矢野監督今オフ退任の阪神、後任めぐり浮き足立つ選手と球界OBの心境
#阪神タイガース
2月1日のキャンプスタート前日に突如、今シーズン限りでの退任を明かしたプロ野球・阪神タイガースの矢野燿大監督。3月下旬の開幕を待たずして水面下では早くも次期監督候補をめぐって情報戦が始まっている。
2018年オフに3年契約で就任した矢野監督にとって昨シーズンは最終年。惜しくも優勝を逃したが、球団側は手腕を高く評価し、続投を要請した。
しかし、番記者によると「2005年以来の優勝に手が届きかけただけに、選手、球団関係者の落胆ぶりはすさまじかった」という。当然、今年は悔しさを胸に突き進むと思われていたなかでの辞任発表に、周囲は俄然、騒がしくなっている。
在阪のプロ野球OBは「こんな時期に今年のオフに監督辞めますって言うやつがおるかいな。一体どうなっとんねん」とまくし立て、突き放すように話す。
「選手や関係者はみな、2月1日のキャンプスタートに合わせて心身共に万全の状態に仕上げてる。それを自分とこのチームのボスがあんな発言したら、そら心がかき乱されるやろ。ファンのみならず、『何やってくれてんねん』って怒ってる人は球界関係者には結構おるよ」
だが、矢野監督が選手の前で退任発言をしたことはもはや取り消しはできない。そうすると、話題は必然的に次期監督に移るのだが、これもなかなか厄介な問題の引き金となりそうだという。
「今年も矢野監督を慕って元ソフトバンクの藤井康雄氏が一・二軍の巡回コーチとして入閣したが、早ければ矢野さんと一緒に1年で退団に追い込まれる。それ以前に矢野政権で呼ばれたコーチ陣はもっと焦っとるで。選手がこのさき一番敏感になるのは、オープン戦や公式戦になってコーチ陣らが対戦相手の監督や球団幹部と親しげに雑談する姿。『あいつ、転職活動しとんな』って一気に信用をなくしてしまうわ。来年から指揮する監督がある程度わかったら、次は誰がコーチでやって来るのかを各自が情報網を駆使して調べる。そうなったらもう、目の前の試合どころじゃなくなる選手も出てくると思うよ」
監督候補に名前が挙がるプロ野球OBたちの言動にも、微妙に変化が現れているとか。
「東京六大学野球出身の某OBなんかは、テレビやラジオ、新聞評論が一気に監督目線になり、現体制への批判が今まで以上に高まりそう。別の候補者はSNSを頻繁に更新して野球界への提言をよくしているが、阪神への提言に切り替わり始めたら要注意。間違いなく入閣を見越して現役選手にメッセージを送るパターンになる」(スポーツ紙プロ野球デスク)
選手やOBたちが浮き足立てば在阪メディアもそちらへ引っ張られることは間違いない。どうやら今年のタイガースは開幕を前に早くも黄色信号点灯といったところのようだ。
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