永瀬廉『新・信長公記』、原作と「別モノ過ぎ」で大失敗? 「俳優のムダ使い」の声も…
#日本テレビ #新・信長公記
King & Prince・永瀬廉が主演する日本テレビ系日曜ドラマ『新・信長公記~クラスメートは戦国武将~』が24日より放送スタートとなったが、残念ながら「期待外れ」との声が多く出ているようだ。
同ドラマは、劇場版も製作されるなど実写ドラマ化が人気を呼んだ『LIAR GAME』(集英社)などで知られる甲斐谷忍のマンガ『新・信長公記~ノブナガくんと私~』(講談社)の初実写化作品。
学校教育での日本の歴史の授業が明治以降しか取り扱わなくなり、東大生ですら戦国武将の名前を知らないことも珍しくない2122年、「日本一の不良校」と知られる銀杏高校に設立された特進クラスに進学した歴史好きの女子高生・日下部みやびは、クラスメイトに戦国武将の名を冠する者たちばかり集まっていることに驚く。実は彼らは、歴史オタクのマッドサイエンティストがもし名のある戦国武将たちが現代に一斉に生まれたら誰が強いのか……ということを知りたいがために誕生させたクローンたちだった。クラスメイトたちは戦国時代のごとく、銀杏高校の“てっぺん”を目指して争い始める――。
ドラマは、織田信長(のクローン)役となる永瀬廉、ヒロインのみやび役となる山田杏奈を始め、なにわ男子・西畑大吾、三浦翔平、満島真之介、濱田岳、犬飼貴丈、萩原利久らが特進のクラスメイトを演じ、さらに柄本明、戸田菜穂、池田鉄洋らも出演。主演クラスの俳優も数多く、その豪華な顔ぶれもあって注目度は高かったのだが……。
初回の視聴率は世帯平均が6.1%、個人3.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と厳しい滑り出しを見せた。
「前期の道枝駿佑(なにわ男子)主演版『金田一少年の事件簿』も厳しい戦いでしたが、それでも初回は世帯7.8%、個人4.5%ありました。そこから1ポイント以上も下げており、2015年から始まったこの日曜ドラマ枠自体がジリ貧となっていることがうかがえます。さすがに全話平均5.3%という、この枠の歴代ワースト視聴率を出した中川大志主演の2021年夏ドラマ『ボクの殺意が恋をした』の初回5.8%までは下回りませんでしたが、そこに迫る数字ということもあり、道枝版『金田一』の全話平均6.2%を下回る惨事となることも予想されます。特に今回は『ボクの殺意が恋をした』も手がけた読売テレビの制作ですからね……」(芸能記者)
視聴率以上に厳しいドラマの評判 サジェストには「つまらない」…
TVerの総合ランキングでも、TBS系日曜劇場『オールドルーキー』に阻まれて1位を取れていないなど、見逃し配信で支持されているというわけでもなさそうだ。さらに問題なのが、ドラマの評判がすこぶる悪いということだという。
Twitterの検索欄では「新・信長公記」と入力すると「つまらない」がサジェストされる事態となっており、「キャスト豪華だから観てみたけどつまらない」「話が薄っぺらでストーリーが飛躍しすぎてて面白くなかった」「10分で挫折した」「俳優の無駄使い」といった声で溢れている。特に、戦国武将のクローンたちがクラスメイトになるという設定に興味を惹かれたものの、期待外れだったとする感想が目立つようだ。
これは明らかに脚本と演出の問題だとドラマライターは指摘する。
「ドラマは原作マンガからかなり内容を変えており、ほとんどオリジナルに近い。それ自体は別にいいのですが、この脚色がことごとく失敗しているという印象です。そもそも原作は、不良高校のバトルものではありますが、どちらかというとコメディ的な『LIAR GAME』と言えます。ヒロインが争いに巻き込まれたり、それを助ける天才がいて、素性のわからない“ゲーム”の仕掛け人がいて……というあたりもそのままですし、何より、肉体を使ったバトルより、頭脳戦・心理戦こそ原作のキモ。しかしそのもっともおもしろい部分を、ドラマ版は省いてしまった。序盤のクラスの委員長をめぐる問題における駆け引きはドラマでは完全にすっ飛ばされてしまいましたし、『旗印戦』に隠された意図などもまったく描かれておらず、頭脳戦・心理戦の要素はドラマではやらない様子。その代わりに盛り込まれたのが、信長(永瀬廉)がやたらダジャレを飛ばしたり、みやび(山田杏奈)が突然歌いだして信長が踊り出すシーンというのも……笑わせたいのはわかりますが、コメディとはいえ、ただ素っ頓狂なことをやったから笑えるというものでもないでしょう。実際、こうしたコント的な演出もかなり賛否を呼んでいます」
早くも、主演の永瀬にとって「失敗作」になりそうだとの声も聞こえてくる『新・信長公記』。放送直前に『おしゃれクリップ』に出演した永瀬は、King & Princeでの自分の立ち位置について悩んだ時期があったことを振り返り、日本アカデミー賞の受賞会場で、嵐・二宮和也から「キンプリの俳優枠だね」と声を掛けてもらったことが転機となったと話していたが、はたして『新・信長公記』は永瀬の俳優としてのキャリアを輝かせる作品になるだろうか。
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