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伊藤沙莉、NHK朝ドラヒロイン決定も…「ハスキー声」よりも懸念される「脚本問題」

伊藤沙莉、NHK朝ドラヒロイン決定も…「ハスキー声」よりも懸念される「脚本問題」の画像
所属事務所公式サイトより)

 伊藤沙莉が、2024年度前期のNHK連続テレビ小説のヒロインを務めることが発表された。

 『虎に翼』と題された本作は、日本初の女性弁護士となり、その後裁判官となって女性初となる裁判所長ともなった三淵嘉子さんをモデルにした「リーガルエンターテインメント」ドラマ。2月22日にNHKで会見した伊藤は、「今年芸能生活20周年の節目に得難いお仕事をいただき本当にうれしい」と笑顔で喜びを語った。

 伊藤の朝ドラ出演は、2017年の『ひよっこ』以来、二度目。芸歴が長く、演技力は折り紙つきだけに、「楽しみ」との声が多く集まっているが、一方で「演技は上手いかと思うけど声がね…」「毎朝あのハスキーボイスって慣れるかなぁ」「もっと若い女優いるでしょ」「28歳で朝ドラヒロイン?」といったネガティブな反応も少なからずあったようだ。

「朝ドラといえば、やはり“若手女優の登竜門”というイメージがいまだ根強い。ここ最近も、杉咲花(当時23歳)、清原果耶(当時19歳)、上白石萌音(当時23歳)、黒島結菜(25歳)と若い女優は続いていました。ただ、2021年後期の『カムカムエヴリバディ』では上白石萌音に加えて、当時26歳の川栄李奈、さらに当時48歳の深津絵里もヒロインを務めましたし、2023年後期の『ブギウギ』のヒロインは放送開始時期には33歳になる趣里。そう考えると、現在28歳という伊藤の年齢も大した問題ではないでしょう。個性派・実力派的な括りでも、当時32歳だった安藤サクラの『まんぷく』は好評でした。安藤と同じように、持ち前の演技力と“親近感”でヒロインを全うすることが期待されます」(テレビ誌ライター)

 また、ヒロイン以上に懸念されている不安要素もあるという。ここのところ俎上に乗せられることの多い「脚本問題」だ。

「特に2022年前期の『ちむどんどん』は脚本・演出に批判が殺到し、『#ちむどんどん反省会』なるハッシュタグがSNS上で盛り上がってしまうという結果に。現在放送中の『舞いあがれ!』でも、メインを担う桑原亮子脚本は評価が高い一方、桑原さんが離れた航空学校編は大不評。イケメン枠としてSnow Man・目黒蓮を投入したのに、出演は航空学校編がメインだったために、目黒が演じた柏木も不評で、“柏木ロス”が起こることもありませんでした」(同)

 今回の『虎に翼』では脚本を吉田恵里香氏が担当。映画化されるなど大人気となった『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)や、第40回向田邦子賞を受賞した『恋せぬふたり』(NHK)、さらに昨年末に大反響を呼んだアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』(TOKYO MXほか)などを手がけているだけに、むしろ期待度は高そうだが……。

「クオリティに波があるという指摘があります。というのも、昨年のTBS系秋ドラマ『君の花になる』の脚本も担当していたのですが、劇中に登場するボーイズグループはドラマの枠を超えて人気を博したものの、肝心のドラマについてはストーリーがあまりに陳腐で、ツッコミどころの多い演出も含め、『ちむどんどん』と比較する声まで出たほど。蜷川実花監督の映画『ホリック xxxHOLiC』も手がけてますが、こちらも正直、脚本の評判がよろしくない。おそらく、企画やプロデューサーとの相性に大きく左右されるタイプなのだと思われます。『虎に翼』の制作統括は、『恋せぬふたり』で吉田氏とタッグを組み、『鎌倉殿の13人』なども手がけた尾崎裕和氏なので、問題はないと思いますが……」(ドラマ・映画ライター)

 伊藤は『チェリまほ』や『ぼっち・ざ・ろっく!』級の旋風を巻き起こすか?

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/03/14 10:32
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