『ミスなか』を盛り上げる“ワケあり系”俳優たち…「鳥肌たった」「とりあえず疑う」
#ミステリと言う勿れ
菅田将暉主演のフジテレビ系月曜ドラマ『ミステリと言う勿(なか)れ』。2月14日に放送された第6話、「炎の天使編」の前編は、世帯平均視聴率10.2%(関東地区・ ビデオリサーチ調べ)を記録しており、今のところ全話2ケタを意地している。オリコンによるドラマ満足度ランキングでも3週連続で首位をキープするなど、今期冬ドラマの中で高い満足度を叩き出している。
この絶好調の月9ドラマで、主演である菅田将暉に劣らない存在感を放っているのがゲスト俳優の面々だ。事件モノという特性上、主人公の整(菅田将暉)以外のレギュラーキャストは大隣警察署の風呂光(伊藤沙莉)や池本(尾上松也)、青砥(筒井道隆)というごく一部の登場人物のみ。ストーリーの肝を握り、脚光を浴びるのは、レギュラーキャストよりも、毎話異なるゲスト俳優たちなのだが、これが今を代表する“ワケあり系俳優”の見本市状態になっているので紹介したい。
●記憶喪失の爆弾魔「三船三千夫」役:柄本佑
第4話で登場したのが、連続爆弾魔である三船三千夫(みふね・みちお)を演じた柄本佑だ。現在は、『ミスなか』の直後に放送中のドラマ『ドクターホワイト』(関西テレビ制作・フジテレビ系)に狩岡将貴役で出演中でもある。父は名優・柄本明で、弟は柄本時生、妻は安藤サクラ、義父は奥田瑛二という演劇一家の一員である。端正でありながら、父譲りの印象的な顔立ちは柄本の武器だ。2011年に放送された松下奈緒主演の刑事ドラマ『CONTROL~犯罪心理捜査~』第2話で、犯人なのか、そうでないのか、視聴者を混乱させる重要参考人を演じていたのも印象深い。『ミスなか』では「どこにでもいそう」でありながら「なにかおかしい」狂気をにじませる三船の危ういバランスを見事に演じていた。
●平成の切り裂きジャック「羽喰玄斗」役:千原ジュニア
今のところ第5話の回想シーンのみの登場にもかかわらず話題になったのが、22年前の連続殺人事件の容疑者である羽喰玄斗(はぐい・げんと)役の千原ジュニアだ。芸人のイメージが強いが、2010年から続く『新・ミナミの帝王』シリーズ(関西テレビ制作・フジテレビ系)で主人公・萬田銀次郎を務めており、強面だが優しい金貸しを好演している。『ミスなか』での役どころは狂気の殺人鬼であり、普段からはかけ離れた表情に「気づかなかった」という視聴者もいたほど。暗闇に浮かぶギョロリとした眼光の異常さに「鳥肌が立った」「セリフないのに存在感すごい」など、わずかなシーンでも強いインパクトを残していた。
●炎の天使を“手助け”する「下戸陸太」役:岡山天音
第6話・第7話の「炎の天使編」に登場する下戸陸太(おりと・ろくた)役の岡山天音も、今引っ張りだこのバイプレイヤーだ。2021年の秋ドラマ『最愛』(TBS系)では、捜査一課の刑事である宮崎大輝(松下洸平)の後輩・藤井隼人役を好演。人間関係が複雑なドラマでも埋もれず、終盤では「犯人候補」として急浮上したことも記憶に新しい。「この年代の役者さんの中で一番『出てきたらとりあえず疑う人物』の適性が高い」など、視聴者からの評判も上々だ。
●整を指導する大学の准教授「天逹春生」役:鈴木浩介
最後に紹介したいのが、整の通う大学の准教授・天逹春生(あまたつ・はるお)役の鈴木浩介だ。第6話では、整からライカ(門脇麦)の謎の多い行動について相談を持ちかけられ、アドバイスをしていたが、鈴木と菅田といえば、2021年の『コントが始まる』(日本テレビ系)でも共演。鈴木は菅田演じる春斗たちの高校時代の先生役を演じており、春斗が芸人を志すきっかけを与えた存在でもあった。菅田将暉の恩師役を立て続けに務めるツワモノ・鈴木も、目力の強さが印象的な役者だ。28日放送の第8話で本格的な登場となりそうなので、天逹先生にますます注目だろう。
独特の存在感を放つ役者がゲストとして集う『ミスなか』。演技力あってのことではあるが、一度見たら忘れられないその個性は、ミステリードラマの“ワケあり”キャラを演じるのにうってつけなのだろう。
■番組情報
月曜ドラマ『ミステリと言う勿れ』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:菅田将暉、伊藤沙莉、尾上松也、門脇麦、白石麻衣、鈴木浩介、筒井道隆、遠藤憲一 ほか
音楽:Ken Arai
脚本:相沢友子
プロデュース:草ヶ谷大輔、熊谷理恵(大映テレビ)
演出:松山博昭、品田俊介、相沢秀幸
主題歌:King Gnu 「カメレオン」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/mystery
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