トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 水卜麻美アナ、「BPOに苦情」 の想定外

水卜麻美アナ、「BPOに苦情」の想定外…情報番組で「女子アナの結婚報告」は不要?

水卜麻美アナ、「BPOに苦情」の想定外…情報番組で「女子アナの結婚報告」は不要?の画像
日本テレビ 公式サイトより

 日本テレビの水卜麻美アナが3月に俳優の中村倫也と電撃結婚したが、番組で「結婚報告」をしたことについて、BPO(放送倫理・番組向上機構)にまさかの苦情が寄せられ、掲載されていることが話題になっている。

 BPOの公式サイトに先日、「2023年3月に視聴者から寄せられた意見」が掲載された。合計で1728件の意見が寄せられたとし、「ワイドショーの中継企画で、動物園内のペンギンの池に男性芸人が何度も落ちたが、スタジオの司会者が落ちるようあおっていたし、大笑いしているのがたいへん不快だった」「バラエティー番組で幼稚園児を対象に、かくれんぼで隠れた友だち全員が知らない子に替わっていたら恐怖を感じるか、という実験をしていたが、幼児虐待ではないのか」などといった、実際に炎上騒動に発展したものも含めてさまざまな意見が抜粋されている。

 その中に「情報番組が朝からずっと自局の女性アナウンサーの結婚について伝えている。プライベートまでわざわざ伝える必要はない」という苦情があり、これが水卜アナのことだと指摘されているのだ。水卜アナは3月25日に中村との結婚を発表し、27日に自身がMCを務める朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)で生報告。番組で大きく扱われた上に、夫の中村がサプライズ登場して初の夫婦ツーショットを披露した。同月にこのように大きく報道された局アナの結婚はほかになく、BPOの苦情は水卜アナのことだと見て間違いないだろう。

 人気者同士の結婚で世間は祝福ムード一色かと思われたが、その後の日テレ系の情報番組やニュース番組でも水卜アナの結婚が再三取り上げられたこともあって、「なぜ自局の社員の結婚を朝から晩まで伝えているのか」と疑問を感じた人もいたようだ。「審議入り」となるような苦情ではないだろうが、特定の番組や放送事業者に対する意見は各事業者に送付される。

 結婚発表数日後に放送された『午前0時の森』では、同番組のMCを務める水卜アナに中村から手紙が届き、「家では主にアザラシのように床で寝ております」などと水卜アナの知られざる一面が暴露された。ラブラブぶりが伝わる内容だったが、一部では「ZIPだけでお腹いっぱい」「ちょっとはしゃぎ過ぎでは」といった反発も起きたほか、中村のこの“嫁イジり”に対しても「モラハラっぽい」と否定的な意見も飛び交った。水卜アナは抜群の好感度を誇るだけに「あくまで批判しているのはごく一部」という見方もあったが、BPOが苦情を取り上げたとなると、印象が変わってきそうだ。

 今月9日に放送されたフジテレビ系『めざましテレビ』では、VTR出演した中村が水卜アナとの結婚を報告した上で「理想の家庭」について語るなど、夫婦双方とも“新婚ノロケトーク”を定番ネタ化させているが、今回の「BPOに苦情」の影響で封印されるかもしれない。芸能界屈指の「好感度夫婦」のはずだっただけに、こうした世間の反応は業界内でも「想定外」のようだ。

 女子アナの結婚報告といえば、フリーの新井恵理那アナが4月17日にメインキャスターを務める情報番組『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)で、一般男性との結婚と第1子妊娠を生報告。こちらも番組でかなりの時間を割いて取り上げられ、花束贈呈やくす玉割り、新井アナが描いた夫の似顔絵公開、共演者からの祝福コメントなどもあったが、これがネット上で「ほかに伝えるニュースあるでしょ」「公私混同すぎる」「身内ノリに視聴者を巻き込まないで」などと多くの批判を浴びることに。新井アナのInstagramが炎上状態になり、一時コメント欄を閉鎖するほどの激しいバッシングが起きた。

 これについては「水卜アナと新井アナのキャラクターの差」との見方もあったが、水卜アナの結婚報告も「BPOに苦情」という状況になってしまうと、女子アナの結婚を大きく扱うこと自体が「情報番組にふさわしくない」というムードになる可能性もありそうだ。

 女子アナの“タレント化”が進行して久しいが、テレビ各局はいま一度、「アナウンサーとは何なのか」「情報番組とは何か」を考え直す時期に差しかかっているのかもしれない。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/05/11 21:00
ページ上部へ戻る

配給映画