トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル > STARTO(旧ジャニーズ)  > キンプリ分裂劇はSMAP騒動の再来?

キンプリ分裂劇はSMAP騒動の再来? “木村拓哉の悲劇”は繰り返されるのか

キンプリ分裂劇はSMAP騒動の再来? “木村拓哉の悲劇”は繰り返されるのかの画像
事務所に残る永瀬廉(L)と退所する平野紫耀(R)

 2人組となっても変わらぬ人気を保てるか。

 King & Princeから平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人が来年5月22日に脱退し、3人とも来年中にジャニーズ事務所を退所予定であることが4日夜に電撃発表された。直前に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で新曲を生披露したばかりだったこともあってファンが衝撃を受ける中、この分裂劇には不穏な空気も漂う。

 特にファンの間では、公式ファンクラブで公開された動画で退所する3人のお辞儀の角度について議論されているほか、7日放送の『CDTV ライブ! ライブ!』2時間スペシャル(TBS系)では、生放送の音楽番組であるにもかかわらず、King & Princeは事前収録対応となったこと、さらに冠番組『King & Princeる。』(日本テレビ系)の観覧募集について、9日収録予定の回の募集を当初は受け付けていたにもかかわらず突然中止になったことで、物議を醸している。

「FC(ファンクラブ)動画では、平野らのお辞儀の角度が浅いことから納得できていないのではとの憶測の声も出ており、通常は平野かリーダーの岸がセンターに立つのに、FC動画では神宮寺が左端、平野と岸が右端と、退所する3名が端に立っていたのも訝しがられています。普通に考えれば退所する3人を中央に持ってくるべきですからね。2016年1月にSMAP解散報道が出た際、今でも語り草となっている『SMAPxSMAP』(フジテレビ系)内での生放送謝罪でも、大抵はリーダーの中居正広がセンターなのに、事務所に残る木村拓哉がセンターでした。こうした点や、番協(観覧)中止、生放送出演の回避といったあたりから、今回のキンプリの分裂劇にSMAP解散騒動を重ねて見ている人も少なくありません」(女性誌記者)

 SMAPのときは、5人全員で独立を図ろうとしたものの木村が翻意したと報じられ、木村は一時、“裏切り者”扱いとなり、しばらくは好感度がタダ下がり状態となったものだった。

 となると、心配されるのが事務所に残留となる永瀬廉と高橋海人の2人だ。特に永瀬については、一部で平野や岸との確執があったと報じられており、今後の活動への影響が気がかりだが……。

「さすがに大丈夫でしょう。まず大きく違うのが、SMAPは解散となりましたが、キンプリは永瀬と髙橋の2人で活動を続けていくという点。むしろ2人でキンプリの名を背負うことになる彼らに対しては応援する声のほうが多いのでは。また、SMAPは結局、解散報道が出てから解散まで、『紅白歌合戦』をはじめ歌番組に出られず、解散コンサートなどもなく、ただただ最後の日までひっそりと活動させられましたが、キンプリについては5月に5人での最後のコンサートを行うという噂も聞きます。デビュー日に解散したV6と同様、キンプリもデビュー日にあわせて新体制に移行するわけですから、この点も、記念日でもなんでもない12月31日に解散となったSMAPとは違います。

 また、木村が“裏切り者”となったのは、SMAP解散騒動の張本人である故・メリー喜多川氏と親しい工藤静香が夫の独立を引き止めたとされている点で、それが事実だったかどうかはともかく、もともと好感度の低い工藤がメリー氏と“手を組んだ”という部分が反発を招いた最大の要因。キンプリにはもちろん、そうした問題は今のところ報じられてませんから、たとえば永瀬廉がSMAP解散騒動直後のキムタクのような見られ方になることはありえませんよ」(同)

 ただ、共通する構図もある。SMAPを終わらせたのがメリー氏なのに対し、King & Princeの“分裂”の原因はメリー氏の愛娘である藤島ジュリー景子社長にあるという見方だ。

「平野、岸らは退所理由として、以前からの夢だった『海外で活躍できるグループ』になるのは難しいからと説明。実際、キンプリがユニバーサルミュージック所属となったのも海外進出の目標があったから。デビュー会見では世界のユニバーサルミュージックグループの会長からわざわざコメント映像が出されていたぐらいだから、当初は“その気”だったはず。

 しかし、ジュリー社長は最初から、2017年から活動休止の可能性が浮上していた嵐の後を継ぐグループにしようとしていた。これは要するに、ドラマや映画の主演をバンバンやり、冠番組を持つなど“国民的アイドル”を目指すということ。海外進出がまったく視野に入ってなかったことから次第に事務所の方針に反発するようになり、一時期キンプリの活動があまり盛んではなかったのはそのためだとも。そうした時期も堪え、海外を視野に入れた楽曲制作やパフォーマンスにも力を入れながら活動を続けてきたが、結局のところ平野らの目標とするところと、事務所の方針が噛み合うことはなく、心が折れてしまったのでは。キンプリは平野の提案で故・ジャニー喜多川氏に直談判したことによりデビューが決定したが、平野にとっては、ジャニー氏と約束した『海外で活躍できるグループ』になることこそ、最大のモチベーションだったのだろう」(芸能記者)

 平野がブログに綴った文章について「縦読みするとファンへのSOSでは」との憶測が広がり、ジュリー社長の退任要求の署名運動まで起こっている。このまま音楽番組に出ず、ひっそりと5月22日を迎えてしまえば暴動も起こりかねない雰囲気なだけに、ジャニーズ事務所がSMAP騒動をしっかり反省しているといいのだが。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/11/10 09:00
ページ上部へ戻る

配給映画