櫻井翔『大病院占拠』いよいよ最終回も…“真の黒幕”との戦いは「映画」に持ち越し?
#日本テレビ #大病院占拠
嵐・櫻井翔主演の日本テレビ系ドラマ『大病院占拠』が、3月18日放送の第10話で最終回を迎える。
鬼の仮面をかぶった謎の武装集団によって占拠された大病院で、休職中の刑事(櫻井)が人質を救うため犯人に立ち向かうサスペンスドラマとなる本作。11日放送の第9話は、開催中の「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の日本対チェコ戦がテレビ朝日系で放送されており、これが世帯平均視聴率43.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という高視聴率だったこともあり、前話から3.4ポイントダウンとなる世帯4.2%と、リアルタイム視聴率はさすがの落ち込みを見せた。
「WBCの影響はやむなしというところだが、第9話をのぞけばこれまで世帯視聴率は7%台をキープ。コア視聴率では4%台を連発、2~3%台の他局作品を圧倒しており、日テレとしては想定以上の成果となった」(テレビ誌記者)
その成功の要因は、あえてスキのある展開・演出によってツッコミどころのある“コント的”内容であったことと、考察要素。特に、鬼の仮面で正体を隠した犯人たちを誰が演じているのかという部分は、放送開始前から盛り上げに努めていた。
「実に日テレらしい戦略で、『ぐるぐるナインティナイン』で2年前からやっている『ダレダレ?コスプレショー』などの企画を踏襲し、SNSでヒントを掲載。放送前から、リーダー格の青鬼がSexy Zoneの菊池風磨だとバレバレだったが、第1話放送後にはTwitterでドラマ公式アカウントが菊池風磨のハッシュタグを付けてツイートするという“ミス”をやるなど、わかりやすく話題作りをしていた。菊池以外の鬼のキャストはさほど話題にならなかったが、警察内部の情報をリークする内通者・紫鬼は誰か、P2計画とはなにか、などの謎をバラまき、特に若年層ウケするストーリー展開だった」(同)
そしていよいよ、物語は終幕へ。青鬼・耕一を始めとする鬼たちの過去、本当の黒幕などまだまだ謎は多く、「あと1話で終わるのか」との声もあがっているが、もとより映画化を見据えているという。
「日テレにかぎらず、今は多くの地上波ドラマも、放送だけでなく配信との連動を強く意識しており、人気者をキャスティングしたうえでスピンオフを作るのも定番となってきた。実際、この『大病院占拠』でも、菊池風磨演じる青鬼/耕一を主人公にしたHuluオリジナルストーリー『大病院占拠前 the night before』を制作。11日に前編、最終回放送の18日に後編をHulu独占で配信する。そして、櫻井が広瀬すずとW主演した2021年の『ネメシス』の劇場版が今月公開となるように、企画段階から映画化やシーズン2を見据えて製作するのも昨今の主流。『ネメシス』はもともと、豪華なキャスティングのみならず、監督・脚本・監修まで、最初から映画を意識した制作体制でしたからね。今や地上波放送のCMだけではとてもやっていけず、いかに多角的に稼ぐか、というのがドラマプロデューサーに課せられた命題です。『大病院占拠』はあえてチープなつくりにしたことで盛り上がったのだから、コスパもいい。テレビ屋としては何らかの形でシリーズ化させたいIPでしょう」(テレビ関係者)
確かに『大病院占拠』も、最終回のタイトルは「大真相」ながら、「真の黒幕とは?」「これまで見たものがひっくり返る衝撃の展開」などと煽っており、放送拡大でもない通常の1時間枠で収まる内容なのか、気になるところだ。
「以前からソニン演じる和泉管理官の黒幕説も根強くあるが、残り1話ですべてを回収できるかは微妙なところ。謎を残しつつ、本当の真相は映画で明かされる……というのはありえそう。あるいは、『大病院占拠』のプロデューサー陣は、シーズン2やHululオリジナルストーリーがつくられた『ボイス 110緊急指令室』であったり、Huluとの共同製作ドラマとしてシーズン2がHulu独占配信となった『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』も手掛けているので、『続きはHuluで』パターンもあるかも」(前出・テレビ誌記者)
真相を先送りされれば、櫻井演じる刑事の口癖「嘘だろ」の大合唱となりそうだが、はたして……。
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