中森明菜と中島みゆきが今年の『紅白』目玉? NHKが発動した“ミドル計画”とは
#NHK #NHK紅白歌合戦
今年が正念場と叫ばれる『NHK紅白歌合戦』。水面下では早くも目玉探しが始まっているようだ。
「ガ―シー氏の当選にも現れているように、NHKの受信料システムに疑問を持つ人たちがますます増えているんです。そんな状況下で受信料を徴収し、国から予算を回してもらうには、これまで以上に“国民に支持されている番組を作っている”という大義名分が必要となっている。これまでは番組会議でも視聴率が発表されることもなく、良質な番組を作ることに重きが置かれていましたが、最近は視聴率が取れないと打ち切りになる民放さながらのケースも増えてきている」(テレビ関係者)
“国民から支持される番組”の代表格となるのが、『紅白』だろう。しかし、昨年は第2部の世帯視聴率の平均が34.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最低を記録。さらに瞬間最高視聴率で初の40%割れを経験してしまったことで、今年は絶対に負けられない戦いとなっているが、そのカギとなっているのが「ミドル計画」だという。前出のテレビ関係者がこう続ける。
「『紅白』といえば近年は、将来的な受信料確保の観点から若い視聴者層を取り込む狙いでアイドルやアニソン歌手、声優などを重宝する一方、演歌枠を削減するなどの改革を行っていますが、数字に結びついていません。そこで改めて40~60代のミドル世代を狙い撃ちしようと方針転換したようです」
そこで目玉歌手として白羽の矢が立っているのが、「中」がつく2人の歌姫。
「一人は中森明菜です。デビュー40周年を迎えたということで、1989年4月に開催したライブの模様を4K画質相当のリマスター版としてよみがえらせた特別番組『伝説のコンサート「中森明菜 スペシャル・ライブ1989 リマスター版」』を3月と4月にNHK・BS4KとBSプレミアムで放送。地上波でも7月9日に放送し、土曜日16時半という時間帯だったにもかかわらず世帯視聴率4.6%という高い数字を記録するなど大反響を呼びましたが、この“成功”でなお一層、彼女を『紅白』に担ぎ出そうとNHK上層部は躍起になっています。
しかし明菜は2014年の『紅白』でのスペシャルゲストでの中継出演が最後のテレビ出演になっており、今でも唯一彼女と連絡が取れるのはこの時のプロデューサーだけ。現在はNHK関連会社の所属ですが、『紅白』の交渉役を任されているようです。明菜は持病の帯状疱疹もあり、2017年のディナーショーを最後に公の場から姿を見せたことはほぼありませんでしたから、出演すればビッグサプライズとなるのは確実。ただ、病気は良くなっているものの、完璧主義なだけに、57歳の今、パフォーマンスのクオリティに自信が持てないのがネックになっているとか……」
そして、もう一人の「中」が中島みゆき。『紅白』には2002年、2014年の2度登場しているが……。
「中島は2020年のツアーが自身最後のコンサートツアーとなる予定でしたが、新型コロナによって多くの公演が中止となり不完全燃焼となってしまっただけに、3年後のデビュー50周年を集大成にしたいと考えているでしょう。中島は現在70歳となりますが、NHK内に彼女と対等に話せるスタッフがいない。そのため、こちらもOBに頼らざるを得ない状況のようです」(前出・テレビ関係者)
“ミドル計画”が成功すれば、視聴率50%超えも夢ではなさそうだが、さてどうなる?
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