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爆笑問題のYouTubeは赤字? 「開設直前に炎上」の間の悪さだけじゃない“問題点”

爆笑問題のYouTubeは赤字? 「開設直前に炎上」の間の悪さだけじゃない“問題点”の画像
爆笑問題

 太田光と田中裕二のベテランお笑いコンビ・爆笑問題が9月9日、公式YouTubeチャンネル『爆笑問題のコント テレビの話』を開設した。

 同チャンネルは、架空のワイドショーの制作会社を舞台にしたコント動画を中心としており、爆笑問題の2人だけでなく、日本エレキテル連合ら事務所の後輩芸人、さらには事務所社長で太田の妻である太田光代社長も参戦。火・金曜の週2回、10分弱のコント動画を投稿。旧統一教会、ロシアのウクライナ進攻、ルッキズムといった時事ネタを盛り込むなど爆笑問題らしいコントが繰り広げられている。

 大田はチャンネル開設にあたって、都内で開かれた記者会見で「際どくなることもあるけど、ガーシーほどではない。YouTubeのルールに歯向かおうとは一切思ってない」としつつ、ライバルを問われると「ガーシーだね」と、YouTuberとしてブレイクし、今やNHK党の参院議員となったガーシー氏に対抗心を燃やしたというが……。

「9月24日までに8ネタ、計10本の動画を投稿しているが、10万回を超えたのは旧統一教会をイジった最初の投稿で16万回ほど。登録者数も6万に届いておらず、テレビ各局でレギュラー番組を持っているベテランコンビとしては物足りなすぎる数字。監修に鈴木おさむを迎えるなど、テレビのコント番組を意識したようなつくりで制作されているだけに、収益化できたとしてもスタッフのギャラなどを入れたら赤字になると思われ、爆笑問題のテレビのギャラで補塡しなければいけないのでは」(テレビ局関係者)

 同コンビがMCを務めるTBS系の情報番組『サンデージャポン』は、このところ、毎週のように旧統一教会と自民党の関係について報じているが、そのたびに太田の発言が炎上。9月12日には、ついにTwitterで「#太田光をテレビに出すな」がトレンド入りしてしまった。

 すると、太田の所属事務所は同14日に公式サイトを更新。「今後は、SNSを通じて寄せられている誹謗中傷へ厳格な対応をしていく」と声明を発表した。

 ニュースサイト「週刊女性PRIME」によると、9月上旬の深夜、東京・新宿二丁目のゲイバーにテンションの上がった光代社長の姿があり、かなり酔ってストレスを発散している様子だったという。同サイトが声明について光代社長に電話取材したところ、誹謗中傷に対する声明の発表が自身の意向であったことを明かしたというが、YouTube開設はいろんな意味で最悪だったようだ。

「太田がバッシングを浴びている時期だけに、あまりおおっぴらにPRができなかった。動画では旧統一教会もネタにしているが、毎回入れ込む下ネタはあまりにも生々しく、YouTubeの視聴者層である若い世代に受けるようなネタでもないので視聴回数が伸び悩むのも仕方ないでしょう」(芸能記者)

 さらに問題なのは、時事問題をテーマとしていることだという。

「YouTubeのコントで成功といえば、真っ先に挙がるのが東京03でしょう。過去のライブ映像を公式にアップしたところ人気が爆発。10分~20分と、YouTubeのコンテンツとしては長尺ながら1000万回以上も再生されているコント動画が5つもあり、これをきっかけにファン層を一気に拡大させました。爆笑問題は彼らの成功に感化された部分があるのでしょうが、時事問題をテーマにしたコントというところが一番のネック。東京03は、YouTubeにアップした時点で古いもので10年前のネタもありましたが、普遍的なテーマを扱っているので特に古さは感じられず、だからこそ今の時代にも受けたし、再生回数が伸び続けている。しかし時事問題となれば、ネタはどんどん古くなっていき、5年後、10年後に初めて見た人はピンとこない可能性もある。賞味期限が短いわけで、成功へのハードルは高いと思われます」(番組制作会社関係者)

 ほかにも危うい点がある。

「チャンネル説明には『テレビでは決して観ることができない!?というか扱えない!?』とあり、会見でガーシー氏を意識した発言をしていたことからも、攻めた内容に挑戦したいようですが、実際にはYouTubeもコンプライアンスが厳しく、爆笑問題は知名度が高いですから物議を醸すような過激なネタをすればすぐに視聴者から“通報”されるでしょう。そういう意味では爆笑問題はYouTube向きとは言い難い。ひょっとすると、ガーシー氏のようにアカウント停止処分を受けることを見越し、それをテレビやラジオのネタにするつもりなのかもしれませんが……」(前出の芸能記者)

 「垢BANされちゃった!」と太田がネタにする日もそう遠くはない?

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/09/28 06:00
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