トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『マイファミリー』好調支える多部未華子

『マイファミリー』視聴率も絶好調で“覇権ドラマ”確定か その裏に実力派女優あり

『マイファミリー』視聴率も絶好調で“覇権ドラマ”確定か その裏に実力派女優ありの画像
ドラマ公式サイトより

 二宮和也主演のTBS日曜劇場『マイファミリー』が今クールの“覇権ドラマ”の栄冠を手にしそうだ。

 初回はの平均世帯視聴率(関東地区・ビデオリサーチ調べ/以下同)12.8%としてスタートした同ドラマは、5月8日に放送された第5話で12.0%を記録。第2話以来となる12%台に戻したほか、第3話・第4話も11%台を維持しており、今期では唯一、全話2ケタ台をキープしているドラマになる。

 好調の理由は多く挙げられるだろうが、その一つが、主演の二宮を始めとする俳優陣の絶妙な演技だろう。なかでも、主人公・鳴沢温人(二宮和也)の妻の未知留を演じる多部未華子の存在は大きい。

 2002年に女優デビューした多部は、33歳にしてすでに芸歴20年。本作の主人公を演じる二宮とは2007年に『山田太郎ものがたり』(TBS系)で、刑事の葛城を演じる玉木宏とは2008年には『鹿男あをによし』(フジテレビ系)で共演している。

 2019年には主演ドラマ『これは経費で落ちません!』(NHK総合)が、第57回ギャラクシー賞で奨励賞に輝くなど大きな反響を得た。続けて2020年の主演ドラマ『私の家政夫ナギサさん』は、最終回が『逃げるは恥だが役に立つ』に続くTBSの火曜ドラマ枠歴代2位の高視聴率を叩き出し、さらに全話平均視聴率では『逃げ恥』超えとなる15.1%となり、同枠最大のヒットとなるなど、ノリにノっている女優だ。

 『マイファミリー』では、母や妻としての“リアル感”も好評だ。プライベートでは2019年に結婚し、2021年12月には第一子を出産しており、出産後初のドラマ出演となったのがこの『マイファミリー』だ。夫とは仮面夫婦のような関係で、さらに愛娘が誘拐されてしまうという難しい役どころだが、自身の経験や感情が演技に反映されている印象もあり、ますます演技に深みを増したように感じた。また多部の実年齢を考えると子どもが中学生1年生というのは大きすぎる印象もあるが、そこに違和感を感じさせないのもさすがというべきだろう。視聴者からも「出産してあのスタイル維持はすごい!」「どんどん美しい大人の女性になってる」との声が多く、劇中で身に着けている衣装や小物にも注目が集まっている。

 第5話では多部演じる未知留の活躍も光った。学生時代の友人・三輪(賀来賢人)の娘の誘拐事件に巻き込まれた温人(二宮和也)は、妻の未知留に相談せずに奔走。何も知らない未知留は、温人の行動を怪しむ。帰宅した温人に「香水みたいなにおいがする」と告げ、誰と会っていたのかを探り、温人が風呂に入っている間に車のドライブレコーダーの映像を確認して、三輪の元妻・沙月(蓮佛美沙子)とふたりで車に乗っている姿を目撃する。さらに友人の東堂(濱田岳)に、何か知らないかと怒りながら電話をする。たまりかねて「私に何か言うことない?」と温人を直接問いただすが、とぼける温人に呆れた様子を見せ、翌日「実家に帰ります」とメッセージを送って家から姿を消すのだった。

 温人は不倫と勘違いされたとうなだれていたが、しかし未知留は温人がまた誘拐事件に巻き込まれていることに感づいていた。身代金の受け渡しが終わり、三輪の娘の監禁場所へ急ぐ温人のもとに「今、犯人を尾行している」と電話した未知留。ドライブレコーダーの映像を見て、温人が交渉人をやっていると気づき、温人の車にGPSをこっそり仕掛けて追いかけ、受け渡し現場を遠くから監視していたのだ。実家に帰ったふりをして犯人の車を尾行する未知留の大胆な行動に「誰よりも有能」「頼もしい。かっこいい」と絶賛の声が上がった。多部の“目力”が生きるキレ者の未知留は、ハマり役だといえるだろう。

 二宮和也、多部未華子、賀来賢人、濱田岳と、実力派俳優を主要キャストに迎えた『マイファミリー』。ジェットコースターのような展開が続くストーリーが話題だが、二転三転するこの物語に説得力を持たせているのは、間違いなく彼らだ。「真相編」となる第6話以降もどんな話が展開されていくかはわからないが、演技の部分でガックリすることはないだろう。最後まで安心してストーリーにのめり込むことができるドラマとなりそうだ。

■番組情報
日曜ドラマ『マイファミリー』
TBS系毎週日曜21時~
出演:二宮和也、多部未華子、賀来賢人、高橋メアリージュン、迫田孝也、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、山田キヌヲ、渡辺邦斗、藤間爽子、松本幸四郎、富澤たけし(サンドウィッチマン)、大友康平、神野三鈴、大島美優、濱田岳、玉木宏
脚本:黒岩勉
主題歌:Uru「それを愛と呼ぶなら」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
音楽:大間々昂
プロデューサー:飯田和孝、渡辺良介(大映テレビ)
スーパーバイジングプロデューサー:那須田淳
協力プロデューサー:大形美佑葵
演出:平野俊一、田中健太、宮崎陽平、富田和成
製作著作:TBS
公式サイト:tbs.co.jp/myfamily

〈関連記事〉
今度の誘拐は2話で解決⁉ 『マイファミリー』のジェットコースター展開「秀逸すぎる」
展開読めない『マイファミリー』、濱田岳「東堂」の”不自然さ”に注目集まる
『マイファミリー』新たな誘拐事件発生! 謎が謎を呼ぶ怒涛の展開に大反響
一番期待のドラマは『マイファミリー』! 一番“ガッカリ”は… 春ドラマ序盤ランキング
『マイファミリー』新章突入! 新たに登場する「家族」は敵か味方か?

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/05/27 01:58
ページ上部へ戻る

配給映画