木村拓哉が役者として“一皮むけた”背景に後輩・岡田准一への強烈な対抗心?
#木村拓哉
木村拓哉が、4月スタートのテレビ朝日系木曜ドラマ『未来への10カウント(仮)』に主演することが先日正式発表された。
木村の連続ドラマ主演は、2020年に同局・同枠で放送された『BG~身辺警護人~第2章』以来、およそ2年ぶり。木村は学園スポーツドラマ初挑戦で、高校時代にボクシングで4冠を達成するも、大学時代に競技続行を断念した元アマチュアボクサーを演じる。妻を亡くしてピザのデリバリーのアルバイトで食いつなぎ、「いつ死んでもいい」が口癖という「生きる希望を完全喪失している男」だ。
木村は、「今回は、自分が本格的にやったことのない“ボクシング”という、(脚本の)福田(靖)さんからの新たなパスもある! それをどうさばいていくべきか……。皆さんと一緒に模索を重ねながら、安心感のあるテレ朝ドラマとは一線を画す“新しい空気をまとった作品”を作りたい」と意気込んでいる。
「今作の脚本を手掛けるのは、フジテレビ系ドラマ『HERO』『CHANGE』においてタッグを組んだ福田靖氏。木村自身が絶大な信頼を寄せている福田氏とのタッグというのもあったからこそ、新境地を開拓するような役柄を引き受けたのだろう。木村は『ここまで物語のスタート時点で腐っている人間は、これまで演じたキャラクターの中でもまれ』とも言っているが、今作はある意味で“冒険”になりそう」(テレビ誌記者)
これまでドラマで数々の職業を演じて来た木村だが、特にフジテレビ系スペシャルドラマ『教場』では白髪混じりのグレイヘアになって厳しい教官を演じ、若々しい「キムタク」のイメージを更新するなど俳優としての評価が上昇中だ。
興行収入およそ38億円の大ヒットとなった昨年の主演映画『マスカレード・ナイト』では「報知映画賞」の主演男優賞も受賞したが、このところの役選びには、事務所の後輩への強烈な対抗心が影響しているという。
「後輩の岡田准一ですね。2018年と2020年に放送され人気を博した『BG』は民間のボディーガード役でしたが、岡田は10年以上前に要人警護を担当する警察官を演じた『SP 警視庁警備部警護課第四係』(フジテレビ系)で主演。ドラマを成功させ、劇場版2部作はいずれも30億円超のヒットになった。岡田は本作に企画段階から参加し、撮影に向けてジークンドー、フィリピンの棒術・カリなどを次々とマスターし、アクション俳優として頭角を現した。今や自らアクションの演出・振り付けに関わるだけでなく、事務所に関係なく岡田を慕って“弟子”となる俳優がいるほど。
一方の木村は『BG』の撮影に備えブラジリアン柔術を学び始め、SNSにも練習後の写真をアップ。帯のランクは岡田よりも下のようだが、かなりのやる気を見せ、ウェイトトレーニングにも励んでいる」(テレビ局関係者)
木村は2006年公開の『武士の一分』(山田洋次監督)で時代劇初挑戦。40億円を超えるヒット作となったが、時代劇も岡田が木村を乗り越えていった。
「岡田は2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』の主演に抜てきされるや、殺陣、所作、乗馬など時代劇に必要な要素を徹底的にマスター。落馬シーンもスタントなしでこなしたほか、共演者に殺陣のアドバイスまでしていました。2018年に公開され、モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞に輝いた主演映画『散り椿』では、あの木村大作監督から『スピードに関して言えば、三船敏郎、高倉健、仲代達矢、勝新太郎を上回る』とまで言われた。昨年公開の主演映画『燃えよ剣』でも時代劇スターとしての魅力を存分に発揮していました。
『武士の一分』といえば、日本アカデミー賞で木村が優秀主演男優賞となるはずが、賞レースには参加しないという事務所の意向で辞退。なのに後輩の岡田は2015年に『永遠の0』で最優秀主演男優賞に輝いた。木村は昨年の大ヒット作『マスカレード・ナイト』で優秀主演男優賞は間違いないと見られたが、まさかの“落選”。しかも、ジャニーズ事務所が『最優秀賞が取れるなら』という条件を付けたことでふたたびの辞退となったと『週刊文春』(文藝春秋)にスッパ抜かれてしまった。後輩が俳優としてのびのびと活躍している一方で、自身は事務所都合で正当な評価が得られない状況に内心穏やかではないだろう。木村は現在、織田信長役を演じる東映の70周年記念作の時代劇を撮影中だというが、悔しさをバネにこれまでで最高の仕上がりを見せてくれるのでは」(映画業界関係者)
『未来への10カウント(仮)』に向けて元ボクサーの役作りに勤しんでいると見られる木村。後輩の活躍がいい刺激となっているようだ。
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