『石子と羽男』不動の1位、『魔法のリノベ』上昇…TVerドラマ人気ランキング

2022/09/10 12:00

#TVer #石子と羽男 #魔法のリノベ

『石子と羽男』不動の1位、『魔法のリノベ』上昇…TVerドラマ人気ランキングの画像 — 『石子と羽男』Paravi配信ページより

　在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2022年3月には月間動画再生数が歴代最高となる2.5億回を突破し、2022年7月にはアプリ累計ダウンロード数が5000万を超えるなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。

　しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。

　そこで、TVerの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は9月3日（土）～9月9日（金）までを観測した結果（1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック）をお伝えする。

『ユニコーン』3位でフィニッシュ、『魔法のリノベ』上昇

　今回の結果は以下のとおり。

　今回は、『24時間テレビ』で1週休みとなったために前回ポイントが急落した『初恋の悪魔』が戻ってきた一方、トップ10常連だった『復讐の未亡人』が最終回を終えてランク外に。『オールドルーキー』『ユニコーンに乗って』もこのほど最終回を迎えたので、また来週以降、変動が多くなりそうだ。

　いよいよ夏ドラマも終盤だが、『石子と羽男ーそんなコトで訴えます？ー』の強さは変わらず、これで8週連続の首位キープ。ただ、2位が定位置となっている『六本木クラス』がまた伸びてきており、ふたたび差がかなり縮んできた。オリコンによる「ドラマ満足度」ランキングでも、『石子と羽男』の独走状態の一方、『六本木クラス』が満足度を伸ばしており、逆転劇はあるか。

　1位・2位と違って変動の多い3位争いは、今週も『ユニコーンに乗って』が制した。爽やかな大人の青春ラブストーリーとして最終回を迎え、ポイントも微増。TVer総合ランキングの推移を見ると、トップ10滞在期間が前週より伸びていた。一方、同じく最終回を迎えた『オールドルーキー』は前週よりポイントを落とし、順位も落とす結果に。TVer総合ランキングでは1位の滞在期間は前週よりも伸びたものの、トップ10から落ちた後の下がり幅が今週のほうが大きかった。とりあえず最終回だけチェックしておこう、という層が多かったのかもしれない。

　今週4位は『魔法のリノベ』で、前週7位より3ランクアップ。3位争いを繰り広げていた『競争の番人』『ユニコーンに乗って』『魔法のリノベ』『オールドルーキー』の4作のうち、『ユニコーンに乗って』と『魔法のリノベ』はわずかだがポイントが微増していた一方で、『オールドルーキー』『競争の番人』はポイントを微減しているのが、この順位変動の要因だ。

　TVer総合ランキングを見ると、『魔法のリノベ』は劇的に変化があったわけではないが、前週と違って今週は20位より下に下がることがなかったなど、確かにわずかに調子を戻している。対象となった第7話・第8話は、主人公・小梅（波瑠）をめぐる恋愛模様の中で、吉野北人（THE RAMPAGE from EXILE TRIBE）演じる竜之助の出番が増えたが、それが功を奏したか。

　最後に特筆すべきが、ますますTVerで不調な『新・信長公記～クラスメイトは戦国武将～』。今回ギリギリ15位につけたが、『オクトー～感情捜査官心野朱梨～』だけでなく、ついに『パパとムスメの7日間』や『赤いナースコール』といった深夜ドラマの後塵を拝することに。ポイントも100を切ってしまった。TVer総合ランキングではトップ30入りしている期間が4日ほどに留まるようになったきた『新・信長公記』だが、今週はついにトップ10滞在期間が1日だけになってしまっており、ますますTVerでの視聴が減ってきていることがうかがえる。対象となった9月4日放送の第7話は世帯視聴率でも自己最低を更新しており、終盤戦に入ったところでのこの落ち込みは、思わず心配になるところだ。