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山田涼介『親愛なる僕へ殺意をこめて』ついにLLの正体判明も…最終回はさらに驚きの展開に?

山田涼介『親愛なる僕へ殺意をこめて』ついにLLの正体判明も…最終回はさらに驚きの展開に?の画像
ドラマ公式サイトより

 Hey! Say! JUMP・山田涼介主演のフジテレビ系水曜ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』の第8話が11月23日に放送された。全9話を予定している本作、最終回目前の第8話では、物語の核心に迫る真犯人がついに明らかに。事件の真相が次々と明かされていくなかで、視聴者からは「話が辛い」「登場人物ほぼ全員狂ってる」との声が相次いだ。

LL事件の真相の「満点の答え」

 累計発行部数130万部を超える同名マンガを原作とする本作は、15年前の連続殺人事件「LL事件」の容疑者・八野衣真(早乙女太一)を実の父親にもつ大学生・浦島エイジ(山田涼介)が主人公の二重人格サスペンス。

 畑葉子(浅川梨奈)が殺害された事件から始まるこの物語。「LLの息子」として警察から疑いの目を向けられたエイジは、自身が二重人格に気づくが、実はもう一つの人格である「B一(ビーイチ)」こそが主人格で、今の人格「浦島エイジ」はB一=八野衣エイジが「殺人鬼の息子」としての辛い現実から逃れるために生んだものだった。殺人鬼LLとして亡くなった実父・八野衣真は無実で、LLは今ものうのうと生きていると信じているB一は、畑葉子殺しへの犯人がエイジの恋人だった雪村京花(門脇麦)だったことを知るが、B一の人格に戻ったときには京花が何者かに刺されて血まみれで倒れており、殺人未遂容疑で指名手配されてしまう。葉子の親友・ナミ(川栄李奈)の協力を得て脱出に成功し、真実を追い求めるB一。第7話では、刑事の猿渡(高嶋政宏)が八野衣真を殺した犯人であり、LLに弱みを握られ脅されていた部下の桃井(桜井ユキ)のための凶行だったことが明らかに。そして桃井と猿渡は相次いで自死してしまうという衝撃の展開の直後から、第8話は始まる。

 雪村京花はLL=八野衣真だと信じて「LLの息子」であるエイジに近づいたはずだが、病院で目を覚ましたときには「私を刺したのは、B一君が捜してた人だよ」「LLが姿を現したの」「LLは、生きてたの。私たちのすぐ近くで生きてたの」と主張を変えていた。京花が刺される前に“B一”が最後に言葉を交わした10月30日から、病室で会った11月3日までの間に、京花の考えが変わる何かがあったとにらんだB一は、その間の京花の足取りを追う。そして11月1日に京花が栃木のスナックに行っていたことを知る。

 京花は幼少期、のちにLL事件の5人目の被害者となる実の姉・白菱凛(工藤美桜)が家を出る際に「行くとこなくて、本当にどうしようもなくなったら」ともらっていた連絡先を今になって調べ、この店のママ(あめくみちこ)にたどり着いたのだという。凛は、あちこちで雇われ店長をしていたママのもとで一時働いていたことがあった。当時の写真を渡されたB一は、あることに気づき、京花がたどり着いたであろうLLの正体に思いいたり、驚愕する。そこにナミから京花が何者かに襲われたと連絡が入る。B一は京花の病室に仕掛けておいた監視カメラの映像を確認。そこに映っていたのは、エイジの義姉・浦島乙(夏子)だった。

 乙は両親の寵愛を一身に受けていたが、浦島亀一(遠藤憲一)ら両親が八野衣エイジ(=B一)を引き取ったことで、“殺人鬼の息子”の汚名を着せられたB一に両親はつきっきりになってしまった。さらに乙はB一がLL事件についてこそこそ調べていることに気づき、浦島家から出ていかなければ両親に伝えると言ってしまう。復讐のために浦島家が必要なB一は、カッターを乙の首に向けながら「言ったらどうなるか、わかるよな?」と脅し、口止めを図った。次第に精神を病んでいき、引きこもりとなっていった乙はいつしかB一への憎悪の炎を燃やし、「浦島エイジ」が恋人として紹介してきた京花を見て、ずっと待ち続けていた「私の人生をめちゃくちゃにした野郎から一番大切なものを奪い取ってやる」タイミングが訪れたのだと思い、京花に危害を加えたのだった。

 乙は、病室の京花を襲撃した件で殺人未遂容疑で警察に逮捕され、その前に京花を刺したことについても全面的に認める。京花を刺した犯人は乙だった。だが、LL事件のとき子どもだった京花がLLのはずがない。謎が深まる中、B一は亀一のもとを訪ねる。B一は、自分が二重人格であることを打ち明け、乙をはじめとして復讐のために多くの人間を巻き込んだことを謝罪。その上で、「今日で全て終わりにする」と告げ、LL事件の真犯人は存在すると語りだす。

 LLが生きたまま拷問をすることにこだわったのは、痛みを感じないからこそ痛みに執着したのだという推論を述べたB一は、「たとえば、こんなふうに」と言って亀一の手にナイフと突き刺す。無表情でナイフを突きつけられた左手を見つめる亀一に、B一は「お前だったんだな、殺人鬼・LLは」と告げた。やたらとケガをする亀一は痛みの感覚が欠如しているのでは、と踏んだのだった。亀一は、LL事件の1年ほど前から痛みを感じなくなったことを認めるも、だからといって自分をLLだとするのは話が飛躍しすぎだと突き返す。特に、亀一にはアリバイがあった。LL事件の被害者女性5人のうち、埼玉県の山中で遺体で発見された白菱凛の死亡推定時刻は2007年3月29日。そして亀一は3月24日から31日まで家族旅行で北海道にいたのだ。もちろんそこにはB一もいた。

 しかし、亀一に犯罪が可能だったことに京花が気づく。京花がエイジの恋人として浦島家を訪れたとき、北海道の家族旅行の写真のうち、2007年3月29日に小樽で撮られたものを発見したことで、かつて姉が自分に渡した連絡先も小樽だったことを思い出した。だから京花は白菱凛の行方を突然調べ始めたのだ。そして京花はあの写真にたどり着いた。凛がママと映った写真には2007年3月27日とあった。浦島家が小樽にいたまさにその時期、凛は小樽のスナックで働いていたのだ。

 そしてB一は、LL=亀一の犯行について自分の推理を語りだす。亀一は、小樽で凛を拷問にかけた上で殺し、自分だけレンタカーで帰るとして家族と別行動を取り、レンタカーのトランクに遺体を詰めて埼玉に移動。山で埋めたあと、別の廃墟に遺留品と体の一部を残し、殺害現場が小樽ではなく、埼玉の廃墟だと見せかけて自らのアリバイをつくった。凛と亀一が同じ時期、同じ小樽にいたのも偶然ではなかった。桃井から譲り受けた、売春組織「ホワイトラビット」の顧客リストをたどったB一は、実父の八野衣真がホワイトラビットの従業員だったこと、LL事件の被害者女性5人はすべて、真がホワイトラビットから逃がそうとした女性たちだったことを知る。そして逃げた先の新天地での生活の手配を「信頼していた保護司の男」に頼んでいたのだと。つまり保護司の亀一は、真に協力をするフリをしてホワイトラビットで働いていた女性たちと接触し、殺害してきたのだ。そして夜逃げ係だった真は、被害者女性が失踪したその日に一緒にいた映像がすべて残っており、それによって容疑者にされたのだった。

 B一の推理に、さして表情も変えず、「大したもんだ。それでこそ私の息子だ。……だがその答えでは満点はやれないな」と告げる亀一。ホワイトラビットから女性を逃がすというのは亀一の発案であり、その行為を「罪滅ぼし」と信じていた八野衣真のことを「女性を食い物に仕事をしなければならないみじめな現実から少しでも目をそらしたかっただけ」「結局チンピラはチンピラでしかない。そんな自分を認めたくなかったんだ。お前が思うほど、あいつは良い人間でも良い父親でもなかった」と切り捨て、「それが満点の答えだ」と話す。B一が怒りに震えながら亀一を睨みつけたところで、第8話は終了となった。

「もう一つの殺人」「もう一人の真犯人」とは?

 これまでの伏線が次々に回収され、見ごたえのある回だった。特に第1話から亀一がうっかりケガをし続けていたこと、第4話で京花が浦島家に行った際に「私も小樽に引っ越した知り合いがいるんです」と話していたことなど、しっかりと“ヒント”が散りばめられていたことにうなった視聴者も多かったようだ。

 物語の端緒となる畑葉子殺しの犯人がエイジの恋人・京花だったのと同様に、京花を刺した犯人が義姉の乙だったという驚きの展開。そしてB一がたどり着いた「真のLL」は義父の亀一だった。体だけではなく、心の痛みも感じないその姿に、視聴者からも「温厚な父だったはずの目の光が一瞬で消えて震える」「拷問しながら電話に笑顔で応答してるの怖すぎ」という声が上がった。

 そしていよいよ最終回。予告映像には、亀一が「なんだこの結末は!?」と絶叫し、B一は「もう一つの殺人について話をしなければなりません」と淡々と供述する場面が。そして気になるのが、「もう一人の真犯人」というテロップ。LL事件の謎は解けたと思われたが、最終回も一筋縄では終わらなさそうだ。原作とは異なるエンディングになるのではとの期待の声もあるドラマ版『しんぼく』はいったいどのような結末を迎えるのか。すべてがわかる最終回は今夜22時放送だ。

■番組情報
水曜ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて
フジテレビ系毎週水曜22時~
出演:山田涼介、川栄李奈、門脇麦、尾上松也、早乙女太一、髙嶋政宏、桜井ユキ、佐野史郎、遠藤憲一 ほか
原作:井龍一・伊藤翔太『親愛なる僕へ殺意をこめて』(講談社ヤングマガジン刊)
脚本:岡田道尚
音楽:☆Taku Takahashi(m-flo)
主題歌:Hey! Say! JUMP「ウラオモテ」
プロデュース:草ヶ谷大輔
総合演出:松山博昭
制作・著作:フジテレビ
公式サイト:fujitv.co.jp/shinainarubokue

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/11/30 12:00
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