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日テレ、『笑ってはいけない』に続き『ゴチ』にもコンプラ問題直撃? 企画終了の危機か

日テレ、『笑ってはいけない』に続き『ゴチ』にもコンプラ問題直撃? 企画終了の危機かの画像
日本テレビ

 日本テレビの年末恒例特番『笑ってはいけない』シリーズが2年連続で放送中止で決まったと複数のメディアで報じられているが、原因はコロナ禍というよりは、コンプライアンスの問題のほうが大きいとされている。

 罰ゲームありきの同番組のような“痛みを伴う笑い”に厳しい目が向けられている昨今だが、8月末には放送作家の辻井宏仁氏が、ハリセンを罰ゲーム的に扱ったシーンが「局側がコンプライアンス違反と判断した」ために丸ごとカットになったと明かし、大きな話題となった。辻井氏はハリセンは「痛みを伴わない」小道具であると主張し、過度な自主規制に陥っていることに警鐘を鳴らしている。

 辻井氏はまた、「同じ番組内で今年の4月時点ではセーフでした」とも補足。この半年ほどで局内のコンプライアンス基準がさらに厳しくなったということだ。どの局の話か明かされていないが、これが民放全体の流れとして起こっていることであるならば、まさに罰ゲームとして棒状のもので叩かれる『笑ってはいけない』シリーズは放送が難しいのかもしれない。

 お色気、タバコ、熱湯風呂、大食い、容姿や外国人いじり……今やがんじがらめのテレビ業界だが、ついにはあの人気バラエティ番組も槍玉に挙げられそうだ。

 9月29日発売の「FRIDAY」(講談社)によれば、業界内で「次に危ない」と噂されているのが、同じく日本テレビの長寿番組『ぐるぐるナインティナイン』の人気企画「グルメチキンレース ゴチになります!」なのだという。

「敗者が全員の食事代を自腹でおごるという行為が問題視されているようです。そのため、今後は対抗戦にして勝利チームがレアなスイーツを食べられるといった平和な企画に変更される可能性があるのだとか」(芸能ライター)

 人気芸能人が高額のおごりをさせられるという部分が企画のキモだけに、“おごりルール”変更のウワサには批判の声も上がっているようだ。

 実際、「ゴチ」では、過去にこの“おごりルール”が破られたことで視聴者からブーイングが飛び交ったこともあった。

「2019年のパート20のレギュラー出演者だった土屋太鳳は、同年6月20日と7月4日の放送回で2回連続で最下位となるも、いずれも持ち合わせがないと泣き、共演者からお金を借りて支払う展開に。収録日が同じだったために仕方ないのですが、視聴者にそうした事情が伝わってなかったこともあり、『毎回借りるの?』『泣けばいいと思ってない?』と批判が殺到。泣く土屋に男性陣が肩代わりしようとする構図も嫌われたようです。

 また、2021年4月29日放送回では、ゲスト出演した日向坂46・小坂菜緒が未成年であるという理由で、負けた場合も小坂の支払いは3万円のみで、残額は他のメンバーで割り勘にする“救済ルール”が突如登場。結果的に、小坂は最下位を免れたため発動することはありませんでしたが、過去にはレギュラーメンバーだった橋本環奈が未成年だったにもかかわらずおよそ70万円を支払い、物議を醸していたことから、小坂の件で首をかしげる視聴者が続出することとなりました。特に、およそ1カ月後にやはり未成年の『めるる』こと生見愛瑠が出演した際にはなぜか“救済ルール”の説明がなかったため、さらに議論の的に」(前出・芸能ライター)

 勝った人だけ美味しいものが食べられるというルールは、どの番組でもやっているようなありきたりなもの。「ゴチ」にこれが適用されれば、企画そのものの崩壊とも言えそうだ。コンプラの波に飲まれる形で、1998年から続く「ゴチ」もいよいよ終止符が打たれるのだろうか。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/10/11 12:00
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