テレ朝、22年ぶり日本開催「世界水泳」低視聴率で…“しわ寄せ”受ける系列局からも不満の声
#テレビ朝日
7月14日から30日まで行われている「世界水泳選手権2023福岡大会」。2001年以来、22年ぶりに日本で開催されている「世界水泳」だが、これにテレビ朝日関係者の面々が頭を抱えているという。
大会はオリンピックに次ぐ重要大会と位置づけており、当初は2021年に開催が予定されていた。ところが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて2022年、さらに今年2023年と二度の延期を余儀なくされ、ようやく開催にこぎつけたのだが……。
「一昨年に開催された東京五輪に出場した池江璃花子、瀬戸大也、本多灯らおなじみのメンバーの活躍を始め、2016年のリオ五輪に10代で出場も東京五輪選考では漏れた今井月が復活ののろしを上げられるかなど、見どころはそれなりにありました。ところが肝心の金メダルを誰も取ることができず、世間の話題にならない。深夜帯でダイジェスト番組を流していた大会当初より盛り上がりを心配する声が多数出ていました」(テレ日朝日関係者)
2001年以降、地上波・BS・CSの3波で独占中継をするテレビ朝日にとっては長年「優良スポーツ物件」扱いだった世界水泳だが、高視聴率が見込めるゴールデンタイムで放送可能な自国開催での大惨敗は何としても避けなければいけない。
「ところが、競泳種目決勝が始まる23日のゴールデンタイム一発目の関東地区世帯平均視聴率はなんと6.7%。以降も低視聴率が続いており、厳しい結果となっています」(同)
人気ロックバンドのヒット曲を20年以上もテーマソングで起用するなど世界水泳をなんとか世間に広めようと必死だが、視聴率がこうも取れなければお手上げ状態。しわ寄せは系列局にも波及している。
「今回は世界向けに配信する国際映像制作も担っているため、普段の大会よりも多い人員が必要。そのため、スポーツ中継を行う系列局を中心に、制作・技術スタッフを多数福岡に派遣しています。各局とも近年は人員削減や退職が相次いで余力がない状況ですが、キー局のテレ朝の大号令がかかれば無視できない。おかげで系列局では自局内のスタッフのやりくりで火の車です。それでも視聴率が良ければまだ納得できますが、普段放送しているバラエティ番組やドラマのほうが数字はいい。『何のために協力しているのか訳がわからない』との不満の声がかなりある」(系列局幹部)
ジャンルを問わず、スポーツ中継で高視聴率を狙うにはスーパースターが不可欠。来年の五輪も先が思いやられる。
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