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『紅白』やっぱり吉田拓郎は口説けず? NHK“頼みの綱の大物”が矢沢永吉となるワケ

あの大物歌手や人気バンドの『紅白』出場濃厚? “夏”がうらなうラインナップの画像
写真/Getty Imagesより

 中森明菜の出場の可能性が取り沙汰されるなど、例年以上に大御所の出場への注目が高まっている今年の『NHK紅白歌合戦』。

 昨年は、コロナ禍による巣ごもり需要や、年末恒例の『絶対に笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)の放送休止といった追い風があったにもかかわらず、午後9時からの第2部の平均世帯視聴率は34.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前年から6.0ポイントも落とし、歴代最低記録を更新する辛酸を舐めた。

 今年の巻き返しは必須だけに、出場が叶うかどうかはともかく、話題性を高めているだけでも中森には感謝しているのかもしれない。

 とはいえ、NHKとしては目玉の出場者をひと組でも多く決める必要があるが……今年も調整は苦戦ムードにあるという。

「今年の8月に放送された、“夏の紅白”とも呼ばれる『ライブ・エール』に出演した宇多田ヒカルさんこそまだ期待できそうですが、明菜さんについてはずっと出演交渉の窓口を務めていた公私にわたるパートナーのK氏と彼女との関係が解消されたという報道もあったように、NHKサイドも交渉相手すら定まらずに困惑しているようです。

 また、年内での芸能活動終了を宣言している吉田拓郎さんにもラブコールを送ったそうですが、今夏に水面下で出演オファーしたものの、あっさりと断られてしまったとか。拓郎さんはすでに、今年6月に放送された『LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP』を“最後のテレビ出演”としていますし、『紅白』には1994年に1度だけ出場しているものの、その後に『うんざりしましたから、もうごめん』と二度と出ないことを明言していましたから、当然といえば当然ですね」(大手レコード会社スタッフ)

 そうしたなか、NHKサイドが期待しているのが、今年デビュー50周年を迎えた矢沢永吉という。

 矢沢といえば、2日間で12万人を動員した東京・国立競技場での東京公演をはじめ、50周年記念ツアーを実施中。9月18日の福岡PayPayドームでの福岡公演では台風14号が接近する中でコンサートを決行して物議を醸したが……。

「『紅白』の“周年アーティスト”好きは業界でも有名ですが、矢沢さんについては今年がデビュー50周年というのに加えて、サプライズでの特別枠で初出場となった2009年、そして40周年にあたる10年前の2012年と、二度にわたって番組を盛り上げた実績もありますからね。今年6月に放送された『ニュースウオッチ9』の中で矢沢さんのロングインタビューも放送されましたし、今のところ水面下の交渉も上手くいっているそうです。福岡公演の件はNHKサイドも想定外だったでしょうけど、事前に安全確保ができる人のみの来場を呼び掛けて、断念した人に全員チケット代を返金する旨もアナウンスしていましたし、年末までには一部の批判的な声も沈静化するという見方が強い」(同)

 ツアーの動員数を見ても、矢沢人気は健在ではあるが、NHKが期待している部分は他にあるという。

「7月の『音楽の日2022』でおよそ25年ぶりにTBSの音楽番組に出演して生パフォーマンスを披露してしまっているし、『紅白』出場経験もあるので、矢沢さん単体では正直そこまで話題性はない。しかし、国立競技場では初日にMISIA、2日目にB’zをゲストに迎え、大きな話題となりました。さすがにB’zは難しそうですが、今やNHKお気に入りのMISIAさんなら矢沢さんとのコラボも快諾するでしょうし、圧倒的な歌唱力のふたりの共演は幅広い層に訴求するはず。MISIAさんは去年も藤井風さんとのコラボを披露してましたしね。本来は吉田拓郎さんさえ決まれば、今年25周年のKinKi Kidsとの共演プランも検討されていたようですが……」(同)

 『紅白』の救世主として矢沢が50周年のラストを大みそかのステージで飾ることになる!?

与良天悟(芸能ライター)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

よらてんご

最終更新:2022/09/28 12:00
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