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日テレ「スポーツ実況」の“痛恨”となった、エース候補だった中堅アナ2人の不祥事

日テレ「スポーツ実況」の“痛恨”となった、エース候補だった中堅アナ2人の不祥事の画像
日本テレビ

 脳出血のため5月14日に逝去した日本テレビの河村亮アナウンサー。22日には告別式が開かれ付き合いが長かった野球、陸上、芸能各界の関係者が最後の別れを惜しんだ。

 5月23日には同局の定例社長会見の場で、杉山美邦社長が在りし日の河村アナウンサーを偲び、後輩の一助になればとA4サイズの紙に助言をいっぱい書いて送ったことを明かし、「情熱があり努力家。本当に悔やまれる。日本テレビが誇るアナウンサーだった」と無念さをにじませた。

 過渡期を迎えたテレビ局において、特に日本テレビはアナウンサーの退職が相次いでいる。

「4月にはスポーツ実況経験のある佐藤義朗アナが家業を継ぐため退職することを同局が認めた。その前には『真相報道バンキシャ!』にレギュラー出演する桝太一アナが局を去り、フリーとして出演しています。また、報道畑で活躍した久野静香アナも6月末での退職が報じられ、今年だけで3人の現役アナが退職の道を選んでいます」(同局関係者)

 これだけ経験あるアナウンサーが次々と離職すれば他にしわ寄せがくるのは当然のこと。スポーツ実況も同じだった。

「河村アナは五輪、プロ野球、箱根駅伝などで“エースアナ”の活躍でした。最近では2017年入社の伊藤大海アナ、2014年入社の山本健太アナらがメインコンテンツの1つである読売ジャイアンツ戦の中継実況を担当するようになり、ようやく世代交代が始まったところ。実力、実績は河村アナとまだまだ雲泥の差で、今後も簡単に埋められる穴ではない」(同)

 地上波のプロ野球中継が以前より減った今、主戦場は「BS、CSチャンネルに移行した」というが、そのぶん浅く広く視聴者に見てもらえなくなっている。

「若手は皆、情報番組に出たがります。スポーツアナのような下積みもあまりなく、必ず顔出しの露出があるからです」(同)

 本来なら中堅クラスがしっかりしていればまだよかったが、2人のエース候補が不祥事でつまづき、計画が狂った感は否めない。

「サッカーをメインで実況、報道番組『NEWS ZERO』のスポーツキャスターだったラルフ鈴木(鈴木崇司)アナは2018年6月、当時NEWSのメンバーだった手越祐也らとの会食で未成年が飲酒していたのを知っていて止めなかったと『週刊文春』(文藝春秋)に報じられ、同年9月に『NEWS ZERO』を降板。以降、スポーツ番組からは遠ざかっています。

 PL学園高のエースとして当時、松坂大輔投手率いる横浜高と夏の甲子園大会で対戦したことで知られる上重聡アナも2015年4月、番組スポンサーだった靴量販店の創業者から2億円近い融資を無利子で借り受けるなどの利益供与の疑いが『文春』に報じられた。一時はアナウンサー廃業危機でしたが現在はスポーツの現場に戻った。それでも周りは『出世が5年は遅れた』と話しています」(同)

 直接の因果関係がないとはいえ、河村アナが過労に追い込まれるまで戦力として機能しなかった2人の中堅アナの功罪は大きいといえるかもしれない。

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大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/06/02 06:00
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