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園子温監督「法的措置」表明も復帰はムリ? 女優事務所のボイコットは不可避

園子温監督「法的措置」表明も復帰はムリ? 女優事務所のボイコットは不可避の画像1
園子温監督(Getty Images)

 映画『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』などを手がけた園子温監督による性加害問題。『週刊女性』2022年4月19日号(主婦と生活社)では、園監督が監督という強い立場を使って性行為を迫っていた実態が、被害に遭った女優によって告発されている。

 映画監督の榊英雄氏と俳優の木下ほうかによる性加害が『週刊文春』に報じられたなかで、新たに浮上したこの疑惑。園監督の映像製作会社「シオンプロダクション」では4月1日に、<関係者各位の皆様にご迷惑とご心配をおかけしてしまい、心よりお詫び申し上げます。事実関係を整理して、改めて発表いたします>とコメントが掲載された。

「さらに5日には、園監督の直筆の文章を公開。ですがそこでも、被害者の女性に対して謝罪する言葉はありませんでした。週刊誌記事について、<事実と異なる点が多く>とし、<代理人を通じて、しかるべき措置をとって参る>としていますが、だとしても、仮にも謝罪する文章としてあまりに不出来です。報道の通り、監督という立場を利用して性行為を求めていたのなら、本当に本当に悪質。“昔の映画界なら、こんなことは当たり前だった”なんて思っている古い映画人も少なくないと思いますが、今となっては完全にアウト。ていうか、本当は昔からずっとアウトなことだったんですけど。それがやっと問題だったんだと認識されるようになった。園監督は、このまま映画界から追放されるんじゃないでしょうか」(映画関係者)

『週刊女性』の記事では、園監督が“女はみんな、仕事が欲しいから俺に寄ってくる” 、“主演女優にはだいたい手を出した”などと話していたとも報じられている。

「こうした記事が出てしまっては、園監督の作品に出演したことがある女優にとっては、本当に大迷惑な風評被害になっています。各芸能事務所からの園監督に対する怒りも相当なものになっているでしょう」(芸能事務所関係者)

 そもそも園監督の悪行については、以前から噂が絶えなかったという。

「自身の監督作に出演した女優に肉体関係を迫ったという話はたしかに聞いたことがあります。実名こそ出されてはいませんが、園監督の悪行が一部で報じられたこともありました。それこそ榊監督の性加害が報じられた時、業界人の間では“園監督の話も出てきそうだな”なんて囁かれていたのです。でも、そういうことがあると知っていたのに、見逃して、野放しにしていた業界全体にも問題があったと思います」(前出・映画関係者)

<しかるべき措置>とまでいうならば、園監督サイドの言い分がどうなるかも気になるところだが、今回の報道により、園監督が今後いっさい映画界で仕事ができなくなる可能性は高い。

「映画会社としても、立場を利用して性行為を強要していた園監督に仕事を振れば、“園監督の悪行を許容している”と見られるわけですから、メリットなどひとつもない。また、仮に今後、園監督の作品が作られたとしても、そこに出演している女優に対して“園監督に抱かれている”というイメージがどうしても持ち上がってしまう。そうなるとわかっていて出演する女優はいないでしょうし、芸能事務所としても、園監督作品に対してボイコットをするはず。これを許してしまっては、日本の映画界全体が立場を利用した性加害を肯定することになるわけですから、園監督を簡単に許すことはないでしょう」(同)

 こうした悪行を繰り返していた芸能関係者に対する告発は、今後も続いていきそうだ。

「規模の大きいメジャー映画やキー局ゴールデンタイムのドラマなどでは、関わる人間っが多いしこともあって、こういった性加害は起きにくい。でも、比較的規模の小さい作品だと、閉鎖的な空間の中で監督やプロデューサーの権力がどうしても大きくなり、それを利用した卑劣な行為が起こりやすいんです。園監督や榊監督のようなことをやっていた関係者は今ごろ、震えて夜も眠れないでしょうね。“昔はよくあったこと”なのかもしれないけど、日本映画界の膿を出すためには、過去の悪行をしっかりと洗い出していくことも重要だと思います」(同)

 今こそ、日本のエンタメ業界が生まれ変わるべき時だろう。

手山足実(ジャーナリスト)

出版業界歴20年超のベテランジャーナリスト。新聞、週刊誌、カルチャー誌、ギャンブル誌、ファンクラブ会報、企業パンフレット、オウンドメディア、広告など、あらゆる媒体に執筆。趣味はペットの動画を見ること、有名人の出没スポットパトロール。

てやまあしみ

最終更新:2022/04/07 11:00
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