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永瀬廉『新・信長公記』視聴率“ワースト記録”へ…見逃し配信も「深夜ドラマ以下」

永瀬廉『新・信長公記』視聴率“ワースト記録”へ…見逃し配信も「深夜ドラマ以下」の画像1
ドラマ公式サイトより

 King & Prince・永瀬廉が主演する日本テレビ系日曜ドラマ『新・信長公記~クラスメートは戦国武将~』。永瀬のほかに、なにわ男子・西畑大吾、三浦翔平、満島真之介、濱田岳、犬飼貴丈、萩原利久ら豪華キャストを揃えた同作の第3話が8月7日に放送されたが、「想定以上」の厳しい結果となっているようだ。

「7月24日放送の初回視聴率は、世帯平均6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。これは前期に放送されたなにわ男子・道枝駿佑主演の『金田一少年の事件簿』の全話平均6.2%すら下回る厳しいスタートでした。しかしさらに、7月31日放送の第2話は世帯5.4%、そして8月7日放送の第3話で世帯4.2%まで急落。これがかなり由々しき事態なんです」(テレビ誌ライター)

 いったいどういうことか。

「同ドラマが放送される日曜22:30スタートの枠は2015年に始まったもの。当初はまずまず好調でしたが、2017年のディーン・フジオカ&武井咲主演の秋ドラマ『今からあなたを脅迫します』が第6話で世帯4.9%を記録するなど陰りが見え始めた。『今日から俺は!!』『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』『あなたの番です』で一時は盛り返したものの、昨夏の中川大志主演『ボクの殺意が恋をした』が全話平均5.3%という、同枠ワースト記録の大惨敗を喫し、そこからは低空飛行が続いています。

 それでも『真犯人フラグ』『金田一』はまだ粘っていましたが、『新・信長公記』の初回6.1%は、同枠で『ボク恋』の初回5.8%に次ぐ2番目に低い数字。さらに、『新・信長公記』第3話の4.2%は、単話では『ボク恋』が第4話で叩き出した4.6%を下回っており、同枠ワースト記録を更新しています。加えて『新・信長公記』はこれまでの3話の平均が5.2%で、このままいけば『ボク恋』による全話平均5.3%のワースト記録も更新しかねない状態です」(同上)

 同じ読売テレビ制作の『ボクの殺意が恋をした』のような末路をたどりそうな『新・信長公記』。しかし、いまや視聴率だけでドラマは語れない。だが、肝心の見逃し配信も「深夜ドラマ以下」の惨状だという。

「一部媒体ではジャニーズ忖度なのか、“TVerでは『オールドルーキー』(TBS系)に次いで2位と好調!”などと喧伝していましたが、それは配信直後の瞬間風速的な順位。TVerの総合ランキングでの推移を見ると、実際はかなり厳しい状況です。配信直後は確かにトップ3内まで上昇しますが、すぐにトップ10以下に急落、20位以下に付けていることのほうが多い。第4話放送前日の13日にはついにトップ30圏外になってました。TVerでは通常、次の話の放送前日は配信終了の“駆け込み需要”で順位が伸びる傾向にあるんですが……。

 総合ランキングの推移からするに、TVerでの再生回数は一部の深夜ドラマをも下回っていると見られ、事務所の先輩・玉森裕太主演の『NIGHT FLIGHT!』(テレビ朝日系)だけでなく、松本若菜主演の『復讐の未亡人』(テレビ東京系)よりも動きが鈍いんですよ。しかも『復讐の未亡人』は3月にParaviで全話先行配信済みの作品ですからね。また、ドラマの内容は好評ながら、第3話まで視聴率が世帯6%台だった『石子と羽男』(TBS系)はTVer総合ランキングでほとんど10位以下にならないことを考えれば、『新・信長公記』がいかに配信でも苦戦しているかがうかがえます。Huluでだけ爆発的に見られているというわけでもないですからね」(同上)

永瀬廉『新・信長公記』視聴率“ワースト記録”へ…見逃し配信も「深夜ドラマ以下」の画像2
TVer総合ランキングでの推移。『復讐の未亡人』を下回っていることがわかる

 この惨状については「企画が安易すぎた」との指摘の声も上がっている。

「人気の俳優を揃えた実写映画版『東京リベンジャーズ』の大成功を受け、イケメン俳優×不良というキーワードに各局反応していますが、日テレは特に『今日から俺は!!』の成功体験もあって前のめりになった様子。しかし当然ながら、なんでも受けるわけじゃない。『新・信長公記』は原作マンガ自体もそれほど評価は高くないが、人気俳優をがっつりキャスティングしたことで勝算があると思ったのでしょう。実際、Twitterでは国内トレンド1位になるなど反響は大きいが、結局のところ、これはただのキャスト人気。ヤンキー学園モノ、戦国武将といった元々の要素に加え、2.5次元ミュージカル、さらにはBLといった要素までドラマオリジナルで詰め込み、“トンチキ”の極みといった感じでコメディ路線に振り切ったものの、第2話からは急に原作寄りとなるなど方向性もブレブレ。どうせなら初回のノリで突っ走ったほうがいい意味でも悪い意味でも話題になったと思いますけどね。今はもう、キャストの熱心なファンしか見ていないとまで言われています」(ドラマ・映画ライター)

 視聴者離れが止まらないと見られる『新・信長公記』。史実の信長と同じように、志半ばで“退場”とならなければよいのだが、はたして……。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2022/08/14 11:30
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