“パパ活”吉川議員は離党でも…細田議長は「お咎めなし」自民党のダブスタ
#自民党 #吉川赳
6月10日発売の「週刊ポスト」(小学館)に、18歳女性との”パパ活飲酒”を報じられた吉川赳衆院議員。吉川氏は同日、自民党を離党したが、党内からは議員辞職すべしとの声が上がっており、それも時間の問題と見られている。
報道を簡単におさらいしておくと、吉川氏は5月27日、高級焼き肉店で女性と食事。「学生だよね? 俺、18歳に興味あるわ」と言いながら酒を呑ませた。さらにお台場の高級ホテルで1時間半ほど滞在。女性は「週刊ポスト」の直撃に4万円をもらった事を認めた――との内容。
週刊誌デスクがこう読み解く。
「吉川氏は当選3期ながら、細野豪志氏相手に全敗し、すべて比例復活当選。これといった実績はない一方、若手の頃から、合コン好きで知られていた。ポストは『岸田派のホープ』と書いていますが、おちょくっているだけです(笑)。こんな“小物”議員を週刊誌がマークするわけもなく、おそらく被害者女性の周囲からのタレコミでしょう。まあ、それほど女性からしたらキモかった、ムカついた、というわけでしょうね」
「週刊ポスト」は現場写真を押さえ、吉川氏はぐうの音も出なかったのだが、それにしてもパパ活で議員辞職とは前代未聞だ。
「2019年には、自民党の小里泰弘衆院議員が女子大生と愛人契約をし、合計1000万円ほど貢いでいたことを『週刊新潮』(新潮社)がスッパ抜きましたが、それでもお咎めはなかった。2021年、緊急事態宣言下で銀座のクラブを訪問した松本純・元国家公安委員長は離党どまり。確かに吉川氏は未成年に飲酒を強要したのは問題ですが、報道ベースに過ぎず、身内に甘い自民党がここまで反応するのは異常です」(政治部デスク)
その理由は、言うまでもなく参院選を控えているからだ。
吉川氏に議席返上を求める口火を切ったのは、世耕弘成・参院自民党幹事長。安倍元首相の側近で、安倍派(清和会)の参院議員会長も務めるだけに、政局臭も漂ってくる。
「表向き、参院選を仕切る立場として強い態度で臨んだわけですが、岸田首相、岸田派潰しでしょう。世耕氏は、片山さつき氏を安倍派に入れたり、東京選挙区で生稲晃子を擁立するなど、派閥拡大に余念がない。いずれ衆院に鞍替えし、総理を狙おうとしているため、存在感を出そうとしているのです」(同前)
さらに、あるスキャンダルをウヤムヤにする狙いもあると見られる。「週刊文春」(文藝春秋)が先月から立て続けに報じてきた、政治部記者に対する細田博之衆院議長のセクハラ問題だ。
細田氏は昨年11月に議長に就任したことで自民党を離党したが、それまでは清和会を率いていた。
「世耕氏はもちろんのこと、党内からも細田氏を攻撃する声は驚くほど上がらなかった。最大派閥への配慮でしょう。世間から身内には甘い党と見られていたところに、いい”カモ”が見つかったというわけです。ダブルスタンダードも甚だしい」(同前)
吉川氏をめぐる対応は、弱い者には強く出る自民党の体質が露呈したと言える。
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