阪神・矢野監督の唐突な「色紙持ち込みスピリチュアル会見」にNHK大困惑のワケ
#阪神タイガース #矢野燿大
開幕から連敗が目立つプロ野球・阪神タイガースだが、今度は”色紙騒動”が勃発した――。
甲子園球場で行われた4月14日の読売ジャイアンツ戦に勝って連敗を6で止めたまではよかったが、試合後に矢野燿大監督が会見場に持ち込んだ一枚の色紙が大問題となっている。
試合の振り返りをひととおり話した後、アナウンサーから15日の試合に対する意気込みを求められると、自ら「時間大丈夫ですか」と一方的に話を始めた矢野監督。球場に招待した友人で、文字職人の杉浦誠司氏から、365枚ある札の中から引き当てた「波」という字をもとに記された色紙を掲げて、「潮も引き波が起こる。浮き沈みはあるが、皆で大きい波を作り、楽しむことが一番大事じゃないかというメッセージをもらい、戦った。誠司さんありがとうございます」と滔々と話したのだ。
その後もメディアからの質疑で、チームだけでなく矢野監督個人にも色紙を書いてもらっていたことを明かし、「改めてメッセージを送ってもらった。それを受けて(試合前の)声出し円陣をしようかなと思った」とも語っていたとか。
野球評論家時代から心理学の知識を独自に詰め込み、コーチ、監督になってからは特にチームが低迷した時期に活用することが多かった矢野監督だが、今回の件についてプロ野球OBはかなり心配しているようだ。
「何をどう伝えるのかは人それぞれだし、日本は信仰の自由が保障されている。プロ野球の監督には、懇意にする占い師がいたり、非科学的なものに心酔する者もいたけど、ここまで露骨にされると、中には『俺には合わない』と否定的になる選手も出かねない。バランスを取ってやらなければチーム崩壊の一因にもなってしまう」
また、今回の”色紙騒動”はNHK局内でも混乱を招いたという。
監督のテレビインタビュー取材は現在、コロナ禍による人数制限もあって、地上波テレビ局1社が代表して撮影したものが他のテレビ局でも流れる方式を取っている。14日の試合も、「地元のサンテレビが中継していたのでそこが代表して撮影しており、スカパーやNHKのBSにもノーカットで流れた」(在京テレビ局スタッフ)というが、野球や阪神球団と直接的な関係がなく、ただ矢野監督の友人だからという理由で文字職人を何の前触れもなく公共の電波で流したからだ。
「杉浦氏は文字作品を売ったり講演を仕事として行って収入を得ている。明らかに営利目的に取られてしまうため、NHKのガイドラインに抵触する可能性が高い。上層部は『なぜ放送されたのだ』と怒っており、近々球団に対して抗議文を出すことも検討しているようです」(NHK関係者)
ネット上でも「違和感を感じた」「スピリチュアル過ぎて笑えない」などマイナスな意見が殺到している中、矢野監督は16日の巨人戦前の円陣にも自ら「おもしろがればおもしろがるほどおもしろい おもしろがればおもしろいことが起きる おもしろいように起こるからおもしろい」と書いた色紙を持参してファンに説いた。
野球以外で注目される状況が不本意か否かは、本人にしかわからないが……。
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