ゆたぼん、中学生YouTuber「ちょんまげ小僧」大ブレイクで薄れる存在感
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6人組の中学生YouTuberグループ「ちょんまげ小僧」が21日、チャンネル登録者数100万人を達成した。彼らが夏休みの間にトップYouTuberの仲間入りをするという夢をつかみ取ったことで、同じ中学生の不登校YouTuber・ゆたぼんの存在感が急速に薄れている。
ちょんまげ小僧は、リーダーのちょんまげ小僧(ちょんくん)を筆頭に、ナマズ、イソ・ギンチャク、ひき肉、パンダ、右足というユニークな名前のメンバーをそろえた中学1年生の6人組。昨年12月にチャンネルを開設し、独特のユニークな自己紹介や男子中学生らしい無邪気なやり取りが「微笑ましい」「友だち同士でバカやってる感じが懐かしい」などと注目されたことで徐々に知名度が上昇。それでも今年7月中旬の時点では登録者数は1000人をやっと突破というレベルだったが、この登録者数1000人突破にメンバーたちが大喜びしている動画が「1000人達成で県大会優勝したんかってくらいテンション高いの面白い」などと話題になり、SNSでバズったことで爆発的に登録者数が増加した。
8月13日には50万人を突破し、それからわずか1週間ほどで100万人を達成。1000人突破から100万人まで1カ月ほどしかかかっておらず、これは芸能人を除くと日本のYouTuberでは史上最速記録だという。バズってからは再生数も驚異的に伸び、100万~400万回再生という素人の中学生たちとは思えない数字を記録し、18日には登録者数823万人を誇る人気YouTuberグループ「フィッシャーズ」とのコラボも実現している。
一般の中学生たちが夏休み期間にバズって登録者数100万人超の人気YouTuberになり、YouTube界では「神クラス」のフィッシャーズと絡むというのは、まさに「YouTubeドリーム」といえそうだ。
こうした中、同じ中学生YouTuberであるゆたぼんの「失速」も注目を集めている。
ゆたぼんは小学生だった2017年にYouTube活動を開始し、不登校児であることを公表した上で「不登校は不幸じゃない」「嫌々学校に通うほうが不幸だ」などと主張したことで話題に。不登校の是非をめぐって議論が起きたほか、子どもでありながら「モノ申す」系のキャラクターというギャップもウケて知名度が急上昇した。
小学生にして人気YouTuberとなり、中学生になってからも不登校を宣言していたが、近年は日本一周の旅の資金をクラウドファンディングで募り、途中で資金が尽きて「投げ銭」を募集したことで物議を醸すなどお金にまつわる炎上騒動が多発。現在もチャンネル登録者数は約15万人ほどを維持しているが、最近の動画再生数は1万~2万回前後で全盛期と比べるとかなり寂しい状況になっている。Twitter(現・X)のフォロワー数も今年4月には6万人以上いたのが、6月頃には半分以下にまで減少。ゆたぼんを長いことウォッチしてきたという作家・投資家の山本一郎氏は「急速にオワコン化してきている」とも指摘していた。
それでも、ゆたぼんは「現役中学生の有名YouTuber」というところに一応の独自性があったのだが、ちょんまげ小僧がブレイクしたことで微妙な立場に追い込まれたといえそうだ。8月22日時点でゆたぼんのXフォロワー数は3万なのに対し、ちょんまげ小僧は12.8万人と4倍以上の差をつけられるなど、ネット上における存在感は明らかにちょんまげ小僧のほうが上。また、ゆたぼんの動画はわざと炎上を誘うような言動をしたり、思わせぶりなタイトルやサムネイルで視聴者の関心を引こうとしたりといった“周りの大人の戦略”が疑われる面が多々あるが、ちょんまげ小僧は中学生たちがひたすら無邪気にしているので炎上と無縁で、タイトルやサムネイルも過激なものがあまりない。そうした印象の違いが両者の人気格差をより広げているのだろう。
ゆたぼんは現在中学3年生で、「義務教育期間が終わったら『不登校』の冠が外れ、ただのYouTuberになってしまう」という問題が指摘されていたが、それよりも前に年下の中学生YouTuberグループに立場を脅かされるとは思ってもいなかっただろう。すっかりちょんまげ小僧に話題をさらわれて存在感が薄れてしまった状況から、ゆたぼんは再浮上することができるだろうか。
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