ヘンダーソンにモグライダー…『ラヴィット!』が若手芸人の“取扱説明書”に
#TBS #川島明 #ラヴィット!
毎日、多数の若手芸人が出演しているTBS系の朝番組『ラヴィット!』。勢いのある売れっ子芸人はもちろん、まだまだ知名度が低いが、コアなお笑いファンの間では高く評価されている芸人を起用することもめずらしくない。
8月10日放送回では、VTR企画に大阪を中心に活動するお笑いコンビ・ヘンダーソンが登場。モーニング娘。’22の石田亜佑美、牧野真莉愛とカードゲームを紹介した。
「ヘンダーソンは、見取り図などと同期で、昨年のM-1グランプリで初めて準決勝に進出し話題になりました。時間差でツッコミを入れる変則的な漫才が好評で、今年のM-1もかなり期待されている。『ラヴィット!』では、モーニング娘。の2人に大喜利的なもので惨敗するという、ある意味オイシイ展開になっていました(笑)」(お笑い事務所関係者)
『ラヴィット!』では、M-1グランプリやキングオブコントなどのお笑い賞レースにおける決勝進出者はもちろん、ヘンダーソンのように準決勝で話題となった芸人を積極的に起用している。
「『ラヴィット!』は今、若手芸人にとって重要な番組。というのも、業界視聴率が高く、同番組で活躍した芸人が他の番組で起用されることも多いからです。最近、ゴールデンタイムのバラエティー番組への露出が増えているインディアンスやモグライダーといったところも、『ラヴィット!』が足がかりになったと言われているほど」(同)
現在『ラヴィット!』の番組構成は、30分から40分程度の“オープニング”のあとに、ロケなどのVTRコーナーが放送されるのが基本。オープニングでは毎回テーマに合わせて出演者たちがおすすめの品などをプレゼンし、さらにゲーム対決なども展開される。
「このオープニングで、若手芸人たちの平場のトークやゲームコーナーでのリアクションなどを見極めることができる。生放送なのでグダグダになってもカットされないため、芸人たちの個性や力量が如実に現れます。また仮にスベったとしても、MCの麒麟川島さんやほかの中堅芸人レギュラーたちの動きを見ることで、その芸人の扱い方がわかる。
つまり、他のバラエティー番組のスタッフにとって、『ラヴィット!』は若手芸人の“取扱説明書”のような感じになっているんです。スタジオにいるベテラン芸人たちの力量ありきの部分も多いですが、若手芸人をオイシく見せるためのノウハウが同番組にはある。だから、『ラヴィット!』によく出る芸人は、その後いろんな番組からオファーを受けやすいと言えますね」(同)
賞レースである程度結果を出し、ネタが評価されていたとしても、バラエティー番組でオイシくなれるかどうかは別の話。そういった意味では、賞レースだけを見て若手芸人をバラエティー番組で抜擢するのはリスクもあるだろう。『ラヴィット!』の場合、川島明という名MCの存在もあり、どんな若手芸人でもその魅力を発揮しやすいのだ。
「ほかのバラエティー番組のスタッフには、気になる若手芸人がいたらとりあえず『ラヴィット!』に出てもらって、キャラを見たいと思っている人もいるほど。裏を返せば、この番組がないと面白い若手芸人を発掘しにくいとも言える。いずれにしろ、今のお笑い界において『ラヴィット!』の貢献度が大きいのは確かでしょう」(同)
若手芸人たちの躍進を支えている『ラヴィット!』。朝の情報番組の枠が、まさかそんな存在になるとは、誰も想像していなかったはず。
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