも若い世代に譲ったほうがいいのではないかという思いから辞退しようとしていたようです。ただ、昨年の『紅白』に関しては新型コロナウイルス感染拡大による無観客開催となったり、演出面なども例年と大幅に変更するなど異例の開催となったこともあり、司会は経験者が望ましいという制作サイドの強い意向があった。そうした思いを受けて最終的には引き受けたものの、“2020年で最後”と考えていたのでしょう」

 総合司会として内村とタッグを組んでいた同局のアナウンサーは、2017年、2018年、2020年は桑子真帆アナ、2019年は和久田アナだった。そして内村が降りた今年は、和久田アナが司会に選ばれた。

「週刊誌やネットニュースなどでは、東京五輪の開会式中継を担当した和久田アナと閉会式中継を担当した桑子アナの一騎打ちと目されていましたが、やはり五輪中継番組の“序列”のとおり和久田アナで決まりましたね。まあ、桑子アナは三度も総合司会を務めていますし、一昨年は和久田アナでしたから、今後しばらくは隔年で交互に担当していく可能性もありますよね」(前出の同局関係者)

 演歌界の大御所・五木ひろしの“卒業”に続き、「司会」の呼称統一など時代の流れを感じさせる今年の『紅白』。多様な価値観を認め合おうという思いも込められたという「Colorful~カラフル」というテーマも発表されているが、新たな挑戦を見せることになるのか、そして高視聴率獲得となるのか、注目だ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/11/02 13:00
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