園子温監督、「キムタク権威主義を批判」の裏で“権威をチラつかせた性加害”の二枚舌か
#園子温
映画『愛のむきだし』『ヒミズ』『冷たい熱帯魚』『地獄でなぜ悪い』などでコアな人気を誇る園子温監督が、女優らに性行為を強要していた疑惑が浮上している。
「週刊女性PRIME」(主婦と生活社)の4月4日付の記事で、過去に園監督に性行為を強要された女優らが告発。園監督は、自身の映画出演と引き換えに性行為をしようとしていたという。
「記事では園監督が『主演女優にはだいたい手を出した』と語っていたとの記述もあり、人気女優や常連女優たちにも“疑惑”の目が向けられることに。2013年のテレビドラマ『みんな!エスパーだよ!』(テレビ東京系)のヒロインの平野美由紀を演じたのは夏帆だったのですが、2015年の映画版では池田エライザに交代しており、どちらも園監督が手がけているため、何かあったのでは、と疑う声も出ています。また、タレントの千秋が素人時代に園監督からスカウトされたことを振り返った2014年のツイートが、一連の報道を受けて改めて脚光を浴びています。そこには『脱ぐのはやだったんだ』と綴られていたことから、この頃から性強要があったとのでは、とネット上がざわついていますね」(芸能記者)
騒動を受けて5日、園監督は所属事務所の公式サイト上で直筆コメントを発表。「映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」と謝罪した。
一方、「週刊女性」の記事については「事実と異なる点が多く、自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき措置をとってまいる所存です」と法的措置を示唆した。
監督で俳優の榊英雄、俳優の木下ほうかに次ぐ性加害疑惑。なかでも映画界では、この鬼才監督の枕営業の誘いは有名とされた。
「園監督は映画監督という権威をチラつかせ、性行為を強要していたようだが、もともと周囲からの信頼は薄かった。過去には、元SMAPの木村拓哉をめぐる映画界の”権威主義”を堂々と批判しながら、のちにひっくり返すという二枚舌をやってのけたこともある」(芸能ライター)
園監督が“キムタクを映画界から追放せよ!”といった趣旨の発言をしていたと、2012年1月に一部スポーツ紙で報じられた。
「園監督は、メガホンを取った『冷たい熱帯魚』で、スポーツ紙7紙による第54回ブルーリボン賞の作品賞を獲得。7紙の合同インタビューでは『キムタクなんて映画に起用しちゃだめなんだよ!』などと熱弁していました。ハリウッドは企画で勝負するが、日本映画界は、当時SMAPでアイドル界のトップに君臨していた木村を安易に起用しすぎていると批判したわけです」(前出・芸能ライター)
ところが、それから2年経ち、園監督は矛を収めた。2014年9月放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に出演した際、「『キムタクを追放しろ』みたいなことを言ったことになってるんですよ」などと報道は事実無根であると主張したうえで、SMAPのメンバーに「今度一緒に映画をやりましょう」と呼びかけたのだ。
「園監督は『追放せよ!』といった見出しに納得していなかったようです。そこまでは言っていない、と。ただ、ジャニーズのトップスターに”服従”しているかのような映画界の状況に物申していたのは事実で、この前言撤回はスポーツ紙記者たちの間では、もはやネタです。しかし、”キムタク権威主義”を公然と批判しながらも、自身はウラで権威を振りかざして女優に性行為を強要していたのだとしたら、”二枚舌で信用ならない”なんて話で済むようなことじゃないですね」(スポーツ紙デスク)
「週間女性」の記事で「俳優T」とされていたアクション俳優で監督の坂口拓は、報道後みずから自身のYouTubeチャンネルで「そのTという人物は私です」と認めたが、「10年前のこととはいえ不快な思いをさせた方がいるのであれば、この場を借りて謝罪したい」と謝ったものの、自分は飲み会の場をもうけただけで、「後ろめたいことはない」ときっぱり。園監督の疑惑については具体的に触れなかった。
園監督もまた、5日付の直筆コメントで、性加害に遭った女優たちへの直接的な謝罪はなかった。「週間女性」の続報では、来年放送予定だった園監督によるWOWOWドラマがお蔵入りしそうだとしている。監督ひと筋で突き進んできたが、閉ざされていた映画界・芸能界のパンドラの箱が開いた以上、この先メガホンを取るのは厳しいだろう。
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