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『マイファミリー』真の敵は“警察”? 鳴沢夫婦を揺さぶる動きに視聴者もイライラ

『マイファミリー』真の敵は“警察”? 鳴沢夫婦を揺さぶる動きに視聴者もイライラの画像
ドラマ公式サイトより

「犯人じゃなくて警察と戦っているのでは?」

 これは二宮和也主演のTBS日曜劇場『マイファミリー』の第2話を見た視聴者の多くが抱く感想ではないだろうか。4月17日に放送された第2話は、温人(二宮和也)と未知留(多部未華子)の鳴沢夫婦が、娘を誘拐した犯人の意向に従い、葛城(玉木宏)をはじめとした警察を捜査から撤退させるまでの展開が中心に描かれた。“仮面夫婦”である温人と未知留は娘の命を守るため、周囲の協力を仰ぎ、同時に夫婦として少しずつ歩み寄っていく。

 第2話は、ネットニュースの生配信で鳴沢夫婦が娘の誘拐を公表したところから始まる。犯人から「警察を完全に排除してください」と要求され、温人は奔走する。犯人の指定したタイムリミットぎりぎりで、大学時代の友人の東堂(濱田岳)と三輪(賀来賢人)の活躍により、警察の排除に成功する。今回は犯人の存在感は薄く、鳴沢夫婦vs警察という構図が中心に描かれた。葛城は夫婦仲に目をつけ、未知留を取り込むことで密かに警察の介入を試みたが、夫婦を引き裂こうとするこうした目論見に、視聴者からも警察サイドへの不満の声が上がった。

 一方で、鳴沢夫婦の関係性の変化も注目された。ふたりが仮面夫婦であることは、「俺のベッドまだあったんだ」「俺たち夫婦は壊れかかっている」「私たちは仮面夫婦で終わってる」と本人たちも認めている。しかし、未知留は温人のビジネスパートナーである立脇香菜子(高橋メアリージュン)が激励に訪れた際に複雑な表情を見せ、三輪に「温人が娘の誘拐事件に関わっているのでは?」と揺さぶりをかけられたシーンでは三輪にビンタをするなど、温人に対しての愛情が完全に冷めてはないと思わせる部分も見え隠れしていた。

 ラストシーンで未知留と温人がウェットシートで体を拭く場面では、未知留が拭くときに温人は気を遣って部屋の隅で後ろを向き、夫婦の距離を感じさせた。しかし、未知留は温人の背中を拭くのを手伝い、ぎこちなさはあったもののシャツの下に手を入れて拭いてあげており、ふたりの関係はここから再構築されていくのでは?と視聴者を期待させる演出は素晴らしかった。SNS上でも「家族との溝が少しずつ変化してきたな~」「仮面夫婦に見えてても心の底では信じあってる」と感動を誘っていた。

 次回予告では「鳴沢友果ちゃん誘拐事件完結編!」とテロップが流れ、誘拐事件に何らかの区切りがつけられるのは間違いなさそうだ。視聴者からも「来週で完結するの!?」「このあとどんな試練が待ち受けてるの!」と展開の早さに驚きの声が上がっている。Twitterのトレンドでは放送直後に「#マイファミリー」が4位を獲得し、前回に続いての1位とはならなかったが、あまりの怒涛の展開にツイートする暇もないと感じた視聴者が多かったのかもしれない。

 今回の警察排除作戦により、完全に冷めきっていたように思われた鳴沢夫妻の関係に変化があったのは明らかだ。「家族の絆が試される、ノンストップファミリーエンターテインメント」と謳っている『マイファミリー』だが、誘拐事件が解決した後、夫婦仲はどうなっているのか。4月24日放送の第3話の結末に注目したい。

■番組情報
日曜ドラマ『マイファミリー』
TBS系毎週日曜21時~
出演:二宮和也、多部未華子、賀来賢人、高橋メアリージュン、迫田孝也、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、山田キヌヲ、渡辺邦斗、藤間爽子、松本幸四郎、富澤たけし(サンドウィッチマン)、大友康平、神野三鈴、大島美優、濱田岳、玉木宏
脚本:黒岩勉
主題歌:Uru「それを愛と呼ぶなら」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
音楽:大間々昂
プロデューサー:飯田和孝、渡辺良介(大映テレビ)
スーパーバイジングプロデューサー:那須田淳
協力プロデューサー:大形美佑葵
演出:平野俊一、田中健太、宮崎陽平、富田和成
製作著作:TBS
公式サイト:tbs.co.jp/myfamily

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/05/27 02:01
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