キンプリ平野紫耀版『クロサギ』は恋愛要素が強め? 原案者のツイートの意味は…
#平野紫耀 #クロサギ
King & Prince・平野紫耀が主演するTBS系金曜ドラマ『クロサギ』が10月期に放送されることが先日正式に発表されたが、始まる前から不安材料ばかりが聞こえてくる。
原案・夏原武、作画・黒丸による同名人気マンガ(小学館)が原作となる『クロサギ』は、詐欺によって家族を失った主人公・黒崎高志郎が復讐のため、詐欺師をだます詐欺師=クロサギになるというストーリー。2006年に山下智久主演で同じTBS金曜22時枠でドラマ化され、2008年に劇場版も製作されるほどの大ヒットとなった。
山下は2020年10月いっぱいをもってジャニーズ事務所を退所しているため、元ジャニーズの主演作を現役ジャニーズが引き継ぐ形だ。
「平野は、嵐・松本潤の代表作である『花より男子』シリーズ(TBS系)の続編となる『花のち晴れ~花男 Next Season~』(同/2018年春)で杉咲花演じるヒロインの相手役を務めましたが、主題歌となったKing & Princeのデビュー曲『シンデレラガール』こそ大ヒットしたものの、ドラマは世帯視聴率の全話平均8.3%といまひとつ。Sexy Zoneの中島健人とW主演ということで注目を集めた『未来警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系/2020年夏)も全話平均9.4%で、TVer再生数では『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)の半分以下に終わるなど、連ドラではまだ結果を出せていません。橋本環奈とのW主演となった映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』シリーズこそ大ヒットしましたが、あれは原作の強さと、平野&橋本というキャスティングがうまくいった部分も大きいでしょう」(芸能ライター)
さらに、山下主演版『クロサギ』では堀北真希が演じた役を務めると一部で報じられている黒島結菜は、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』の酷評により、評判を落としているところ。加えて黒島は、過去にKing & Prince・永瀬廉との関係をファンに疑われたこともあり、平野との共演に拒否反応も一部ファンから出ている。
「ジャニーズJr.のバーター出演も予定されている様子」(同・芸能ライター)とのことで、キャストだけでも不安だが、スタッフ欄から最大の不安要素が窺えるという。テレビ誌ライターがこう指摘する。
「演出は、山下版も務めた石井康晴氏、平野俊一氏が引き続き担当するほか、当時は演出補だった田中健太氏も登板。一方で、プロデューサーは代わっており、山下版は『ブラックジャックによろしく』『新参者』シリーズ『半沢直樹』シリーズ『下町ロケット』シリーズ『グランメゾン東京』『ドラゴン桜2』など数々のTBSドラマの名作を生んだ伊與田英徳氏がプロデューサーを務めていましたが、今作には関わっていません。平野版のプロデュースを務めるのは武田梓氏と那須田淳氏の2人で、武田氏は今年1月期の火曜ドラマ『ファイトソング』で初めてチーフプロデューサーを務めた若手ですが、那須田氏は2000年の『QUIZ』や2007年版の『パパとムスメの7日間』、2008年の『流星の絆』、近年は『逃げるは恥だが役に立つ』『婚姻届に判を捺しただけですが』なども手がけた大ベテランなので、まぁ安心できるでしょう。ただ、気になるのは脚本なんです」
脚本は山下版に引き続き篠﨑絵里子氏が続投するが、あの人の名前が消えているのだ。テレビ誌ライターが続ける。
「マンガの原案者である夏原氏の名前が今回はないんですよ。山下版は篠﨑氏と共に脚本に名を連ねていましたが、今回は篠﨑氏の単独。夏原氏はTwitterで再ドラマ化についてコメントしているのですが、『今回主演してくださる平野紫耀さんは、漫画もお読みいただいている(と制作側から聞きました)そう』『台本チェックさせていただいていますが、驚くことに、ほぼ内容を忘れていました』『公式での私のコメント「新でも続でもない」ですが、言葉自体は制作サイドから出たものです』など、今回は制作サイドとの距離が感じられます。
何より、『個人的にクロサギ=山Pという意識が強かったんですが、続編やリメイクじゃない、「もうひとつのクロサギ」「タイトルもクロサギ」と聞き、なるほど、それならあるな、と』というツイートからして、山下版とはかなり印象の変わる作風になることも予想されますし、そのために夏原氏が今回は外れたのでは?とも訝しんでしまいます。プロデューサーが『逃げ恥』『ハンオシ』『ファイトソング』といった火曜ドラマを手がけているだけに、恋愛要素も強くなるのでは……と危惧する声も出ていますね。特に武田プロデューサーは、今作のさまざまな要素のひとつに『黒崎が直面する切ないラブストーリー』を挙げていますから」
今年、山下の主演で実写ドラマ化されたマンガ『正直不動産』(小学館)の原案も務める夏原氏は、「今回は平野紫耀さんが演じてくれます。応援してください」と平野版『クロサギ』へのフォローを入れているが、一方で「黒丸先生の力で素晴らしい作品になったのですが、山P主演が大きかったことは間違いない」「山Pはクロサギのみならず正直不動産でも主演してくれたわけで、特別な存在ですよ」「正直不動産の永瀬は、山Pから変わることはありえません(というか、変わったら許可しません、ええ)」など、山下への思い入れの強さをかなり見せており、一部平野ファンから反発を受けている。
そんな夏原氏は、「平野紫耀版クロサギに悲喜こもごものsweetie(※山下智久のファンのこと)。分かります。おじさんも端くれだからね。でも、きっといいことありますよ。季節が変わるころ~~もう少し後かな~~」と、『正直不動産』に新展開があることを匂わせるツイートもしており、すでに平野版『クロサギ』に対する関心は薄そうだ。
いずれにせよ山下版『クロサギ』のファンは、今回の平野版ドラマがまったくの別物になることを覚悟しておいたほうがいいかもしれない。
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