榊監督に続き…木下ほうかの「性加害」報道で思い出される20年前のあの騒動
#木下ほうか
性被害を題材にした映画『蜜月』を手がけた榊英雄監督が、複数の女優から「性行為を強要された」と告発された騒動が波紋を広げているが、ここに来て3月24日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が榊監督の新たな“性加害”とともに、人気俳優の木下ほうかの性加害を報じて、さらなる注目を集めている。
木下は、過去に榊監督が手がけた7作品に出演しているほか、映画やドラマでの俳優同士としての共演も12作に及ぶ榊監督の”盟友”。プライベートでも親交があるという。「文春」は、榊監督だけでなく、木下からも被害に遭ったとする2人の女優の告発を掲載。ひとりは、演技指導の名目で木下の自宅に呼び出され、最初は2人で台本読みをしていたものの、その後に寝室に連れて行かれて顔先に性器を突き出され、なし崩し的に口での行為を迫られたという。もうひとりは、木下の自宅で「みんなやってる」「これを断るようなメンタリティじゃこの世界でやっていけない」などと迫られ、性行為に至ったという。
80年代から活動している木下だが、2014年の『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)で吉瀬美智子演じる利佳子の夫役を演じて脚光を浴びるようになり、2015年と2018年に放送された『下町ロケット』(TBS系)や、2019年のNHK連続テレビ小説『なつぞら』など、名バイプレーヤーとして数多くの作品に出演。
その活躍はドラマや映画に限らず、今月21日に最終回を迎えたバラエティ番組『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)での「イヤミ課長」役で人気を集めていただけに、今回の報道はネット上を中心に大きな反響が起こっている。
芸能事務所のベテランマネジャーは語る。
「報道されていることが事実であれば、俳優人生にとって致命傷にもなりかねないでしょう。仮に木下さんサイドが『相手も合意のうえだった』と主張したとしても、そもそもこうした告発があった時点でタレントイメージは芳しくなく、関係各所もその起用には二の足を踏むはずでしょうしね。身の潔白を証明しない限り、かなりの逆風が予想されます」
26日には榊監督の事務所と業務提携していた芸能事務所がマネジメント契約の解消を発表。一方、1996年の映画『岸和田少年愚連隊』などで木下とは昔から面識があった井筒和幸監督は、木下が「井筒監督に紹介してやる」などとちらつかせて女優に迫っていたとする「文春」報道を受け、木下に電話してみたものの出ないと明かした。木下を初代アンバサダーに任命した公共財団法人「日本骨髄バンク」も木下と連絡が取れないとしている。
こうした報道で、多くの業界関係者の脳裏をよぎっているのが20年前のある“騒動”という。
「2002年頃に水沢アキさんが突然、森本レオさんから強姦されて17歳の時に処女を喪失した過去を仰天告白。さらに、石原真理さんも森本さんから同様の手口でバージンを奪われたと追随して大騒ぎとなりましたからね」(芸能記者)
そもそもは当時、30歳以上年の離れた20代の女性との不倫交際が明るみに出た際に森本が放った「異文化交流みたいなもの」との開き直り発言がキッカケだった。
これに対して水沢がかみつき、自身が17歳の時に演技指導の名目で森本から自宅に呼び出されてレイプされ、処女を失ったと怒りの告白。森本は合意の上だったと主張したが、そのおよそ4年後、石原も発売した自叙伝の中で、自身も17歳の時に森本から同様の手口でバージンを奪われたことや森本が避妊もしなかったことなどを告発したのだ。
「当時の森本さんも数多くの作品に出演し、好感度も高い人気バイプレーヤーですし、”演技指導”を名目で近づいたり、相手女性を自宅に招いたりと、今回の木下さんの件との共通点が多い」(同上)
木下は、4月5日から放送が始まる山下智久主演のドラマ『正直不動産』(NHK総合)にも出演しており、一部では放送延期になるとも、木下の出演シーンの大幅カットで対応するとも報じられている。20年前の騒動がきっかけとなって森本は露出が一気に減ったが、木下ははたして……。
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