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米倉涼子『ドクターX』復活で失敗できない大勝負! 「秋ドラマで圧倒的優勢」の見立ても唯一の不安要素は…

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ドラマ公式Twitterより

 秋ドラマの話題が芸能ニュースをにぎわせる時季となったが、そのなかで最も注目されているのが、米倉涼子の主演ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の第7シリーズ(テレビ朝日系)だ。米倉にとって事務所独立後初の連ドラ主演作ということもあり、役柄同様に「絶対に失敗できない」という重圧を跳ね返せるのかどうかに業界の関心が集まっている。

 同ドラマは、フリーランスの外科医・大門未知子(米倉)が病院組織で騒動を巻き起こしながら、天才的な技術で患者たちを救っていく人気シリーズ。「いたしません」「私、失敗しないので」の名ゼリフは流行語にもなった。

 2年ぶりの新作となる第7シリーズでは、コロナ禍の世相を反映。「100年に一度のパンデミック」によって内科が台頭した日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」を舞台に、未知子が新たな戦いへと身を投じていく。 

 同シリーズは毎回のように高視聴率を記録しており、2013年に放送された第2シリーズから2017年放送の第5シリーズまで連続で全話平均世帯視聴率20%超え(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を達成。2019年放送の第6シリーズは同18.5%と若干数字を落としたが、それでも同年の民放連ドラで最高記録となった。同シリーズの成功によって、米倉は「視聴率女王」と呼ばれるに至っている。

 今回の新作シリーズは、今まで以上に期待が集まっているという。

「米倉が『同じ役を続けてイメージを固定したくない』との意向を示したと報じられたり、昨春に長年所属してきたオスカープロモーションを退社したことで、もう続編は作られないのでは……と騒がれたことがあった。しかし一転のシリーズ再開となり、その紆余曲折もあって余計に視聴者からの注目度を高めています。また、米倉にとっては独立後初の連ドラ主演作であり、そこで自身最大の当たり役を復活させたわけですから、秋ドラマで圧倒的なトップになることが大前提。もし万が一、失敗すれば今後の女優人生にもかかわる。個人事務所を運営する“経営者”の立場としても絶対に失敗できないはずで、業界内でもドラマの成否に大きな関心が寄せられています」(芸能関係者)

 いくら人気シリーズでも「ひとり勝ち」を宿命づけられているのは大きなプレッシャーとなりそうだ。さらに秋ドラマのライバルは、小栗旬の主演で松山ケンイチや杏ら豪華キャストが集結するTBS系日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』を始め、人気医療ドラマの続編となるフジテレビ系の『ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~』、大ヒットした『あなたの番です』(日本テレビ系)の制作陣が手掛ける2クール連続ミステリー『真犯人フラグ』(同)など、強敵がひしめく。

「確かにライバルは多いですが、それでも視聴者の期待の高さから考えて『ドクターX』の圧倒的な優勢は揺るがないでしょう。放送される木曜ドラマ枠は安定した数字を誇っており、視聴習慣も根付いていますし、最近はスカッとするような物語がウケる傾向にあり、そういう意味でも大ヒットが確実視されています。

 また、狂言師の野村萬斎が今作で民放連ドラ初出演を果たし、未知子の“最強の敵”となる内科部長を演じることが決定。内田有紀、岸部一徳、遠藤憲一、勝村政信、鈴木浩介、西田敏行ら常連メンバーも再結集することが発表され、新顔からおなじみの顔までキャスト面でも話題を呼びそうです」(前出)

 となれば、米倉の「視聴率女王」への返り咲きは間違いなしか。

「唯一、不安要素があるとすれば新型コロナウイルスの影響です。ドラマ撮影の現場では感染防止対策が徹底されていますが、それでも出演者やスタッフら多くの人が集まり、演技の場面以外でもコミュニケーションをとりながら進めなければいけない。8月の第4週にクランクインしたばかりのようですが、今の首都圏の感染状況を考えると、どれだけ対策を取ったとしても、一定のリスクは残るでしょうね」(前出)

 実際にここのところドラマの出演者に感染者が出たとの報道が続いている。

「ABC(朝日放送)テレビは8月に『放送前のドラマの出演者9人、スタッフ4人の計13人が新型コロナに感染した』とクラスター発生を公表。一部報道では、新型コロナによって重症化寸前で命の危機に陥った野々村真もこの撮影に参加しており、撮影現場が“感染源”になったのではとも伝えられました。

 また、感染経路は定かでないものの、放送中のドラマの出演者でも永野芽郁や田中圭、沢村一樹、北村匠海、稲森いずみ、松井玲奈らの感染が確認されました。田中ら出演の『ナイト・ドクター』こそクランクアップ後の発覚でしたが、永野が主演している『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)は撮影が中断され、2週にわたって特別編を放送することになりましたし、いよいよ大詰めを迎える『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)に稲森は重要な役で出演しており、最終回に影響が出る可能性が危惧されています。

 『ドクターX』は多くの登場人物が入り乱れる作品なので、かなり気をつけないといけないでしょうが、あまりに対策を徹底しすぎると作品の醍醐味が薄れてしまう可能性も。かといって、もし感染者を出すようなことがあったら撮影の中断はもちろん、人気シリーズの看板に大きな傷がつくことになりかねませんから、このジレンマとどう向き合うかがカギになりそうです」(前出)

 今回はパンデミック禍におけるストーリーを予定しているという『ドクターX』だが、作中だけでなく、主人公の大門未知子を演じる米倉にとっても、最大の敵は目に見えないウイルスとなりそうだ。

雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

さいきじゅん

最終更新:2021/09/02 06:00
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