山田涼介『親愛なる僕へ殺意をこめて』、フジドラマ歴代ワースト視聴率まっしぐら
#フジテレビ #山田涼介 #親愛なる僕へ殺意をこめて #水10ドラマ
ジャニーズ事務所にとっては泣きっ面に蜂といったところだろうか。
TVer見逃し配信で歴代新記録を樹立する木曜劇場『silent』を筆頭に今期勢いを見せるフジテレビの連続ドラマだが、Hey! Say! JUMP・山田涼介主演の『親愛なる僕へ殺意をこめて』に関しては絶不調だ。
10月5日にいち早くスタートした『親愛なる僕へ殺意をこめて』は、累計発行部数130万部を超える同名マンガの実写化。15年前の猟奇的な連続殺人事件「LL事件」の容疑者・八野衣真(早乙女太一)を実の父親に持つ大学生・浦島エイジが主人公で、LL事件を模倣したある女性の殺害事件で容疑者として疑われたことなどをきっかけに自身が二重人格であると気づき、もうひとりの人格が犯人ではないか……との疑念が深まっていく「二重人格サスペンス」となっている。
事前に全9話と発表されているこのドラマは、11月9日に第6話の放送を控えており、早くも終盤へと近づいているが、どうにも盛り上がってないようだ。
「初回の世帯平均視聴率は4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、今期の民放のゴールデン・プライム帯ドラマの中で圧倒的に低いスタートでしたが、以降は3%台を連発。ヒロインのひとり、雪村京花(門脇麦)の“正体”が明らかになった第5話では3.9%とわずかな上昇傾向を見せましたが、第5話までの全話平均視聴率は3.840%。これは、EXILE AKIRA主演の『HEAT』(2015年7月期)の全話平均3.844%を下回る記録で、今世紀のフジテレビのゴールデン・プライム帯ドラマで歴代ワーストとなります」(テレビ誌記者)
前期に放送されたHey! Say! JUMP・中島裕翔主演のフジテレビ木曜劇場『純愛ディソナンス』は全話平均3.92%を記録し、歴代ワースト3位という結果に終わったことが話題になったが、Hey! Say! JUMPの“絶対的エース”の主演ドラマはさらに悪い結果となりそうだ。
「さらに言えば、今世紀の全民放ゴールデン・プライム帯ドラマで視聴率ワースト1位となっている川口春奈主演『夫のカノジョ』(2013年10月期、TBS系)は3.837%で、全話平均3.840%の『親愛なる僕へ殺意をこめて』は、民放歴代ワーストも目前。記録更新となる可能性もあります」(同)
とはいえ、今の時代は『silent』のように、視聴率がさほど高くなくてもTVerなどの配信で勢いを見せる作品も多いが……『親愛なる僕へ殺意をこめて』は配信でもいまひとつのようだ。
「初回こそ、無料見逃し配信が223万再生(TVer・FOD・GYAO!の合計値/ビデオリサーチ調べ)で、今年4月から再始動したフジ水10枠の新記録となったことが発表されましたが、以降は配信にまつわるニュースはなく、放送を重ねるごとにTVer総合ランキングでトップ10外にいる期間も長くなってきているなど、陰りが見えています。TVerお気に入り登録者数も最初は伸びていましたが、70万に達してからは頭打ちになっており、吉沢亮主演の月9『PICU 小児集中治療室』(75万)に抜かれてしまってますね。FODのランキングでは、旧作の『メイちゃんの執事』を下回る場面も……」(同)
とはいえ、ドラマは佳境に入り、ここから最終話まで盛り上がっていくことが期待できそうだが……懸念点もあるという。
「やはり初回の拷問・グロシーンのインパクトが強く、あれで敬遠してしまった人が少なくない。原作よりもマイルドになっているとはいえ、被害者を生きたまま拷問にかけた上で殺すという連続殺人鬼・LLという存在が話の根底にある作品のため、明らかに深夜向きの内容で、水曜22時台での放送は挑戦的というより判断ミスという印象があります。
また、そもそも原作自体が、拷問のインパクトや、“あの人は実はこうだった”という裏切りの展開の連続で引っ張っていく作品であり、結末はわりと拍子抜けする内容のため、評価の分かれるところ。加えて、全11巻の内容を9話でまとめるため、エピソードを省略したりしてスピード感のある展開にはなっていますが、展開の速さに視聴者がどこまで付いていけるか。ドラマオリジナルの設定や原作改変もあり、おそらくエンディングも原作と少し違う形になるのではと想像されますが、初回の“スタンガン拷問”シーンといい、ドラマオリジナル部分はちょっと疑問符が浮かぶ内容も少なくなく、矛盾点が生まれないかも気になるところです」(ドラマ・映画ライター)
前期はKing & Prince・永瀬廉主演の『新・信長公記~クラスメートは戦国武将~』も今世紀の日本テレビドラマのワースト視聴率記録を更新する惨憺たる結果と、軒並み不調なジャニーズ主演ドラマ。二重人格を演じる主演の山田涼介を筆頭に、門脇麦ら俳優陣の演技は評価されている『親愛なる僕へ殺意をこめて』は、ここから盛り返していけるだろうか。
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