トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『ファイトソング』最終回、晴れやかな結末

『ファイトソング』最終回は未来へのスタート! キャストが教えてくれた“ちょっとした勇気”の大切さ

『ファイトソング』最終回は未来へのスタート! キャストが教えてくれた“ちょっとした勇気”の大切さの画像
ドラマ公式サイトより

 TBS系火曜ドラマ『ファイトソング』の最終回が3月15日に放送された。前話まで、最終回の予想がつかない展開だったが、メインの3人のみならず脇をかためるキャラクターも笑顔となる、まさにハッピーエンドとなった。

 最終回のストーリーの中心となったのは、やはりヒロインの木皿花枝(清原果那) と元カレの芦田春樹(間宮祥太朗)。冒頭では、2年越しの再会を果たしたものの、芦田から「花枝は逃げた」「花枝は頑なだ」と指摘された花枝は反発し、険悪の仲に。その後も芦田は懸命に自分の想いを伝えようとするが、花枝は無視し続ける。そこから面と向かってお互いの気持ちを伝え合えるまでになるには、あるキーパーソンの力が大きかった。そう、花枝の幼なじみにして、芦田にとっては“恋のライバル”だった夏川慎吾(菊池風磨)である。芦田から相談を受けた慎吾は、花枝の空手再デビュー戦の激励パーティーを開催し、花枝と芦田が話すきっかけをつくる。ライバルだった芦田に恋のアシストをするとは、慎吾の男気には感服である。

 そして、シーンは最終回の山場・芦田の告白へと移る。耳が聞こえない花枝に向けて、話した言葉を文字化するアプリ「UDトーク」とプロジェクターを用いて想いを伝える芦田。「自分が好きな人が自分を好きになってくれるなんて、それはもう奇跡みたいなもので、俺たちはそういう二人だったと今も思っている」「花枝が俺を必要だと思ってくれるまで、一緒にいたいって思うまで、いつまででも待ちます。10年でも、20年でも、50年でも」「花枝が好きです。今までで今日が一番好きです。明日はもっと好きになれる自信があります」 とストレートに想いを伝える芦田に、これまで見届けてきた視聴者の多くが、彼の成長ぶりを感じたことだろう。芦田に指摘された自分の頑なさや弱さを認めた花枝も、「自信がない」と弱音を吐いたうえで、「でも芦田さんのことが好き。大好き。一緒にいたい」とこちらも最後は素直に答えた。見事、二人は“恋の取り組み”を経て、正真正銘の恋人同士となれた。まさにハッピーエンドだ。

 ただ、これで終わらないのが『ファイトソング』だった。その告白を間近で見守った登場人物たちもそれぞれ一歩を踏み出したのだ。花枝たちが暮らす施設を営む磯辺直美(稲森いずみ)に対して長年恋心を抱いていた迫智也(戸次重幸)は、膝をついて告白した結果、見事に成就。そして慎吾に幼い頃から想いを寄せていた萩原凛(藤原さくら)も、「私の『バーカ』は、『大好き』だっていう意味なんだよ、バーカ」と、凛らしさ全開で告白。初回から見守ってきたファンにとっては、いつもより可愛らしいファッションで慎吾に想いを伝える姿からも、凛なりの工夫や成長がうかがえて感慨深いものがあった。『ファイトソング』は花枝や芦田の成長ストーリーというだけでなく、それを取り巻く人々が“ちょっとした勇気”を持って一歩前へ進む物語でもあったのだ。

 多種多様な登場人物が出てきたドラマだけに、いずれかに感情移入していた視聴者もいたことだろう。それぞれが明日へのスタートを切る姿は、視聴者にとっての“応援歌”となっているに違いない。

■番組情報
火曜ドラマ『ファイトソング』
TBS系毎週火曜22時00分~
出演:清原果耶、間宮祥太朗、菊池風磨、東啓介、藤原さくら、若林時英、窪塚愛流、莉子、栗山千明、橋本じゅん、戸次重幸、稲森いずみ ほか
主題歌:Perfume「Flow」(UNIVERSAL MUSIC)
音楽:大間々昂
脚本:岡田惠和
プロデューサー:武田梓、岩崎愛奈
演出:岡本伸吾、石井康晴、村尾嘉昭
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:tbs.co.jp/fight_song_tbs2022

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/03/16 21:00
ページ上部へ戻る

配給映画