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松本人志のセカンドレイプが止まらない「嫌よ嫌よも好きのうち」

 ダウンタウンの松本人志がまたもや『ワイドナショー』(フジテレビ系)での発言で“炎上”している。

 この日の『ワイドナショー』では、元自民党の田畑毅衆議院議員による準強制性交容疑について扱った。

 「週刊新潮」(新潮社)2019年2月28日号などが伝えたところによると、田畑議員は昨年のクリスマスイブに、交際中の女性の裸を盗撮したことが問題となっている。その際、女性はアルコールで酩酊しており、意識がなかったという。

 同誌で取材を受けている女性によれば、それ以前から日常的に盗撮されている気配は感じ取っており、事実、田畑議員のスマートフォンを取り上げて画像フォルダを見たところ、盗撮動画が200以上保存されていたと証言されている。

 女性は準強制性交罪等の被害者として刑事告訴状を提出し、2月上旬に受理された。

松本人志は「同意を確認するのは興ざめ」と発言
 番組では、上記のような事件のいきさつが説明された後、元NHKアナウンサーの堀潤氏が昨年の7月に行われたスウェーデンでの法改正について説明した。

 現在のスウェーデンでは「交際中の2人であっても、明確な同意なしに性行為におよんだ場合はレイプになる」という法整備がなされている。

 スウェーデンの取り組みについての説明を聞く松本人志は、不愉快そうに<それはどうかな><それはどうかな、と僕は思うけどね>と繰り返し発言した。

 しかし、隣に座るHKT48の指原莉乃は、松本人志の目を見据えながら<違います>と断言。

 すると、松本は苦笑いしながら<これなんか嫌な火薬の匂いがする>とつぶやき、さらに頭を抱えながら<松本しっかりせえよ! 松本! 松本しっかりせえ!>と自らに向けて問いかける仕草をして、スタジオは爆笑に包まれた。

 松本といえば、NGT48暴行事件を扱った1月13日放送回の『ワイドナショー』で、<今回、私が一番問題だと思ったのは、とにかく誰がトップなのか、誰が仕切っているのか、本当に私ですら分からない状態なんです。今回の運営のコメントも、誰の名前も出ず、誰の顔も出ず、誰が書いているのかも分からないコメントを中途半端に出した><今回のことがあって余計に、メンバーと運営の間に立つ人間が少な過ぎるので、そのケアはこれからもしたいなと思った>とコメントした指原に対して<お得意の身体を使ってなんかするとかさ>との言葉を投げつけて大炎上したのも記憶に新しい。

 

 指原の警告を受けていったんは自身の発言について自問自答した松本だったが、結局は<やっぱり男女間のムードってあるじゃないですか。そんな明確に『いいよ』とか……、ねぇ? 『やろうね?』『いいよ!』『イェイ!』みたいな。これはすげえ冷めるし>と語り、性行為の明確な合意を得る過程は興ざめであると主張。

 またさらに、こんな持論まで展開した。

<でも、女性って途中で『いやぁん』って言うときあるよ>

 要は、松本は「嫌よ嫌よも好きのうち」と言いたいのだろうが、あまりにも前時代的な発想に、スタジオは微妙な雰囲気に。そこで、松本は再び頭を抱えながら<あれ? 松本、大丈夫か? 松本、いまのは大丈夫なんだな? いや、これは大丈夫! これは大丈夫や!>と叫び、スタジオは笑いに包まれたのだった。

 「嫌よ嫌よも好きのうち」は結局のところ、女性側が暴力に屈して受け入れざるを得なかっただけの構図である。それを同意があったと解釈するのは、男性側の身勝手極まりない認識だ。

 また、今回の事例のように、アルコールなどで正常な判断力を失っている相手に対する卑劣な行為も社会問題となっている。

 デートレイプの被害者を増やさないために、スウェーデンのような取り組みは前向きに議論されてしかるべきものである。

 そのときに、一番忌避されるべき発想が、松本の言うような「嫌よ嫌よも好きのうち」の理論を振りかざして、「女性側にも思わせぶりなところがある」と責任転嫁するものだ。

 しかも、これは準強制性交の被害者が刑事告訴している事例を扱ったなかでの発言である。番組は被害の訴えを無視して、「女性蔑視発言をすると世間から叩かれる」という構造を自虐ネタとして笑いにした。松本自身は「これは大丈夫や!」と叫んだが、はっきり言って、まったく「大丈夫」ではないだろう。

フジテレビ側の意識も問われている
 松本は<お得意の身体を使ってなんかするとかさ>炎上以降も、自身の発言の何が問題とされているのか理解できずにいる。

 同様に問題視されるべきは、フジテレビ側の姿勢である。

 『ワイドナショー』は生放送の番組ではなく、松本の発言が問題であると思えば、カットすることもできるのである。

 しかし、『ワイドナショー』のスタッフはそれをしなかった。つまり、前述の松本の発言を、面白いジョークであると判断していたということだろう。

 

 1月25日に行われた定例会見のなかでフジテレビの宮内正喜社長は、NGT48暴行事件をめぐる『ワイドナショー』の炎上について、<時代の変化に敏感でなければならない。今回の反響を参考にして番組制作にあたるように現場に指導しているところであります>と説明し、編成担当の石原隆取締役も<今回の反響を慎重に番組作りにいかしていかなければならない>と語っていた。

 あれから1カ月と少ししか経っていないが、フジテレビ上層部の発言はいったいなんだったのか。

 地上波テレビの影響力は地に落ちたと言われる現在であっても、やはり、あらゆるメディアのなかで最も影響力をもつのは地上波テレビである。

 そこでのコミュニケーションのあり方は、日常生活における人々のコミュニケーションにも強い影響をおよぼす。

 そのテレビにおいて、このようなセカンドレイプまがりの発言がまかり通っていることは、この社会にとって害悪でしかない。

 松本自身はもちろん、フジテレビの番組制作に向き合う姿勢も、改めて批判されてしかるべきだろう。

最終更新:2019/02/26 07:15
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